ドレアム戦記 設定資料集(第2編 朱青風雲編)    【人物設定】 【魔法】 【ドレアムの各地方】 【その他】

【人物設定】
<ジローと愛嬢達>
ジロー(雷音寺次郎)

異世界から守るものによりドレアムに招かれた救世主。クロウ大帝の子孫。年令は20代半ば。楽天的で、環境適応能力が高い。ドレアム世界で最初は猟師として暮していたが、町が襲われたことをきっかけに運命の波に揉まれ始める。神殿を巡る中で5体の精霊と契約を結び、青龍地方7龍将の筆頭金龍将となる。その後魔界側との決戦が近づいてきたことが明白になったことから、人間側でこれに対抗するために結成したドレアム連合の盟主に担ぎ上げられる。
剣技は達人の中でもトップクラスで精霊魔法も駆使することから世間からは魔法剣士と呼ばれている。刀を愛用する。
また、異世界に渡る時に自分の中に眠っている12個の異能力があることを教えられる。第2編終了段階で取得した異能力は8個。
 <ジローの異能力>
 淫惑・・・ 女性が好意的に接し、望めば性交可能となる。その女性が既にパートナーを得ている場合は無効。
相手によって効果に違いがある。
 時流・・・ 時間の流れを操ることが可能となる。最初は期間、速度に限界があったが、訓練により増強される。
この能力は愛嬢達にも伝播する。
 魔術・・・ 魔術にたいする素質が開花する。精霊に対して対等に契約を結ぶ力を持つことができる。
 心触・・・ 相手の心に触れることができる。同じ術者同士ならば心で会話が可能。
能力次第だが、感情を読んだり、心を読むこともできるようになる。
 加護・・・ 神聖魔法に対する素質が開花する。但し、能力次第で強弱がある。
この能力は愛嬢達にも伝播する。
 心響・・・ 相手の心の中に入り、所謂マインドコントロール術を施すことが出来るようになる。
また、夢の中に入りこむことも可能。セックスしながら行うと効果大。
 鬼眼・・・ 自分の周りに無意識の防御圏を持つ。訓練により広がり、より強力になる。
この能力は愛嬢達にも伝播する。
 反魔・・・ 魔術に対する抵抗力が強くなる。訓練によってアンチ魔術もできるようになる。この能力も伝播する。
アイラ
セロの猟師頭。20代半ばにも拘わらず、セロの荒くれ猟師たちを束ねていた女丈夫。性格は豪快な親分肌。ジローに惚れて愛嬢となり、以後行動を共にする。バイセクシャルで彼女のテクニックに泣かされた女子は多い。クロウ大帝の愛嬢ソフィアの子孫であり、後に行方不明となったサウスヒートのエイルアンジェ王女であることが判明した。
その後青龍地方7龍将の一席、黄龍将となる。
牝豹のしなやかな動きと敏捷さを併せ持ち、隠密行動に長ける。ジローから日本語を読む力を授かり、朱雀扇と共に『鬼眼』の力を開花させる。癖のある赤毛を持っているが、手入れをしないので、見かねたユキナとミスズが手入れをしていたが、最近では副官となった3名が交替で行っている。明緑の瞳を持つ。

ルナ(アルテミス・ノースフロウ)
ノースフロウの王女。父王ジブナイルに愛されたが、生まれついて持った心触の能力のため兄テセウスからは疎まれて、隣国のジャムカ公子との政略結婚を強制される。しかし、セロの町からジローによって救われ、ジローの愛嬢となる。聖女イリスの魂が彼女の中に転生している。
ジローと共に冒険を重ねていく中で水の魔法と神聖魔法を極めていく。水の指輪と月の首飾りを所持する。ストレートのブロンドの髪を背中まで伸ばしている。イリスとの出会いにより瞳は薄茶から銀色に変わる。

ミスズ・ノルバ
アルテミスの侍女兼護衛。父親はカゲトラ公爵で、幼い頃から武道を好む。15歳のときアルテミスに近侍し、それ以来彼女と一緒に行動していた。性格は真面目で情報分析能力に長けるが、少々苦労性の面も。アルテミスと共にジローの愛嬢となった。クロウの愛嬢シズカの子孫。
ジローの『時流』、『鬼眼』の力を授かる。玄武坤を所持し、武術についても達人の道を歩む。青龍地方7龍将の一席、蒼龍将となる。艶のある黒髪を肩で揃えている。意志の強い黒色の瞳を持つ。

