陽光の下、少年は赤毛の愛馬に跨り、戦勝を祈願する儀式を執り行っていた。

 馬上にて抜剣し、御神酒を天と地、そして、剣に捧げる。

 少年の名はジェナーと言う。

 色白で幼い顔立ちは愛らしく、体付きはほっそりと娥やかでまるで麗しい少女の様な容姿だが、彼はれっきとした北の小国ホーリアの国王陛下である。

 今回、彼の叔父であるジェド太子が国境を侵犯した敵軍と対峙し、それを見事撃退した。

 敵軍との戦力比はとてつもなく正に奇跡と言って良い勝利であったのだが、その奇跡を起こした武将が生来の方向音痴で一人行方不明というのだから締まらない。

 未だ敵軍の一部は国内に在り、撤退を終えてないというのにこれは一寸ばかり不味い。いやいや、非常に不味い。

 直ちに捜索隊を編成し、少年王がその指揮を執る事となった訳である。

 本来、国王自ら指揮を執るまでも無い事だが、本人の強い希望と当面の危機は去った事でもあるし、最近自信喪失気味の主君を盛り立てようとする幹部の生暖かい思惑が絡み合っての初陣であった。

 毒舌で知られ、『不死の黒蛇』の異名で列強各国に恐れられるジェド太子と比べると、この少年はあまりにも生真面目で影が薄い。

 今回の出陣は国王の存在を衆人に知らしめ、兵の忠誠を喚起する為の儀式であった。

 当初、少年の頼りない容姿からこの儀式は『逆効果では?』との声も囁かれたが、彼の愛馬『赤緋』はその脚強健にして巨躯の駿馬で小柄な主人の身体を勇壮に見せ、華美な軍装は一国の王に相応しい出立である。

 幼い頃より世話をしてきた古株の近習らも彼のあまりの勇ましさに思わず涙する程の若武者振りで、見送りに参列した兵達はこの年若い王への忠誠を新たにする。

 儀式が終わり、最後にジェナーは兵達に毅然と向き直り、自分の持てる有りったけの声で檄を飛ばした。

「いざっ、黒蛇の軍神を探しに参る…出陣っ!!」

 その顔を真っ赤にしてボーイ・ソプラノで叫ぶ姿に威厳は全く無い。しかし、少年王の一生懸命が伝わったのか、彼を送る歓呼の声は蒼天の下で長く大きく広がり、何時までも消える事無く続いていった…



 『少年の長い夜』



「ご立派でしたわ!」

 出陣式を万事恙無く終えたジェナーを傍らにいた女性衛士が労う。

 少年の汗を拭い、飲み物を勧め、着衣の乱れを整えていく。

「あ、ありがとう…シェルン」

 あれこれと少年の世話を焼くこの女性…側仕のシェルンは二十代前半のおっとりとした優しい性格の女性である。

 ジェナーと同じ栗色の巻き髪をアップに結い上げ、後れ毛を掻き上げる仕種に人妻の匂い立つ様な色気がある。

 赤児の頃から教育係・母親代わりとしていつも少年の傍らで支えてくれる。

 ジェナーにとって献身的に仕えてくれる彼女はただの親衛隊員ではなく、最も信頼出来る理解者であった。しかし、最近の彼は彼女だからこそ言えないある悩みがあった。

 ジェナーの悩み…

 それは彼のペニスが信じられない程、大きく腫上がってしまう事である。そして、その現象を起こす何だか分からない靄々とした感情の対象が他ならぬシェルンであった。

 そもそも事の発端は先週の事…ジェナーのペニスが突如包皮を剥き、自分の手首よりも太く、臍に張り付く程大きく膨れてしまい、心配になって叔父に相談に行った事からである。

 ………

 ……

 …

「な、何っ…これ…」

 朝、目覚めると股間が熱を持ち腫れ上がっていた。普段、見慣れたものの4、5倍にも容積が膨張している。

 用を足すにしても出しづらく支障を来たす為、妙な病気に感染したのかと思ってシェルンに伝えようとしたが、すぐ考え直す。

 何故か彼女に相談するのだけは憚られたのだ。

 彼に接する近習は保安上ひどく限られている。一番身近な同姓であるはずの実父は彼が赤子の頃すでに早世し、兄弟もない。だが、幸か不幸か取り分けこういう事情に精通していそうな人物がごく身近に居た。

 叔父のジェド太子である。

 叔父は秘密を絶対守ってくれるし、何よりも彼と同じ男の物を持っている。

 彼の問いに答えてくれる確信があった。

「ほほぉ〜…?」

 果たしてジェナーが顔を真っ赤にしながら何とかペニスの事を話し終えると、叔父は寸暇を与えず問いに答えてくれた。

「それはお前が子種を造り、女を悦ばせる身体に成長した証拠だ。大人になったのだよ…」

「はあ…」

 こんな不気味な物で女の子がどうして喜ぶのか分からないが、取り敢えず安心した。

 叔父は彼が少しでも体調を崩しただけでも血相を変える。

 眦を下げてニヤついているから大事ないと分かった。

「お前に基本的な事を教えてやる。しかし、俺は理論より実践派だ。時間はあるか?」

 叔父は口元を歪めて意味有り気に嗤った。

「は、はいっ!」

 謁見の時間は終わっていたし、ジェナーは自身何かドキドキするものを感じて力一杯頷く。

 叔父が“実践”する時はいつも新鮮な驚きや、少々の悪戯が含まれるのだ…

 …で。

 ジェナーは何故かジェド叔父に連れられ、露天風呂に来ていた。

 叔父はこれまたどういう訳か下半身を隠す為の手拭を頭から被って鼻の下で結び、これが正装だと胸を張る。

 ふんぞり返った叔父のペニスは丸出しで、他人との比較を望んでいたジェナーにとっては幸いなことにじっくり観察する事が出来た。

 叔父のペニスはジェナーの物よりも更に大きく、鰻の様にダラリと垂れ下がっている。

 それは黒々とした濃い草叢から生えており、少年の無毛で薄桃色のペニスに比べると淫水焼けで照ら照らと黒光りして一層禍々しく見えた。

「おいっ、隠していたらどんなモンか分からんだろうが?」

「え?」

 叔父が呆れたような言葉を聞いてジェナーは自らの下半身を見る。

 成程、彼は自らのペニスについて相談をしに来たのに股間を手拭で覆ったままだった。

「で、でも…はい」

 ジェナーは戸惑いながらも股間を覆った腰布の結び目をふるふる震えながら外す。

 するっ。

 彼は頬を桜色に染め、目を固く閉じてその痩身を羞恥で戦慄かせながら叔父に肉棒を晒した。

「おぉっ!?」

 瞬間、ビクッビックン!と、ジェドの大きな鰻がのたうつ。

 元々、色白で少女のように愛らしく、その仕種は言葉に著せない奇妙な色気があり、“そっち”の趣味の無いジェドでも思わず勃起しそうになった。いや、半ば勃起している。

 コホン!

(やべぇ、我が甥っ子ながらかわいいぜ!)

 咳払い一つ。

 ジェドは気を取り直して、かわいい甥の“モノ”を見る。

 少年のペニスは薄桃色で、恥ずかし気に縮こまっていたが、文句無しの超弩級品だった。

「うん。これは立派なモノだ。普通の倍はある。威張っていいぞ!」

「本当ですか?」

 湯に浸かり上気した艶やかな肉体をよじり上目遣いでモジモジとはにかむジェナー。

「はへぇ〜…」

 ジェドはその言い様ない美少年の愛らしさに骨抜きになりそうになりながらも本来の目的に立ち返る。

「さて…何故ペニスが大きくなるのか?少々危険を伴うが、答えはこの向こうにある!」

 ビシィッ!

