■小説落乱感想(ネタバレあり) | ||
鵜飼舟 | ||
まずはタイトルにちょっとがっかりしたんだ。 「ドクタケ忍者隊最強の軍師」って。 「裏切りの土井半助」のほうがかっこいいじゃないか。 もっとも、そのかっこいいイメージのまま読んだらこっちが裏切られた気になるかもしれないけど(笑) アニメ忍たまの脚本も手がけてる方ということで、NHKの来年の大河「軍師官兵衛」を意識したのかと勘ぐってしまった。 帯を取ってがっかりというかびっくりというか。 手抜きだろ、これ。 もしかしてと思ってカバーを外してみたけど中も同じだし。 ありえんわ。 土井先生のシルエットはめっさかっこいい。 このシルエットの刀、ちょっと反ってるように見えるんだな。 長さといい、忍刀ではないみたい。 文章は、対象が小学生ぐらいを想定してるのかな? 文体自体は。 内容はある種のおねいちゃんたちが喜びそうだけど。 ちょっと平易すぎて、おもしろみはない。 ところどころ太字のセリフは読みにくい。 長次のセリフにいちいち「もそ」と入れるのは読みにくくうっとうしいだけなのでやめてほしかった。 もそもそしゃべるということを「もそ」と入れることで表現する必要があるのか? ストーリーは、ちょっとした同人おねいちゃんなら書けそうなレベルとは思う。 記憶喪失て、そんなありがちな。 私は途中まで、尊奈門を利用して怪しまれずドクタケに土井先生を潜入させ、例年の6年生の課題?では通用しないドクタケに対する「戦崩し」でもするのかと思ったのに。 と、何やらボロクソに言っておりますが でもそこそこ楽しめましたですよ。 買って損はなかったなと。 学年が上がるにつれて人数が減っていくというのは、ああ、そうだよなと妙に納得。 いろんな事情で中退・脱落していく者はいるほうが自然だと思う。 仙蔵については冷静なとこだけじゃなくて、「アマミノクロウサギ」発言みたいなちょっと不思議ちゃんなとこも出してほしかったな。 裏々山が出てきたのが懐かしかった。 アニメとプリンス版にしか出てこなかったと思うけど。 でもなんかあれは印象強い(笑)。 尊奈門て19歳だったのか。 利吉の1個上? 利吉と比べると一層未熟さが際立つな(笑)。 いっぺん本当に本気の土井先生を見てみればいいと思う。 利吉の登場はファンサービスっぽいけど不自然でもなく、いい感じ。 軍師が土井先生だと知って落ち着いてるはずがないというのがナイス。 乱きりしんに話しかけるとき、土井先生がかがみこんでるってのがいい。 もう容易に想像できる。 私が土井先生の好きな仕草の一つ。 感情のない冷たい声と、明るく優しい声。 何度か出てくるこの対比。 完全にこれは関さんの声想定だよね。 そう思うとこれアニメ化してほしいかも(笑)。 |
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[No.168] 2013年07月04日(木) 16:04:25 |
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