ユキナ・カゲトラ
カゲトラの庶子でミスズの妹。華奢な体つきとはうらはらに武術を得意とし、特に槍については達人。ミスズを慕っており、ミスズに倣うようにジローの愛嬢となる。クロウの愛嬢ジュリアの子孫。
ジローの『加護』、『時流』の力を授かり、聖騎士の道を歩む。白虎鎗を所持する。青龍地方7龍将の一席、輝龍将となる。さらさらの銀色の髪を、ミスズを真似て肩で揃えている。意志の強い茶色の瞳を持つ。

レイリア・ウエストゴールド
ウエストゴールドの王女。王位継承権2位。姉のレナリアに幼少の頃から服従の教育を受け、挙句は性奴隷まで落とされる。大地の神殿で淫魔に取り付かれているときにジローに会い、性奴隷のトラウマから抜け出してジローの愛嬢となる。但し、その際に行った心の治療の影響で、精神年齢が性奴隷に落とされる前まで遡ってしまっている。性技については愛嬢達の中でダントツに抜けている。クロウの愛嬢レオナの子孫。
ジローから日本語を読む力を授かる。風の髪飾りを所持し、風の魔法を操る。ウェーブのかかった金色の髪を肩下まで伸ばしている。金色の瞳を持つ。

イェスイ(イェスゲン)
大地の神殿の神官見習。レイリアの身の回りの世話をしていた。白虎の神殿に導かれ、自分の中に眠っていた導くものイェスゲンの意識を目覚めさる。よって2つの人格を持つ。
人格が融合したためイェスゲンの能力を得て神聖魔法が使えるようになる。レイリアを追ってジローの愛嬢となり、森の神殿で樹海の杖を授かる。木の魔法とそこから派生した雷の魔法を操ることができる。草色の髪を両肩に分けて胸前に垂らしている。空色の瞳を持つ。

シャオン
朱雀地方を荒らしまわっていた盗賊団のボスに育てられ、自らも『紅の疾風』という通り名を持つ。燃えるような赤毛の髪はショート、瞳は緋色。物心ついたときから火の御守を所持し、火の精霊フレイアを操る。義理人情に厚い。盗賊団を壊滅させられた敵討ちのため、より強い力を求めて火の神殿の秘宝を狙う。神殿で囚われていたところをジロー達に助けられる。その後育ての親の敵を討つため、ジロー達と行動を共にしているうちにジローに惚れて愛嬢になる。クロウの愛嬢で伝説の海賊『烈火のマリー』の子孫。

エレノア
左目が封印されていた太陽の神殿の神官戦士。瞳は群青色だが、封印されていた左目は灼熱の瞳が隠されている。ヘラの命により皇太子ハデスの側近として各地を転戦、青龍の神殿でジローの敵だったが、ジローに破れて封印を解かれたことでジローの軍門に下り、そのまま愛嬢となる。アイラから大地の腕輪を引き継ぎ、太陽魔法の加えて土の魔法が使える。胸まである薄紫色の髪をポニーテールにし、体型は幼児体型だが年齢は愛嬢達の一番上、それを気にするあまりボクっ娘となっている。クロウの協力者で陽の神殿の聖者ユリシーズの娘エウレカの生まれ変わり。灼熱の瞳は魔を調伏する力を秘めているが、その副作用で発情してしまう。



<人間側の主要人物>
カゲトラ・ノルバ
ノースフロウ3大公の1つ、ノルバ公爵。文武両道に秀で、ジブナイル王治世下では最も信頼された賢臣。正妻ナミの他に12名の側室を持ち、男女合わせて10数名の子をもうけた。

モトナリ・ノルバ
カゲトラの嫡男。子爵。戦略家として名が知れ、政治的にも秀逸。但し、戦術的には甘いところがあり、現場でピンチに陥ることもあった。武術はそこそここなす程度。

ノブシゲ・ノルバ
カゲトラの次男。武道に通じ、軍を率いれば戦術的なセンスは抜群で兵士達からの人望も厚い。人を身分で見分けてしまうところが珠に傷。異母妹のランを妻としている。