 ジェドは力強く風呂場を隔てる衝立を指した。

「女風呂…ですか?」

「そうだ!そして…」

 ジェドは呆れる甥っ子を女風呂が覗ける岩場に押し上げ、自らも登る。

「この時間は女性衛士隊の入浴時間だぁっ!?」

「えぇぇぇぇぇぇっ!?」

『わぁっ!すっごく広い…』

『キャッ、熱〜い!』

 ジェナーの驚きの声は浴場に入ってきた少女達の黄色い嬌声に掻き消された。

「伏せろっ、ジェナー!」

「は、はいぃ…」

 少年は少女達の眩しい裸身に思わず赤面して目を覆ったが、やがて、オズオズと観察を始める。

 女性親衛隊は百花繚乱、美形揃い。

 まず、最初に目に入ったのはミハと言う彼も良く知る少女だった。

 年も近く、いつも気さくに接してくれる。快活だが、ちょっとドジな所のあるショート・ボブのお姉さん親衛隊員である。

 ミハは女性的な凹凸が少ないものの、健康的でスレンダーな肉体を晒し、いつものように元気に走り回ってその色白で清らかな胸をぷるぷる揺らす。

 ジェナーは股間が熱くなるのを感じ、急に気恥ずかしくなって視線を外した。

 その視線の先に今度はシュリという長身で、一際胸の大きい短髪の美少女がいた。

 シュリは普段国境の砦に駐留している為、話した事はないが、その男勝りの性格と美貌は見知っていた。

 女伊達らに前線で剣を振るい、その剣舞は艶やかで腕に覚えのある男性衛士ですら容易に寄せ付けない。

 世間では『鬼姫』とか『女豹』と噂される凄腕の女剣士である。

 彼女は若干筋肉質の感はあるものの、大きな釣り鐘型の乳房は垂れる事なく見事な張りを保ち、腹筋で引き締まった腹部、上向きのヒップ・ラインから長い足がスラリと伸びる。

 シュリは自分の肉体に余程の自信があるのか、それらを隠そうともせずに大股で歩いていく。その為、ぶるんと蠱惑的な揺れを見せる大きな乳房はもとより、歩く度に股間の淡い草叢から女性器が見え隠れしていた。

 ゴキュリッ!

 少年はその光景を見て、ひどく興奮し、大きく喉を鳴らす。

 既に彼のペニスは痛い程勃起していた。

 自慰の知識の無い少年はその切なさに身体を震わせる。

「ミハとシュリか?我が甥っ子ながら趣味がいい…」

 見ると叔父が傍らでいつもの人の悪い笑みを浮かべていた。

「どうせなら寝室に呼ぶか?あいつらならお前の夜伽と言えば喜んで来るぞ。例えばミハならあの若鮎のような身体を思う存分悪戯しても文句は言わないだろうし、シュリならあの大っきなおっぱいでお前の持て余し気味の暴れん棒を優しく愛撫してくれるかもしれない」

「うっ…」

 マスターベーションをした事の無い少年であってもその魅惑的な光景を思うと、身悶えする程の快楽がペニスに集中した。

 少年のペニスは限界まで膨張し、表面に浮き出た血管はビクビクと脈動している。

 最早、少年は張り詰めたペニスの痛みにのたうち、収めようのない欲望に身悶えながら涙を浮かべて叔父を恨めし気に見詰める事しか出来なかった。

「すまん。苛め過ぎたな…」

 叔父は誠意を以って、愛する甥っ子に詫びた。

「おじさまぁ。ぼ…僕、どうすれば…」

 ジェナーが叔父に弱々しく問い掛けようとしたその時、ミハの元気な声が響いた。

「シェルン副長ぉっ、早く来て下さぁ〜い!」

「はい、はい…ミハ、そんなにはしゃいでは皆に迷惑ですよ」

 普段のようにおっとりと部下を窘めつつ、浴場に静々と入って来たのはジェナーの母親代わりとも言える女性だった。

 その乳房は大きく女性を誇示し、ふっくらとして女性的な肢体をしている。

 かといって、太っている訳ではない。程良く脂の乗った豊満な肉体は和らかな物腰と相俟って成熟した色気を感じさせた。

 あの自信たっぷりに身体を晒していたシュリすらも赤面する見事なプロポーションにジェナーの目は釘付けになる。

 ジェナーが湯浴みの時、シェルンはタオルを巻き付けただけの半裸の姿で世話をするが、今その肢体を目の当たりにすると、どうしようもない熱情が身体に満たされていく。

 幼い頃より献身的に世話をしてくれる女性に対してこんな気持ちを抱くのは不純だと思う。だが、そんな理性に反して彼の“息子”は更に更に大きく聳え立つ。

「ああ…」

「あっ、コラッ!ジェナー、見つかる!殺されるぞ!伏せろぉっ!?」

 思わず吐息を吐いて身を乗り出したジェナーをジェドが止めようとした瞬間…

「あらっ!?」

 不意にシェルンから頓狂な声を上げたかと思うと、彼女の下半身を覆っていた布が偶然ハラリと落ち、彼女の全てが露になった。

 しゃがみ込んだシェルンの股の間から熟れた石榴の様な性器が丸見えになる。

 どかーん!

 ジェナーはその光景に頭を鈍器で殴られたような衝撃を受け、今迄感じた事の無い浮遊感の中で目の前が真っ白になっていく。

 最後に見たシェルンの恥丘は何故か無毛だった。

 ………

 ……

 …

 気付くとそこは彼の寝室、真っ白な天井…

「太子っ!貴方が付いていながら、何故このような事に!」

「すまん!まさか逆上せておるとは…」

 傍らに涙を浮かべて叱るシェルンと平謝りする叔父の姿。そして、自分が風呂場で鼻血を出して、気を失った事実を知る。

「ああ…ジェナー様っ!」

 シェルンは気遣わし気にジェナーの額を優しく撫でさする。

(大丈夫だよ、シェルン…泣かないで…)

 酷い倦怠感で声が出せない。少年は涙を浮かべながら自分を気遣う女性に目で応えるしかなかった。

「なぁ…?」

 仔を思う母犬のように何時までも彼の側を離れようとしない女衛士にジェドが声を掛ける。

「病人の枕元では煩いだろうから別室で話を聞こう。なっ?ゆるりと…」

 何故か妙に息の荒い叔父はシェルンを宥めすかし、彼女の肩を抱いて部屋を退出して行く。

(待って、おじさま!)

 少年は急速に遠退く叔父の背中に慌てて声を掛ける。だが、その声はか細い囁きにしからなかった。そして、再びジェナーの意識は微睡へ落ちていく。

(おじさま。何故お◯んちんが大きくなるのか分かりました。だけど…だけど、おじさま、大きく膨らんだらどうすればいいの?ねえ、教えてよ。おじさま…)

 意識が途切れる瞬間、隣室でシェルンの悲鳴が聞こえた気がした…



 少年の問い掛けは叔父が敵軍の迎撃の為に前線に赴いてしまい、答えられる事は無かった。

 その後、彼なりに文献を調べたり、女性衛士の話に耳を傾けていたが、不幸な事にSMやら、ホモ、レズ、アナルセックス等々、雄蘂と雌蘂の話から始めなければいけない初心な少年にいきなりハイ・レベルな知識ばかりが蓄積される結果となった。

 特に女性衛士たちが嬉々として話していた中で彼が西方留学中、中退した友人と別れ際に行った行為が男同士の性行為…アナルセックスであり、妖しの恋とされる禁忌であると知った衝撃は大きかった。

 以来用を足す際にも友に性器を弄ばれて失禁した記憶が甦り、触ることすら躊躇するようになる。

 更に彼は傍らで匂い立つ淫らな芳香を放つシェルンの熟れた肉体に始終欲情して痛くなるほどの勃起を繰り返した。

 ペニスを触りたい。でも、触れない。深いジレンマの中で彼は以前より自分のペニスに苛まれる様になった。

 四面楚歌に陥ったジェナーは戦勝祝いという理由で叔父に会いに来たのだが、着いた途端に叔父が失踪。

 少年は悩みを解決出来ぬまま今回の捜索劇となったのだ…

 …

 ……

 ………

「ジェナー様?」

 物思いに耽っていたジェナーにシェルンは目を細めて優しく話し掛ける。

「は、はい!」

 勇ましく出発したその日、結局捜索隊はジェドを見付ける事が出来なかった。

 叔父の方向音痴は筋金入りで、そのブラック・ユーモアに富んだウィットな迷走振りは故意でないだけに、むしろ見事と言える。

 翌日には近くの街に向かうだろうと狙いを絞り、夕闇が忍び寄る前にその日の捜索を打ち切って野営を張ったのだった。

「陛下、御疲れになられたでしょう。今、湯浴みの準備をしておりますので、少々御時間を頂きます」

「え?ああ…そう?」

 ジェナーは内心ひどく動揺した。

 宮廷に居る時は露天風呂が気に入ったからとシェルンの世話になる事を避けてきたが、今回のような野営では断る事は出来ない。

 もし、断ろうものなら何処か身体の具合が悪いのかと心配して、医者をダース単位で連れてくるだろうし、何よりシェルンの傷付く顔は見たくなかった。

 けれど、温泉に入って男性衛士のペニスを観察し続けた結果、やはりジェナーの一物は極太で、それがもし勃ってしまったら???

 少年の悩みは尽きない。

 まさか、湯浴みをするだけでこんなに悩む事になろうとは思わなかった。

 そんなジェナーの悩みを知らないシェルンは彼の悩みを助長する様な爆弾発言を放つ。

「水の消費が予想以上に早いようです。節約の為、他の女性隊員も御一緒させて頂きますが、宜しいですね?」

「えぇぇぇっ!」

「???」

「そっ!そんな、わ、若い女性がはっ、肌を晒すなんて、そんな事、だ、駄目っ!絶対駄目です!いけません!!」

 ジェナーの猛烈な狼狽え振りにシェルンは小首を傾げつつ、少年を説得する。

「???…隊員は気にしませんわ。陛下?恥ずかしいのは分かりますが、水は砂漠では大変貴重な物です。節約しないとすぐ無くなってしまいます」

「そっ、それじゃあ、シェルン達だけ浴びればいいよ。僕、遠慮するから…」

 シェルンだけでもまずいのに他の隊員の裸を見たら絶対!確実!に勃起してしまう。

 何とかこの危うい事態を回避する為にジェナーは苦しくも絶望的な抵抗を試みる。

「まさか!陛下を砂塗れのままにして私達だけ湯浴みするなんてとんでもない事です。それに年頃の女性隊員たちに湯浴みをさせないなんてそんな可哀相な事も出来ません。彼女達にも気に掛ける殿方が居ります。女心を分かって上げて下さいまし…それとも、何処か御体の具合でも?」

 矢継ぎ早に言葉の攻勢を強めるシェルンにジェナーは追い込まれ、遂に陥落した。

「わ〜っ!わっ、わっかりました。一緒でいいです。大丈夫です。はいっ!」

「そうですか?では、隊員を入れます。ミハ、シュリ、御入りなさい!」

「は〜い。失っ礼しま〜す!」

「し、失礼します…」

 ゲルに入ってきたのは露天風呂で見たあの二人の美少女達だった。ミハはあっけらかんと、シュリは頬を桜色に染め、俯いて入って来る。

「陛下、湯浴みの御世話をさせて頂きます」

 シェルンはそう言うと、手慣れた手つきでジェナーの衣服を一枚一枚、脱がしていく。

 その間、少女達は湯浴みの準備をするのだが、ジェナーの裸が気になるのか、手が止まりがちである。

 彼女達は既に水が掛かっても良い様に下着姿になっていた。

 ミハの純白の下着も良いが、シュリの引き締まった尻に食い込む、紐のような下着姿にジェナーは目を丸くして無遠慮にもまじまじ視姦してしまう。

 一方のシュリも時折、無関心の振りをしてジェナーをチラチラ盗み見ていたが、彼の視線が自分の尻肉丸出しのヒップに集中しているのを知ると、一瞬体をピクリと強張らせ、フルフルと臀部を妖しく蠢かせる。

 凛々しい美少女の扇情的な艶姿にジェナーの股間はぴくぴくと反応を見せた。

(ああっ、神様ぁ〜っ!お願いします)

 彼はこの魅力的な美少女達の前で自分の醜悪なペニスが勃起しない事を天の神に祈る。

 図らずも彼の腰の物は“抜刀”し、鈴口の辺りから御神酒代わりの先走りが滲んでいた。

 そうこうしている内にジェナーの着衣がほぼ脱がされ、シェルンの手が彼の下帯に掛かる。

 美少女達の視線が彼の下半身に集中する。そして、少年の股間が晒されようとしたその時、室内に大きく生唾を飲み込む音が響いた。

 ごきゅりっ!

 その場に居た全員の視線が一斉に大きく喉を鳴らした少女に移る。

 先程から気にせぬ風を装いながらジェナーに自らの剥き出しのヒップを思う存分視姦させていたシュリだった。

「クッ!」

 顔を真っ赤に染め、乱暴に背ける彼女にミハは悪戯っぽい口調で追い討ちを掛ける。

「あらぁ〜?シュリったら、『男の裸くらい見慣れている!』な〜んて言ってたくせに何でそんなに興奮しているのかなぁ〜?」

「う、うるさい!お前だって目ぇこんなにおっぴろげて、何期待してやがるんだ!」

 シュリは自分の目を広げて見せ、 ミハに噛み付く。

「貴女、さっきジェナー様にお尻見られて感じちゃってたでしょう。シュリの淫乱…」

 ミハは『ふぅっ…』と、わざとらしく溜息を吐き、呆れた様子で首を振る。

「おっ、俺が淫乱だってぇ!お前ぇもう一度言ってみろ!」

 シュリは猛然とミハに掴み掛かる。

「一度言って分からないの?低能の淫乱!」

「ムッギギギィ…このチビ、貧乳!」

「なっ…!?このウシチチ女!!」

「おやめなさいっ!」

 途端、互いの貶し合いを始める彼女達に、何時も温和なシェルンの雷が落ちる。

「主君である殿方の裸を期待するなんて、婦女子にあるまじき行為です!貴女達は誇りある衛士でしょう。控えなさい!」

「はぁい×3」

 叱り付けられ、何故かジェナーまでうな垂れる。こういう時のシェルンは本当に怖い。

「さあ、貴女達も服をお脱ぎなさい。早く湯浴みを終わらせないと陛下が何時まで経っても御休みになれないでしょう」

 シェルンは先程と打って変わって優しい声で少女達を促す。

 今度はジェナーが彼女達の脱衣を観察する番だった。

 まず、ミハがゆっくりと上着を脱ぎ始める。その乳房は大きくないものの、奇麗な稜線を描いていた。

 彼女はジェナーと視線が合うと、恥ずかしそうに微笑み、彼の視線を当たり前のように受け止めて、体を揺らしながら服を脱いでいく。

 次にシュリが上着に手を掛ける。ジェナーの視線を感じているのか、顔を真っ赤にして、やや横向きに短いタンクトップを脱ぐ。その時、ぴんと尖った乳首が下着に引っ掛かり、ぷるんと、張りのある巨乳が揺れた。

「…ぁンっ!」

 乳首が擦れて感じてしまったのか、普段では考えられない様なかわいらしい声で、恍惚とした喘ぎを洩らす。

 ジェナーは自分の裸を見て、少女達が一様に興奮している事が分かった。

 特に、男勝りのシュリが乳首を硬く尖らせて喘いでいる姿は少年の欲情を誘うのに十分で、すぐに彼のペニスは大きく勃起し、下半身を覆う布を使ってテントを張ってしまう。

「うわぁっ!」

 ジェナーは膝を抱え込む形で上半身を屈め、その暴れん棒を慌てて隠した。

「陛下、どうされたのですか?」

 既に服を脱ぎ終え、短いタオルで体を覆っただけのシェルンが心配そうに尋ねた。

 シェルンは身を屈めて覗き込んでいる為、その深い胸の谷間がジェナーの目の前に来る。そして、彼の反抗期の暴れん棒は更に不良化し、少年を苛んだ。

「はっ、はは、なっ何でもないよ。大丈夫です。はは、うおっ!」

 引き攣った微笑みで必死にアピールするが、端から見ると、腹痛を我慢している様にしか見えない。

 大魔神の怒りを静める為、シェルンから目を逸らすと、ミハが色白の胸をぷよぷよ両手で持ち上げている。

 目を泳がせると、シュリの先の尖った大き過ぎる乳房がブルブル揺れる。

(逃げ場が無い!)