ラカン・カゲトラ
カゲトラの庶子の中では一番の年長。筋肉隆々の巨体を持ち、戦いは技よりも力で押し切るタイプ。頭脳労働は苦手。

シメイ・カゲトラ
カゲトラの庶子。子供の頃から書物を好み、知略政略については群を抜いている。軍略にも秀でており、ノルバの軍師として政治軍事に活躍する。

ケイ・カゲトラ
カゲトラの庶子。弓聖ユグドに師事し、弓の腕前は達人の域に達している。ノルバの弓兵を率いる隊長。ノルバ城攻防戦で兄弟子のカエイと出会い恋に落ち、夫婦となる。

ラン・カゲトラ
カゲトラの庶子。ノルバで騎馬隊を率いる将軍として活躍する。異母兄のノブシゲの妻となり、ノブシゲを公私共に支える。

シュラ・カゲトラ
カゲトラの庶子。幼い頃から剣の腕前を磨き、神童と呼ばれていた。生真面目だが、内心は剣士として、自分の力を高めたいと思っている。ジローに感服し、弟子となる。

ライデン・カゲトラ
カゲトラの庶子。子供ながらも雷の魔法を操る魔術士。年の近い兄シュラを慕っており、兄と共にジローの弟子となる。

フドウ
セロの猟師。怪力のフドウと呼ばれている。ジロー達と行動を共にし、ノルバ城攻防戦で敵将カルバトスを倒す手柄を立てる。その際に保護した2人の兄妹、ナスカとシーダを養子に迎えた。後にその力を買われてノルバの将軍となる。

カエイ
セロの猟師。連弾のカエイと呼ばれている。弓聖ユグドに唯一天才と言わしめた弓の腕前を持つ。ノルバ城攻防戦で敵将レギオスを倒す手柄を立て、その時に出会ったケイを妻とする。ケイと共に弓兵隊の隊長となる。

ニック
セロの猟師。遠目のニックと呼ばれている。シーフのスキルを持ち、逃げ足が速く、偵察や情報収集に力を発揮する。ノルバ城攻防戦の後にシメイの部下となり、諜報部門の副長となる。

アルタイア・リガネス
ノースフロウ3大公の1つ、リガネス公爵。武道を好み、頭の中には武道に秀でた者達のデータベースを持っている。政務は大の苦手。ジローの盟友となる。

ライラ・リガネス
アルタイアの妻であり、リガネスの政務長官でもある。SASを首席で卒業した才媛。リガネスの政務は彼女が取り仕切っているといっても過言ではない。

マクウェル
リガネスの商務長官。SAS庶民クラスを首席で卒業したが、貴族出ではないため、ウンディーネでは苦汁を舐めていた。ライラに誘われてリガネスを訪れ、実力を発揮する。

ライセツ
リガネスを守る大将軍。アルタイアからの全幅の信頼を受けて、リガネス軍の全権を握っている。

テムジン
ジャムカの配下だったが、冷遇されて出奔し、一介の剣士となる。剣の腕前は達人の中でも最上位に近い。後に月の神殿の警備隊長となる。

クネス
朱雀地方の12諸侯セプトで2枚看板の1人と呼ばれていた勇将。ハデス軍によって滅ぼされた廃市セプトから脱出し、レジスタンスのリーダー的役割をこなす。サウスヒート王宮に仕えていた時に、エイルアンジェ王女が行方不明になった責任を感じて辞した過去がある。

イレーヌ
朱雀地方の12諸侯オクタスで宰相を勤め、オクタスの賢臣とも呼ばれる。レジスタンス参謀として活躍し、オクタスの娼館を巧みに使って情報収集を行っている。朱雀地方の代表としてドレアム連合に参加し、連合の政務官兼副財務官に就任する。

アルベール
朱雀地方の12諸侯クワトールで最後まで抗戦を繰り広げて散った義将ランベールの息子。熱い気持ちを持ち、レジスタンスに参加して主要メンバーの1人となる。

フランシア
朱雀地方の12諸侯デオの女将軍で、同盟しているデュオへの応援に向かう途中でデオが降伏したため、それを潔しとせずに地下に潜り、レジスタンスに投じた。

ジュベール
朱雀地方の12諸侯ウヌスで副参謀をしていた。但し、彼が補佐をしていた軍師は全くのお飾りで、実態は彼が全ての策を献じていた。ウヌス陥落の際に、彼の存在を煙たく思っていた軍師によって陥れられそうになり、片腕は失ったが辛うじて逃れる。その後、レジスタンスに参加し参謀となってレジスタンスの頭脳となる。