 少年は絶望と苦痛の表情を顕にする。

「陛下、何処が痛いのですか?御腹ですか?御足ですか?」

 シェルンは心配で彼の体を起こそうと、一層肌を密着させる。

 ビクッ、ビックン!

 彼の暴れん棒はすでに心の家庭内暴力。

「わっ、わあ、はわあぁぁぁ…」

 シェルンの胸が背中にぷにぷに当たり、彼の暴れん棒に新たな欲望の油を注ぎ込む。

 不良化した暴れん棒は更に狂暴化し、暴走し始める。そして、遂にジェナーがキレた。

 プッチーン!

「大丈夫だったらぁ!」

 シェルンを押し退ける為に少年は立ち上がり、彼女の方に向き直る。

 バシィッ!

 シェルンの頬を熱い棒状の物が叩いた。

 彼女は一瞬傷付いた表情を見せたが、頬を叩いたモノの正体を見て感嘆の声を上げる。

「まあっ…!?」

そうっ!それは愛らしい少年の無毛の恥丘から勇壮に聳え立つ凶器。臍の上に貼り付く程反り返り、成人男性の手首程も野太く、その表面は血管が浮き出し、ビクビクと力強く脈動する。正に、でんじゃらすモンスターだぁっ!

 少年の暴れん棒肉将軍に目を剥く少女達。

「ワオッ!?」

 ミハは瞳を輝かせる。

「凄ぇ…何て、デカさだよ…ハァン」

 男嫌いのシュリも圧倒的な男根に思わず見惚れて、うっとりと熱い吐息を吐く。

 シェルンはジェナーの“男”に叩かれた姿勢のまま、ヒクヒクと蠢く男根から目が離せない。

 少年の成長を日々楽しみにしていた彼女はその男らしい剛直に声も無い。

(凄ぉい…ちゃんと剥けていて、御主人様のよりかわいい…)

 シェルンはジェナーが風呂場で倒れた後、私室で欲情したジェドに犯された時の事を思い出していた。

 あの日、彼女は荒々しい獣(ケダモノ)に前ばかりか、夫にも許した事の無い口や肛門を巨大な男の欲望で強姦されて、性奴に落とされたのだ。

 淡白な夫とのセックスで満たされず、欲求不満気味だった彼女は女の三つの貞操を奪われ、その上、彼の巨根が齎す身も心も蕩けさせる快楽に正気を奪われて、隠れた女性を再開発されてしまう。

 終いには強姦されたにもかかわらず立ち去ろうとする暴漢の足に泣き叫びながら縋り付き、セックスを強請っていた。そして、夫への操をズタズタにした鬼畜太子ジェドは更に雌奴隷へと貶めるように彼女に“御主人様”と呼ぶように命じたのだった。

(ああ…欲しいわ…欲しいおち○ぽ…おちん○…お○んぽぉ…)

 シェルンが今の夫と婚姻を結んだのは十三の時…政略結婚だった。

 まだ幼い時には気付かぬことだったが、夫の性癖は異常で男女を問わず小さい子供に欲情するペドフィリアだったのだ。

 年齢を重ねる毎、夫の関心を引く為、陰毛を全て抜いたり、幼児プレイをしたりといった身体的・精神的恥辱に耐え続けた彼女の意思に反するように彼女の肉体は豊かに熟れ盛っていった。

 最近では夫の目は幼いメイドの青い尻にしか向けられず、セックス・レスに近い状態になっていた。だが、彼女はそれでも良かったのだ。

 自分の子供が出来ないことは寂しくもあったが、日々国王として成長するジェナーの傍らで世話をすることは例えようもない喜びであった。

(お○んぽぉ…)

 今まで夫のペニスしか知らなかった彼女はあのレイプによって快楽の新世界を見せ付けられた。

 夫が短小であったこと、早漏であったこと、前戯すらまともに出来ない動きも稚拙なド下手な矮小野郎である事実を否応もなく突きつけられた。

 彼女は夫とは違う他人の逞しい男根が齎す膣感覚と、貞操を汚される背徳感・屈辱感それに相反する目くるめく快楽、夫の水っぽい薄いものとはまるで違う濃厚な精液の味を知った時からもはや戻る道を無くしたのだ。

「ハァッ…ハァッ、ハッ、ハッ、ハッ…」 

 シェルンは今まで潔癖だった反動からか、ジェドの出陣以来、若い男性衛士やジェナーにまで欲情して抑え切れず、つい先日一度に十数人の少年兵等との情交に溺れていた。

 口やヴァギナ、ジェドに犯されて以来忘れられなくなったアヌスに若々しい男性を受け入れ、左右の手で若いペニスを扱き上げる。

 少年兵等は皆、気持ち良さそうにかわいらしい悲鳴を上げ、成人女性の口内に…膣内・直腸へ躊躇無く生で射精し、彼女の胸や手をスペルマで汚していった。

 ごくり…

(ここから…出るのね)

 ヒクつくジェナーのペニス。その尿道口にネットリと視線を絡ませ、シェルンは濃厚な精液の味を思い出して喉を鳴らす。

 若々く青臭いスペルマに塗れた時の自分の姿を想い、ひどく興奮する。

 少年兵達は皆童貞だった為かその性欲は凄まじく、人数も最初五人だったものが何処から漏れたのかその何倍にも群れ集い、入れ替わり立ち代り秘所を抉られ、ヴァギナに二本差しされるに至って彼女は三回り目で失神した。

 その幼い無邪気さ故に避妊などまったく考えない残酷な少年達に気を失ってからも散々犯され続け、玩具にされる。

 シェルンはジェナーや彼女の亡くした子と同じ年頃の子供である彼らの汗と唾液、噴き出すスペルマや彼女が垂れ流す愛蜜などの淫液に漬かり、喘ぎ続けた。

 爛れた集団セックスは彼女の抑制していた性欲の枷を霧散させ、その激しい快楽の渦は彼女を溺れさせる。だが、それでも“御主人様”に犯された膣内の充足感が味わえなかった事が大いに不満で、再びジェドに犯される事を密かに期待しての従軍だった。

 少年の狂おしい情欲は欲求不満の彼女が撒き散らしたフェロモンが原因だったのかもしれない。

 シェルンは無意識の内に少年のペニスを口に含もうとして、ハッ!と我に返った。

(ああっ!いけないわ!?)

シェルンは少年に抱いたドス黒い欲望を最近めっきり衰え気味の理性で強引に押さえ付けた。

「へ、陛下。ああ…こんなにされて、さぞ御辛かったでしょう。シェルンが愚かでしたわ。御安心を今処理して差し上げますから。ミハ、シュリ、何をしているの!陛下を慰めて差し上げなさい!!」

 本当は手ずから少年王を射精に導きたい所だが、不貞を働いたとはいえ夫のある身であるし、乳母として母乳を与え、乳飲み子の時から本当の息子のように世話をしてきた少年と性交するのはさすがに憚られた。

 幸いここにはジェナーに宛がうのに丁度良い年頃の美少女が二人もいる。

「ええ?で、でもぉ…」

 上官の唐突な命令に処女のミハは戸惑う。

 彼女はジェナーの事を好ましく思っていたから、処女を捧げる相手として不満は無い。

 最近、覚えたオナニーももっぱらジェナーを想ってする事が殆どであった。だが、想像していたより遥かに巨大なペニスに体が強張る。

 ミハはまだ、処女喪失に抵抗があった。

 行き詰まった彼女は隣に居る友人に助けを求めようと顔を向けたのだが…

「ねえ、シュリ、どうしよう…って?」

 ミハは友人の姿に思わず悲鳴を上げる。

「あ、アンタぁっ!何をしてるのぉっ!?」

「あ…あ…ミハ…お、俺、あんなの見たら…あんっ、うっ…はぅんっ、すごぉい!」

 シュリは既にショーツを太股半ばに擦り下げ、手を秘処に忍ばせていた。

 くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ、ぴちゃ。

「濡れている。ふぁっ!やっ、やぁん!」

 シュリは両手を太股に挟み込んで、股間をもぞもぞとまたさぐり、熱い吐息を吐く。

「ちょっとぉ!シュリ。あんた、何、気分出してるのよぉ。止めなさい、この淫乱!」

 自慰に耽るシュリにミハは憤然とする。

 シュリはその声が聞こえないのか、切な気に身悶えし、脚に絡まった下着を巨乳が揺れるのも構わず乱暴に外して、全裸になる。

 ジェナーに見せ付ける様に股を開き、立ったまま手淫をして、前後に大きく腰を振る。

 ぴちゃ、ぴちゃ、くちゅ。ビクッ、ビクン!「…くうん」ぷちゅっ、ぷちゃっ。

「はぁ…ぁあん。あっ!やんっ…お、俺、やっ…わ、私ぃ…あたしぃ、もう…もう…たまらない」

 くちゅ、ぷちゅ、じゅぷ、じゅぷ、じゅぷぷ、じゅぷ、じゅぷ、じゅぷぷ、じゅぷ。

「あっ!あっ!くぅ、も、もう駄目…はぁん、我慢できなぁい。ちょうだい。おうさま、そのおっきいの…ふぅん…おっきいの、ちょうだぁ〜い!」

 シュリは衆目に凶悪な肉棒を晒したショックで茫然自失するジェナーにふらふらと愛液を垂らしながら近付き、その股間に跪く。

「おうさま、シュリが御奉仕します」

 肉棒を捧げ持ち、頬擦りする。そして、躊躇する事無く、その巨大な肉棒を呑み込む。

 ぷっちゅうぅ。

 シュリは口の中で唾液を巨根絡めて愛撫し、舌で鈴口を嘗め回す。やがて、余った包皮に舌を滑り込ませ、エラの部分の羞垢をくちゅくちゅと味わう。

「ぷはぁ。あぁん、おっきいぃ!ぷちゅ…」

 ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゅ、ずずぅぅぅ。

「うあぁ、あぅん、シュっ、シュリぃ…やめ…て、やめてぇ、あンっ!」

 ジェナーはぶるぶると体を振るわせる。

 オナニーの経験の無い少年にいきなり濃厚なフェラチオ。しかも、股間に奴隷のように跪き、彼のペニスをしゃぶっているのは普段男言葉を使い、時には男を見下す態度をとる勝気な美少女衛士である。

 意識が真っ白になる程の快楽にジェナーは立っている事が出来なくなった。

 そのまま背もたれのある椅子にずるずると仰向けに崩れていく。

 途端、ぢゅぽっ!と、口に含んでいた肉棒が唾液の糸を引いて抜ける。

「あっ、やんっ!…ぷちゅっ、うふん」

 シュリは抜けたペニスを追い駆けるように顔を寄せ、再び嬉しそうにその肉柱を口に啜り込む。

 シェルンはシュリがジェナーのペニスを咥え込むのを確認して、彼女に忠告する。

「シュリ、ちゃんと避妊はするのよ。だけど、陛下が膣内射精を希望されたら、拒んでは駄目です。大切な子種ですから悦んで膣内に御受けなさい」

「うふっ、んふっ、んふっ、んっ、んふぅ」

 だが、シュリは少年のペニスを頬張ることに熱中し、彼女の助言など全く耳に入ってない様だ。

 最早避妊など頭にない。妊娠すると分かっていても膣内で精液を貪り続ける勢いだ。これは本人がどう否定しようとも傍から見たら淫乱・淫売としか言えない状態だった。

 シェルンはシュリの好色振りに若干呆れながらも少年に声を掛ける。

「それではジェナー様、麗しき乙女達の柔肌を存分に御楽しみ下さい」

 シェルンは喘ぐ少年に優しく微笑み、見合いの仲介人のようにそそくさと退室する。

 残されたミハは突然の光景に目を見張っていた。

「シュリったら、あんなこと何処で覚えたの?ジェナー様のおち◯ちんをあんなにおいしそうに…舐めてる」

 唖然としていたミハも色欲に狂う友人の痴態に思わず股間に手を這わす。

 シュリはその間もジェナーの細い腰にしがみ付く形で一心不乱に首を振り、少年を快楽の高みに押し上げている。

「ち○ぽ…お○んぽ、おいひぃ…」

 じゅぷっ、じゅぷっ、じゅるっ、じゅぽ。

「あぁん!うっ、うはぁ…んひっ!」

 未だに精通の兆しの見えないジェナーは白目を剥き、泡を吹いてガクガクと体を痙攣させている。

「あたしのジェナー様…あんなに気持ち良さそうに…震えて」

 ぷちゅ、ぷちゅぷちゅぷちゅ、ぷちゅう。

 ミハの指はどんどん大胆に動き、下着をしととに濡らしていく。

「あっ、駄目ぇ!ジェナー様は…あたしの、あたしのなのぉ〜。あん、あぁん!」

 シュリの淫蕩な行為に触発されたのか、ミハも愛液に濡れた下着を脱ぎ捨て、ジェナーの傍らへ歩み寄る。

「ジェナーさまぁ。ミハも、ミハも御世話させて頂きま〜す!」

 自分の体に石鹸を塗り、泡立てると、その体をジェナーに重ねて塗り広げていく。そして、その硬く尖った乳首をジェナーの乳首にクリクリと擦り付ける。

「はあぁ、乳首いいっ!」

 ミハはスレンダーな身体をくねらせる。

「うん。いい、いいよぉ!ねえ、ジェナー様、キスしよ!」

 ミハは熱い吐息を吐きながら、唇を合わせていく。

「うぅん、ジェナー様もっと舌を…」

 少年にとってのファースト・キスは深く甘いものだった。

 初めは怖ず怖ずと舌を伸ばすだけだったが、何度となく唇を合わせる内にミハの頭を抱えて、舌を大きく絡め、ミントの香りのする歯茎を味わい尽くす。

「はぁん、好きぃ、好きなのぉ…」

 ミハはその行為に息も絶え絶えで、譫言の様に愛の言葉を繰り返す。

 ミハは虚ろな目で少年の股間に顔を埋めているシュリを見ると、突然彼女の愛液を湛えた泉、その最も深い穴にじゅぷっ!っと、しなやかな指を侵入させる。

「ひぃんっ!嫌ぁっ、何するのよ!ミハ」

 シュリは思わず肉棒を吐き出し、欲情に蕩けた顔を上げる。

 見ると、ミハは彼女と同様に潤んだ瞳で見詰めていた。

「シュリ、私もジェナー様の舐めたい」

「いいよぉ。あたし、はぁ…おっ俺は、ふぅん、こっちを…たまたま、かわいいい」

 シュリはミハの為に場所を広げ、今度はジェナーの無毛の陰嚢に舌を這わせ、瑠璃玉にしゃぶりつく。

「ジェナー様ったら、ミハのパパより大っきい。すてき…」

 ミハは最初その暴れん棒の猛々しさをうっとりと見詰めていたが、それがぴくぴく催促するように震えると、大きく舌を伸ばして肉棒の竿を下からぺろりと舐めあげる。そして、カリの部分をその小さな口に含む。

 ぷちゃっ、ぷちゃっ、ぷちゅー、ちゃぷ!