ガスパル
朱雀地方の12諸侯デュオの猛将。デュオが滅んだため地下に潜って活動する。クネス達との連合を図ったが、その間に自分達のレジスタンスが討たれてしまい帰れなくなったため、レジスタンスに身を置くこととなった。

ダルタン
朱雀地方の12諸侯ノベンの近衛将軍だったが、ノベンの公子の護衛として都市を離れた時にノベンが襲撃され、更には公子まで処刑されてしまったことで、近衛として誰も守れなかった自責の念を深くもっている。その後レジスタンスに参加する。

スパークル
ダルタンの娘婿でノベンの近衛軍副将軍だった。ダルタンと行動を共にしてレジスタンスに加わる。後にジローが率いる連合混成軍に参加する。

サンジベリーノ
朱雀地方の12諸侯デゲムで街の裏組織を取り仕切っている。レジスタンスの一員。

マルセー
朱雀地方の12諸侯ウンデキで貿易商を営んでいる。レジスタンスに闇で資材を流し、経済的なバックアップを行っている。

クリスティーヌ
朱雀地方の12諸侯セクティの太守。表向きはハデスに従順に見えるが、裏ではレジスタンスとも連絡を取り、朱雀地方の奪回を画策している。神聖魔法の使い手である。

ミレーユ
クリスティーヌの双子の妹で、影武者を勤めている。

トオリル・イーストウッド
イーストウッド3公子の長兄で、温和だがバランスの取れた人物。武よりも政に向き平和な時代ならば賢王と呼ばれてもおかしくなかった。だが、その優しさが弟達の野心を産んでしまい、内乱の一翼をになったのである。

パメラ
トオリルの異母妹。常に爽やかな安らぎを相手に与えられる温かみを持った人物。その芯は強く、どんな場面でも物怖じすることなく度胸が据わっている。

ムカリ
青龍地方7龍将の一席、蒼龍将を任されている智将。文武に明るく、少々皮肉屋的なところもあるが、自分の信念を持って行動する。3公子の内乱の際には、一番正統であるトオリル公子に協力し、ドリアード軍を総括している。後に銀龍将となる。

モルテ
青龍地方7龍将の一席、緋龍将を任されている女将軍。自ら手がけて育成した紅の軍団を率いる。戦いに敗れて脱出した先でジロー達と出会い、彼らをドリアード陣営に引き入れることに成功する。

ジェルクタイ
青龍地方7龍将の末席である玄龍将を勤める。大きな身体に見合う雷声は、普通に話していても相手が耳を塞ぎたくなるほど。ムカリ、モルテと共にトオリル陣営の味方につく。

クラン
モルテの副官。冷静沈着な行動で熱くなりがちなモルテをサポートしている。

カトリ
紅の軍団の一員だったが、アイラに惚れて副官となる。聡明で行動力のある姉御肌の人物。瞳は茶色で、深緑色の髪を肩まで伸ばしている。

ハルイ
紅の軍団の一員だったが、アイラに惚れて副官として押しかける。冷静な部分もあるが、思い込むと一途。瞳は灰色で、黒髪を背中と胸前まで垂らしている。

ウルチェ
紅の軍団の一員だったが、アイラに惚れて副官となる。黄龍将ヌルチェの孫娘で、訳あって家を飛び出し、自分の実力のみで紅の軍団に入った経歴がある。瞳は茶色で赤栗毛色の髪をボブに整えている。

ヨウラン・ヤリツ
鳳凰島の港町フレアの惣領。肝っ玉母さんといった感じで、3人の息子がまだまだ半人前であることを内心嘆いている。伝説の海賊、『烈火のマリー』の子孫。

ヤリツ3兄弟(リュウカ、ソザイ、アカイ)
ヨウランの息子で、それなりに頑張っているがまだまだ半人前根性が抜けない。長兄のリュウカは操船術と航海術に長け、次兄のソザイは参謀タイプで火薬の扱いが上手く、末弟のアカイは肉弾戦等の戦いを得意とする。



<魔界側の主要人物>
ゼノン・セントアース
セントアース皇帝。大陸支配を政治的に成し遂げようとする政略家。娘達を各王家に嫁がせ、神殿も味方に付けて影響力拡大を狙う。但し、老いには勝てず、ここ数年病床と政務の割合が半々である。

ヨウキ・イーストウッド
セントアース皇帝ゼノンの長女。政略結婚により、イーストウッドの第2公子グユクに嫁ぐ。グユクに対してかいがいしく尽くし、グユク軍の強化を図る。同時にグユクの魔物化に着手していく。

ハデス・セントアース
セントアースの皇太子。自領だけで満足している皇帝ゼノンに反発し、大陸全土の支配を心に誓って若き力を漲らせる。サウスヒート王家を復活させるために朱雀地方に侵攻し、またたくまに支配下に治めた。双子の妹のヘラとは相思相愛の間柄。

ヘラ・セントアース
セントアース皇帝ゼノンの2女。双子の兄ハデスを愛している。太陽の神殿の大司祭として神殿を抑えている。黄金の髪の聖女と言われ、庶民から信仰の的となっている。

ナージャ・ノースフロウ
セントアース皇帝ゼノンの3女。政略結婚により、ノースフロウの王子テセウスに嫁ぐ。

マーサ・セントアース
セントアース皇帝ゼノンの4女。政略結婚により、ウエストゴールドの王子ラバルムに嫁ぎ、巧みな方法でウエストゴールド家を魔界側に取り込む。

テセウス・ノースフロウ
ノースフロウの王子。ゼノン皇帝の娘ナージャを妻に迎え、息子アポロンが生まれている。急死したジブナイル王の後を継ぎ新王となる。妹アルテミスの能力に嫉妬し、自分の地位を脅かすものとして抹殺しようと画策する。

ジャムカ・イーストウッド
青龍地方を支配するイーストウッド王家の第3公子。イーストウッド王国7龍将の1人で、銀龍将であり最強の騎馬隊を率いる。テセウスの学友。女を調教し支配することに執着する。

レナリア・ウエストゴールド
白虎地方のウエストゴールド王家の王位継承者。我侭で傲慢、かつ狡猾であり、自分の妹レイリアを性奴隷に落として愉悦に浸る。悪事が母レシュカ女王に見つかり暫くは大人しくしていたが、弟ラバルムの婚約者マーサを見て再び策を巡らし始める。

ラバルム・ウエストゴールド
ウエストゴールド王家の王子で、英邁だが王位継承権はない。セントアース皇帝の4女マーサと婚約中。

グユク・イーストウッド
イーストウッド王家の第2公子。内乱の初期では不利だったが、ヨウキを妻に迎えてから魔界の力を取り込んで自らと自軍を強化することに成功する。だが、まだ自分の身体に魔人の力を融合させるには不完全であり、完全体になるための材料を揃えるために戦争を起こした。

グユク7獣将
グユク軍が青龍地方の7龍将にあやかって自軍に設けた将名。それぞれ金獅将、銀象将、雷虎将、炎彪将、鋼熊将、風狒将、影狼将と名付けられている。

アリオス
ハデス皇太子の片腕で、大将格。ハデスを尊敬し、ハデスの命を確実にこなす。武将としての力は、統率力、戦闘力共にかなりの能力を持っている。




【魔法】

ドレアム世界の魔法と呼ばれているものは10種類ある。それぞれについて、初級、中級、上級、奥義魔法があり、術者のレベルによって使用できる範囲が決まる。
大まかな見分け方として、初級、中級魔法は2文字、上級魔法は3文字、奥義魔法は4文字の呪文から構成されている。
精霊魔法 ・・・ ドレアムにある木火土金水の精霊の力を借りた魔法で、6種類。
 水の魔法 ・・・ 回復、攻撃系の魔法が主体。
 木の魔法 ・・・ 補助系の魔法が主体。
 雷の魔法 ・・・ 攻撃特化の魔法。木の魔法から派生したもの。
 火の魔法 ・・・ 攻撃系の魔法が主体。
 風の魔法 ・・・ 金性の素質を持つ風の精霊の力を借りた魔法。攻守多彩。
 土の魔法 ・・・ 防御、補助系の魔法が主体。
神聖魔法 ・・・ ドレアムに住む人々の祈りの力を源とする魔法。回復、防御系が主体。
太陽魔法 ・・・ ドレアムの陽の気を源とする魔法。攻撃、補助系が主体。
暗黒魔法 ・・・ ドレアムの陰の気を源とする魔法。現状、未知の魔法。
合成魔法 ・・・ 精霊魔法を組み合わせた魔法。
強力な力を持つと言われているが、相性や順序を違えると発現しない。