「ふぁ。ねえ、ジェナー様、気持ちいい?」

「うあぁん。はあぁ、はあぁ、はあ、はあ…」

 ジェナーは息を荒げ、ミハとシュリの美少女ダブル・フェラに肉棒を一層膨らませる。

「ん、ぷはぁっ!ふふ、気持ちいいみたいね?こんなに大きく膨らましてイケナイ子!」

  ミハは処女とは思えない淫蕩な微笑みを浮かべ、肥大化したジェナーの肉棒を突つく。

「ほんと、すてきっ!…んっ、チュッ」

  細い指先で優しく肉棒を撫で上げ、鈴口にキスをする。そして、ペニスへの奉仕を諦め、ジェナーの手を股間へ導く。

「ジェナー様、今度は私の…触って」

  くちゅっ。

「んむむぅぅぅぅっ」

  ジェナーはミハに唇を塞がれたまま、初めて触る熱いプッシーの感触を楽しむ。

 ミハの秘処は柔らかい産毛が亀裂の合わせ目に薄く生えているだけの殆ど無毛の風情で、濡れて僅かに綻んだ膣口も指を一本入れるのが精一杯な程狭く、幼い女陰だった。

 ジェナーは訳も分からぬまま、中指を出し入れし、時に折り曲げてヴァギナを抉る。

 くちゅり、くちゅっ、くちゅっ、くりゅ。

「はん。上手いじゃない。お・う・さ・ま」

  上気した顔に余裕のある微笑みを浮かべるミハ。しかし、心の中では切迫していた。

(あっ、ああン、ハアン、私ぃ、イキそう)

 予想外に巧みな指使いに息が荒くなる。

「追い詰められているくせに、強がっちゃって…意地っ張りなチビ」

 シュリはジェナーの瑠璃玉を手でクニクニと擦り合わせながら、蔑むようにミハを見上げる。

「なっ、何ですってぇ!うはぁん!あん、あん、あん、あっ!あっ!あっ!ああっ!」

 ミハは反論を試みるが、ジェナーの指が深く潜り込み、堰を切ったように喘ぎ出す。

「ねえ、ジェナー様、はしたない女でしょう…はぁん」

 シュリはジェナーの布倶里を指で摘まんで持ち上げると、門渡りに舌を這わせる。そして、肛門に辿り着くと勇気を出して少年の艶のある桃色の蕾に舌を入れ、掻き混ぜた。

「シュリ、シュリぃ!イヤだよ。そんな所、汚いよぉ。やめて!イヤぁっ、ヤメてぇ!」

 涙を流して嫌がる少年を見て、シュリは慌ててアヌスへの愛撫を中断する。

「ヒック、ヒック、シュリ、ぼ、僕、お尻はやだよぉ。やめてよぉ…ヒッ、ヒック」

 イヤイヤをして、幼子のように泣きじゃくるジェナーをシュリは悲しそうに見詰る。

「ごめんなさい。あたし、ジェナー様に喜んで貰いたかったから。もう、普通にするね」

 かわいそうに縮み上がったペニスに向かって、シュリが陰嚢から舌を這い上げていく。

 さすがに咥えるのに苦労すると感じたのか、自分の張りのある巨乳を持ち上げ、ジェナーのペニスを挟み込む。そして、ゆっくりと柔らかな胸で擦り上げる。

「うわあ!いっ、いい、気持ちいいぃぃ!」

  美少女の肌理の細かい乳房に擦り付けられ、ジェナーはあまりの心地良さに吠える。

 少年が身体を跳ね上げた事で、ミハのプッシーに潜り込んだ指がピョッコリ勃起した敏感な肉芽を擦りつつ、深く深く貫いた。

 ずぶぅっ!

 丁度、愛撫が中断して、一息吐いていたミハはこの突然の行為に堪らず悶絶した。

「イヤ!イヤ!イヤァァ!そんなに深く、嫌ぁァーッ、イクゥ!イックゥーッ!」

 肌を粟立たせ、震えるミハ。シュリはそんなミハの絶頂を尻目に恐怖で震えていた。

(嘘!ああ、こんなのって、こんなのってないよ。こんなの入れたら、死んじゃう!)

 シュリは自分の胸の大きさに自信があり、男の矮小なペニス位、十分に包み込めると思っていた。だが、その凶器はカリの部分どころか竿の部分も飛び出し、押さえてもせがむ様にビックンビックン元気に胸を揺らす。

 シュリは少年の怒張に赦しを請う表情を見せると、怯えた身体を震わせて、怖ず怖ずと尿道口に差し込んだ。

 ジェナーはそんな彼女をかわいく思った。

 男嫌いの凄腕女衛士が巨大な肉棒に奉仕し、屈服していく姿は男の征服欲を満たす。

 ジェナーは手を伸ばし、フェラチオで乱れたシュリの短い髪を優しく撫で付ける。

「ふぅっ、ふぁん。ちゅぱ…おうさま」

 シュリの強張った顔が安らぐ。

 ジェナーはほんの悪戯心だったのだが、シュリの股間に手を忍ばせる。

 シュリはそれに気付くと自らゆっくり股を開いて彼の手を誘っていく。

 ぷちゅっ!

「くふぁぅぅん!あうぅ、いっ、いいぃ!」

  ジェナーの指が神の悪戯か、偶然シュリのGスポットを強く擦り付ける。

 シュリは最早ペニスに奉仕するどころではなくなった。ただ、ジェナーの指に翻弄されるまま彼にしがみ付き、激しく喘いだ。

 じゅぽっ、じゅっぽっ、じゅぽ、じゅっ、じゅ、じゅ、じゅ、じゅぷ!

「あはぁっ、あふぅぁん、あはぁ、あんっ、あっ、あっ、あっ、あはっ!」

 そのシュリの涎を垂らさんばかりの有り様を見て、絶頂から覚めたミハはのそのそとジェナーの頭を抱えて跨り、自分のプッシーを少年の鼻に擦り付ける。

「ねえ、ジェナー様。ミハのおま◯こ舐めて」

 控えめで幼いとも言える割れ目から花弁がはみ出し、愛液をトロリと垂らす。

「ミ、ミハ…」

 ジェナーは目前にある女性器に息を飲む。

「舐めて…」

 じゅる…

「はぁん。あっ、もっと舐めて。もっとぉっ!」

 じゅる、じゅる、じゅるる、ぺろ!

「あっ!今の、今の尖ったお豆の所、吸って、吸ってよぉ!」

 ミハは堪らないといった風情で腰を揺らす。ジェナーはシュリの股間を愛撫しつつ、ミハの言葉に操られるように勃起したクリトリスに吸い付いていく。

 じゅるるるるるるっ!

「イヤっん!いいよぉ、いいよぉぉ!」

 ミハの喘ぎと腰のグラインドが一層大きくなる。だが、少年の心は別の所にあった。

(シュリにも“お豆”あるのかな?)

 ジェナーはミハのプッシーを舐めながら、シュリのクリトリスを探る。

 シュリの肉芽は包皮に覆われ、少しミハより大き目だった。

 ジェナーは彼女のクリトリスの包皮を剥き、肉芽を引き出すと、摘み上げた。

「ぁあっひいん!やっ、痛い、やんっ、やっ、ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいいいい!」

 それは、先程からGスポットを嬲られ続け、絶頂の高みを彷徨っていたシュリに対して、あまりに酷い仕打ちだった。

 強烈な痛みと快楽の伴った刺激。

 シュリはそのままジェナーの胸に崩れ落ち、ビクビクと身体を痙攣させる。
口を涎で濡らし、白目を剥くシュリ。

 彼女はその開ききったプッシーから驚いた事に潮を吹いた。

 ぷしゃぁあぁぁぁぁぁっ!