【ドレアムの各地方】

<ドレアム全体図>
                  <ドレアム全体図>

中原地方
大地の精霊の加護を受け、肥沃な土地を持つ豊穣地帯。その実りである農作物の収穫が豊富で、自然と人が集まり人口も多い。かつて、ドレアムが1つの国家に統一されていた時の中心地であり、現在もその末裔であるセントアース皇帝家によって治められている。帝都はノーム。

玄武地方
水の精霊の加護を受け、自然の恵みが豊か。狩猟、農業、放牧が民の暮らしの主体であり、他地方との交易も行われている。気候は温暖だが、冬には雪に覆われる地区もある。ノースフロウ王家によって治められている。首都はウンディーネ。
<玄武地方>
                  <玄武地方>

白虎地方

風の精霊の加護を受け、潤沢な鉱山を持つ。鉱業、農業が主体で、貴重な鉱石を中心に交易が盛んである。気候は乾燥気味で、南には広大な砂漠地帯が広がっている。女系相続のウエストゴールド王家によって治められている。首都はジン。
<白虎地方北部>
             <白虎地方北部>

朱雀地方
火の精霊の加護を受け、中原に接する北以外は海に接している。農業、漁業が民の暮らしの主体で、亜熱帯気候特有の果実や魚介類の加工品の交易が盛んである。サウスヒート王家に治められていたが、王家は没落している。首都はサラマンダー。
<朱雀地方>
             <朱雀地方>

青龍地方
森の精霊の加護を受け、東と南は海に接している。漁業、狩猟、農業が行われ、沿岸地域を交易船が行き交う。気候は温暖で、沿岸部は海洋性でリゾート地としても有名。イーストウッド王家により治められているが、現在は後継を争う3公子によって内乱が起きている。首都はドリアード。

鳳凰島
青龍地方の南、朱雀地方の東の海上にある火山島。中央の火山からは常に噴煙が上がっている。操船に長けた人々が多く海上交易を一手に握っている。珍品や貴重な鉱石を主体とした貿易が、青龍地方との間で行われている。
<青龍地方>
             <青龍地方>



【その他】

神 殿
ドレアムの人々の信仰のシンボル。存在が確認されている5つのうち、殆どの神殿は各王家によって管理されている。唯一青龍の神殿のみが一般の人々に解放されているが、入るためには多額の寄付金が必要とされる。それぞれの神殿には秘宝があると噂されている。

SAS
セントアース帝国が設立したエリート養成校。元々は帝国の人材育成のためにスタートしたが、帝国内の人材不足からその門戸を広くドレアム全土に広げた。卒業生は生国に戻って優秀な成果をあげ重要な地位についている。クラスは貴族クラスと一般クラスに分かれている。

大 帝
かつてドレアム大陸を統一した初代皇帝クロウのこと。クロウはジローと同じく異世界から救世主として招かれ、水生魔物によって危機に陥れられたドレアムの人々を救った。生き延びた人々からその功績を讃えられ、大帝となり、自らの愛嬢達の子孫に各地方を任せた。帝位を降りた後は水の神殿で過ごした。

シズカ
クロウ大帝の愛嬢。クロウと共に異世界から招かれた。ノースフロウ王家の礎となったが、幼い2人の子供を残して早世してしまう。このことが、クロウを大帝から引退させる原因となった。

イリス
クロウ大帝の愛嬢。子供は授からなかったが、シズカ亡き後にシズカの子供達を養育した。その後月の神殿に移り、神聖魔法の奇跡を現したことから、聖女イリスと呼ばれるようになった。

イェスゲン
クロウ大帝の愛嬢。イーストウッド王家の始祖。クロウから果たされた役割を果たすべく、歴代の子孫達の中に自分の精神を宿らせていた。ドレアムの危機に反応し、導く者として目覚める。

レオナ
クロウ大帝の愛嬢。ウエストゴールド王家の始祖。

ジュリア
クロウ大帝の愛嬢。セントアース帝国の始祖。

ソフィア
クロウ大帝の愛嬢。サウスヒート王国の始祖。

マリー
クロウ大帝の愛嬢。自由を求めて大洋に出でて、後に伝説の海賊『烈火のマリー』という名が残った。

エウレカ
クロウ大帝の愛嬢。太陽の聖者ユリシーズの娘。残念ながら子は成せなかった。



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