「はあゃぁぁぁぁぁぁぁん!」

 シュリは尻を揺らして愛液を噴き散らし、そのまま悶絶した。

 ジェナーは力無く身を任せる美少女の髪を撫でながら優しく言葉を懸ける。

「シュリ…可愛いかったよ」

「ジェナー様!」

 シュリに嫉妬したのか、ミハは彼の頭をぐいっと、自分に向けさせた。

「ジェナー様。ミハのバージンをあげる。だから…ミハだけを見て!」

 ミハはジェナーの唇に深く口付けた後、彼のペニスを掴んで、腰を下ろす。

 ぐいっ!

 ジェナーは目を閉じて、童貞卒業を待つ…

 ぐいっ、ぐいっ!

 …しかし、いくら待てども肉柱の王冠を擦られるだけで、一向に挿入されない。高まっていたジェナーは我慢できずに目を開く。

 見ると、ジェナーの肉棒の上でミハが両手で顔を覆って泣きじゃくっていた。

「ミハ?」

「ヒック、入らない…入らないよぉ!どうして?ミハが子供だから?あたしジェナー様より年上なのに、ジェナー様が大好きなのにぃ!何で入らないのよぉ!」

 なおも無理に挿入を試みるミハ。しかし、ジェナーの巨大極太陰茎に彼女の性器はあまりに幼く、股関節を軋ませるだけだった。

 ぐいっ、ぐいっ、ぐりっ、ぐりりっ!

 敏感なペニスを乱暴に押し潰すような酷い扱いを受けて、ジェナーは激痛に耐えられず、思わず怒声を上げた。

「痛いよぉっ!ミハぁっ!」

 ピタッ!

 ミハは目を見開き、吃驚した表情で硬直する。そして、そのまま呆然と怒声を発したジェナーを見詰る。

「御免、ミハ。でも…痛かったから」

 マズイと感じてすかさず謝るジェナー。しかし、遅かった。

「ひっ…ぐしゅ、ぐしゅ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」

 ミハは赤子のように大声で泣き出したかと思うと、ジェナーを突き飛ばして、脱ぎ捨てた服を胸に抱え込む。

「ジェナー様なんて大嫌い!」

 涙を飛ばしてその場から逃げ出すミハ。

 ジェナーは逃げる彼女を追い駆けようとするが、蘇生したシュリに縋り付かれた。

「ジェナー様、今夜は止めた方がいいです。ミハ、落ち込むと一晩は誰とも会おうとしないから。んむ…」

 立ち上がるとジェナーより頭一つ高いシュリは少年の頭を抱え込んで唇を合わせる。

「ミハを責めないで下さい。初めてで失敗してしまったんです。はぁっ、はあっんんっ、 ぷちゅっ、はぁん!」

 何度もキスを交わしながら切れ切れにミハを庇うシュリ。しかし、ジェナーは熱い口付けの雨にそんな事はどうでも良くなった。

 シュリは感極まって、ガクガクと足を震わせ、大柄な体で少年をベットに押し倒す。

「ミハが羨ましい。私も…ジェナー様に処女上げたかった。私、前線で上官に無理矢理犯されて…もう…」

「え?」突然の告白に少年は戸惑う。

「あいつのお◯んちん小っちゃくて、下手で、全然感じないあたしをつまらない女だって!あたしとじゃ感じ無いって言って…」

 彼女の普段、男を男と思わない驕慢な態度はそんな精神的外傷が原因だったのだ。

「そんな!そんなのシュリのせいじゃない!」

 それを知ったジェナーは彼女を犯した男の身勝手さに憤りを感じて叫ぶ。初めてを強姦された上、今も心無い言葉に悩む彼女が可哀相だった。

「それから男に負けるか!って、男なんかに感じるもんか!って、頑張ってきたけど、そう思うと尚更、男の人の裸を見ると胸が熱くなって、すぐおま○こが濡れて、お◯んちんの事で頭が一杯でオナニーしちゃうの…」

 なおもシュリは自分の恥部を吐露する。

「シュリ…」

 少年の中に何か熱い物が込み上げる。

「あたし、ミハが言ったように淫乱なのよ!だけど、また、つまらない女だって言われたくなくて、怖くて…ジェナー様はこんな女…嫌だよね?」

 ジェナーは泣きそうな彼女を抱きしめる。

「…シュリがいい。僕、シュリが好きだ!シュリと…セックスしたい。シュリだから、僕、こんなに…」

 シュリを力一杯抱きしめる少年のペニスは信じられない程、ギンギンに漲っていた。

「ジェナー様…」

  ジェナーに力強く抱きしめられ、シュリはうっとりと少年に身を任す。

「ジェナーって、呼んでよ」

「で、でも…んぅ!」

 ジェナーは遜るシュリを押し倒し、言葉を遮る深いキスをして、恥ずかしいほど乳首の先の勃起した大きな乳房を揉み上げる。

「んむぅ、はぁん。ジェナー、ジェナぁ、あたしを好きにして。目茶苦茶に犯して!」

 自分の痴情を告白した安心感と、普段温和な少年の強引な行為にシュリはひどく興奮する。

「シュリ、シュリぃ!入れたいよぉ。シュリに入れたい!僕のペニスを入れさせてぇ!」

 シュリを押し倒したのは良いが、童貞少年は、逸るばかりでなかなか挿入出来ない。

 焦れたシュリは少年を誘い込むように股を大きく開き、その花弁を自らの手で開く。

「はぁ、ジェナー…ここよ。ここに入れて」

 自分の淫らな格好が恥ずかしいのか、顔を枕に埋めるように背け、瞼を硬く閉じて震えている。ジェナーはそのかわいらしい風情に一層、興奮し、乱暴に圧し掛かっていく。

 一頻り巨乳を揉み上げ、乳首に吸い付くと、自分のペニスを握り締めて、開かれた花弁に、ぐぐいっ!と埋め込んでいく。

 ずぶぅ!

「うわぁぁあぁ!挿入っていく。どんどん、ああっ!気持ちいいよ。シュリぃぃぃぃ!」

 ぐっちゅ〜〜〜ずんっ!

「あひっあああぁぁぁあああひっあん!」

「うっ!うう、…いい…いいよ!シュリ、絡み付いて、あったかくて、最高だぁ!」

 シュリの蜜壷は熱く潤み、鍛え上げた下半身を駆使して少年のペニスを絞り上げる。

 ずんっ、ずんっ、ずぬ、ずっ、ずぬぬ、ずっ、ずぶっ、ずっ、ぶっ、ずぬっ、ずぬっ。

「ひいっ、ひいっ、ひん、ひっ、ひっつ、ひっ、んひっ、ひっ、んっ、ひんっ、ひんっ」

 以前シュリが抱いた恐怖は現実になった。

 膣口を目一杯に満たした少年の凶器は膣襞を抉りって暴れまわる。あまりの太さにシュリは白目を剥いて貫かれる度に昇天を繰り返した。

「シュリ、どう?僕のペニスはどうなの?君を犯した男よりいい?いいの?」

 ジェナーはシュリを貫きながら、彼女の処女を奪った男に嫉妬の炎を燃やす。

「いいっ、いひぃいいぃぃぃぃおっきくて、いっぱいこすれて、んぅ、飛んじゃう!」

 大きさ、太さ共に比較にならない少年の男らしさにシュリは乱れ狂う。

「ぼ、僕も止まらない。気持ち良すぎて止まらないよぉぉぉぉぉぉ!」

 大柄な彼女が小柄な年下の少年に組み敷かれ、その巨根によがり狂ってしがみ付く様は一種異様な光景である。しかし、二人は深い愉悦の中で一つに交わり、愛を与え合った。

 最初、シュリは少年をリードするつもりだったが、何時の間にか立場は逆転し、少年の前後運動に捻りを加えた妖しい腰の動きに翻弄されて、何度と無く絶頂した。

 耐えに耐えた少年も凛々しい美少女の絶頂する艶姿に興奮が高まり、最後の時を迎えようとしていた。

「あ、何だろう?小水じゃない、何か変な感じ。うっ!あっ、シュリ、シュリぃ〜!」

 初めての射精の兆しに混乱して、シュリに助けを求めるジェナー。だが、彼女は逞しい男の欲望に蹂躪され、気を失いかけていた。

「あん、あ、あ、なっ?あんっ、あはぁ!」

「あぅ!シュ、シュリ。僕、何か変だよ。何か奥から出る。出ちゃうぅぅぅぅぅぅっ!」

 シュリは少年が膣内で射精しようとしているのを感じ、ある事実に意識を取り戻す。

(妊娠…しちゃう?)

 今日は彼女の受胎可能日の中で最も危険な日であるという絶望的な事実に…

「え?ああっ!?嫌あぁ!ジェナー、抜いてぇ!膣内はイヤぁ!膣内に出さないで…あたし今日は駄目なのぉ!出来ちゃう。赤ちゃん出来ちゃうのぉ!あっ…イヤァっ!?」

 シュリが必死で制止の声を掛けた途端、膣奥に叩き込まれた少年のペニスが爆ぜる。

 ジェナーは美少女の膣内で“精通”した。

  ズビュッ!ビュッ!ズビュビュゥゥゥツ!

「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 ジェナーの熱く激しい精液の濁流が子宮を叩き、シュリの膣奥に生で放たれていく。

「ひいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!」

 シュリはその熱く大量な精液が自分の膣奥の何かを貫くのを感じ、眩い快楽の奈落へと陥ちていく。

 若い二人はあまりの快楽に互いの体にしがみ付き、痙攣する。

 長かった射精が急速に弱まり、シュリは少年に組み伏されたまま、一条の涙を流す。

「何で…何で、膣内で…出しちゃうの?あ、あたし、駄目だって…言ったのに、こんなに、いっぱい、な、膣内に出したら…ヒック…あたし、妊娠しちゃう」

 気丈だと思っていた女性が涙を流す姿にジェナーはとんでもない事をしたと狼狽える。

「ご、御免。僕、シュリの膣内が気持ち良くて、我慢できなくて…射精するのが初めてだったから、どうしていいか…その、わからなくて…御免」

 涙を見せるシュリがとても愛しい。

 初めての精通・童貞喪失の相手というばかりではなく、シュリのか弱い本性に触れて、ジェナーの心は既に決まっていた。

「シュリ、僕の赤ちゃん生むのイヤ?」

「え?」

 突然の問い掛けに戸惑うシュリ。

「シュリの事すごく好きで、かわいくて…ドキドキしてる。僕、シュリを愛してる。シュリさえよければ僕の…あ、赤ちゃん産んで欲しい。誰にも文句は言わせないよ!」

 妾を囲うならまだしも、その世継ぎを産ませるとなると女性の身分や品性を問われる。

 ジェナーはその事を言っているのだろう。

「駄目!ジェナー。皆から笑われるよ。こんな大女は胎ましたなんて…」

 内心、少年の愛の告白は嬉しかった。しかし、身分が違い過ぎる。

 民衆はがさつな貧乏士族の三女を娶った国王を笑うだろう。

 シュリにはそれが我慢出来なかった。

「僕が信じられない?こんなに好きなのに」

 真剣な眼で訴える少年。しかし…。

「あんっ!また膣内で大きく。ぅん…もう!ジェナーたらっ!」

 真摯な瞳で訴え掛けても、膣内の欲望を膨らましては到底信じられる物ではない。

 シュリは小児を叱るようにジェナーの頭を小突く。

「御免…」

 叱られて、シュリの巨乳に甘えるように顔を埋めるジェナー。

 シュリはジェナーに胸を愛撫するに任せ、愛しい少年の頭を優しく撫でる。

(ああ!かわいい。この子の側にずっと居られるのなら…あたし…)

 シュリは言い様の無い幸福感に包まれる。

「いいよ。あたしジェナーの事信じる。いっぱいして。ジェナーの物にして」

 シュリは潤んだ目で少年に顔を近付け、甘い口付けをした。

 その後、シュリは言葉通り、身も心もジェナーの物にされる。

 彼女はジェナーに無理矢理四つん這いにされて、後背位で犯された。

 発情期に交尾する雌犬のようだと、シュリは泣いて嫌がったが、少年は許さなかった。

 絶頂したばかりの彼女に抗う力は無い。

「嫌ぁ!やめてぇ。痛い、痛いの!ああっ、ジェナー許して、堪忍してぇぇぇ!!」

「へっ、へっ、へっ、へっ…」

 ケダモノと化した少年は彼女の巨乳を背後から執拗に嬲り、涙乍らに許しを請う美少女の肉壷へ、力任せに剛直を突き入れる。

  勃起し、充血したクリトリスを指で引き摺り回し、痛みに歪んだ彼女の顔を嘗め回す。

 その行為はまさに強姦であった。だが、犯されながらもシュリの体は正常位以上に淫らな反応を見せ、少年を悦ばす。

 シュリは男勝りの自分が背後から幼い少年の極太ペニスに貫かれる屈辱感が堪らない。

 いつしか彼女は軽蔑していた男性に強姦され、弄ばれる事に悦びを感じていた。

 今のシュリは男を蔑みながらも誇り高い自分を蹂躪し、完全に征服してくれる男性を待ち望む被虐性変態性欲者(マゾ)だった。


「アアッ、イイッ!イイッ!おま○こイイッ!お○んこイイイッ!!もっとぉ、もっとぉっ、もっとおチ○ポちょおだぁい!」


 性奴に陥とされていく自分の姿に興奮したシュリは、はっきり彼女と分かる程、大きな絶叫をゲルの外まで響かせる。

 若さに任せて目茶苦茶に腰を振りたくり、剛棒を突き入れてくる少年の逞しさに陶然としながら、子宮口に勢い良くビュックン、ビュックン叩き付けられる雄汁の感触に噎び泣く。

 ジェナーとシュリの愛と欲望の行為は明け方近くまで激しく続いた。

 何度も体位を変え、精通を終えたジェナーは際限無くシュリの膣内に濃厚な精液を大量に吹き出し、彼女はそれら全てを胎内で受け止め、何度と無く絶頂した。そして、二人は繋がったまま僅かな眠りに入る。

「あら、あら。仲の良い事…」

 様子を見に来たシェルンは手足を絡ませ、抱き合って眠る若い二人を微笑ましく見守っていた。

 翌朝、ジェナーは泣き腫らしたミハに優しく声を掛け、何時かまた夜伽に呼ぶ事を約束して慰める。

 昨日と変わらぬ行軍を続ける捜索隊…

 ただ、一つ変わった事はシュリがジェナーと共に馬上で寄り添っている事である。

 シュリは少年との激しい情事の結果腰が抜けてしまい、ジェナーが嫌がる彼女を無理矢理一緒に騎乗させたのだった。

 シュリはその大柄な体を丸め、恥ずかしそうに少年の胸に赤らんだ顔を埋める。

 周りの反応はシュリが思っていたほど、悪いものではなかった。

 彼女は美形であったし、頬を染める愛らしい仕種に納得する者が殆どで、昨晩響いた嬌声に『あのじゃじゃ馬を乗りこなしたか!』と、少年王に対して見直す声すら聞かれた。

 その後、ジェド叔父はジェナー達と入れ違いに迷走中いずこかで引っ掛けた女性数人と同伴で帰還していた事が分かった。

 今回の捜索は全くの無駄足だったかもしれない。しかし、少年はこの長い夜の間に一気に大人びた様子で、シュリを傍らに抱き、馬を進める姿に昨日の弱々しさは無い。

 逆に一国の王としての威厳すら漂わせている。

 こうして北の小国ホーリアは戦乱の中、逞しく成長した王を玉座に戴く事になった。



 [終]



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