【イシュティ公爵記】
【第3編、ヴァンマエイド戦争】【第2章】
【王妃、マリアス】
演習場での一連の働きが終わると、看護隊は日が高いうちに帰路につく。
何と言っても良家の子女であり、看護も必ず馬車でその日のうちに帰るのだ。
ハーシェたち教官が面倒見られる人数にも制限があるので、看護実習を希望する生徒を日ごとに分けてやってきていた。
気の立ったむさ苦しい男達のすけべったらしい視線を投げられる環境に放り込まれるかもしれず、王国将兵は紳士たれ、という則も信用のおける話しではない。
占領地や駐屯地での略奪や、たがの外れた婦女暴行を厳に戒めるべく、徹底的に教育した今や教導連隊となったフロストブンカー連隊でも目の前に現れた粒ぞろいの高貴なお嬢さまたちに間違いを犯すかもしれず。いくら生徒達の強い希望と、神殿育ちの王妃の政治的圧力があってもヒサイエにまったく気が抜けない日が続いていたのだ。
いや、最近は王妃については別の意味で気が抜けなくなってきていた。
今日もヒサイエの報告を城館まで出向いて、待っているはずだ。
ヒサイエは生徒達を学校まで送り届けて解散させると生徒たちはそれぞれ寮に帰る者、迎えの馬車に乗り込む者などに分かれて散っていった。
年頃の生徒達の中には兵士達の男の匂いに影響されて、今夜は自らを慰めたり百合の愛撫に身をゆだねる生徒もいるだろう。
ヒサイエの女官達は、これはという生徒に限ってそのような百合の愛撫をひそかに教え込んだとヒサイエは聞いていた。
「だんなさま。王妃さまがお待ちです。」
そのようなことを思っていると。
ハーシェが城館からやってきてヒサイエに声を掛ける。
王妃がやってきたときには必ず、ハーシェとチカがお迎えするようになっていた。
城館に入るとレッグフォレスト男爵夫人が出迎える。
まだ、目立たないが夫人は二人目を妊娠し、顔には満面の輝きがある。
次は女の子が欲しいと希望してアプテの樹液を薄めに飲んでいたので、女の子を産み分けるだろう。
こちらです。と通された客間の一つを開けると中にはチカにベッドへ組み伏せられた王妃マリアスが艶やかな最上級の淑女の媚態を披露していた。
息を早くして、その顔をひそかに赤く染めたマリアスの淑女の耳元でチカが何か囁いている。
『15フィート四方の沈黙』と呼ばれる、魔法使いの呪文を封じるための神聖魔法をちょっと変えて部屋の内外の音を防音する『15フィート四方の絶音』とでもいうのだろうか。
防音効果の高い神聖魔法が掛かっていた。(なぜかハーシェのあえぎ声には効果が無かったが。)足を部屋に進めなければ何を吹き込んでいるのか分からない。
ヒサイエは部屋に入ると、チカとマリアスのやり取りが聞こえてくる。
チカがマリアスの耳元をはみ。舌を這わせながら、部屋に入ったヒサイエにニッコリ笑ってお帰りなさいませと口を作るがすぐに囁きを再開する。
「マリアスさま。マリアスさまが愛している殿方は誰ですか?
内緒にしますから口にしてみてください。」
20代前半の王妃は一人子供を生んでおり、適度に熟成と若さを兼ね備えた体をしていた。
チカの膝と太股でまんことクリトリスを擦られる。
一度は乳を溢れさせた両方の乳首をつままれ、上に吊るようにひりださせて刺激されていた。
マリアスの表情はトランス状態に近く。チカの声は素直に聞こえるようだ。
「あ、あ、あ、あはぁぁ。ヒ、ヒサイエさま。ヒサイエさまを愛しているの。
ヒサイエさまを妊娠したいの。
あはぁ、にんしん、あっ、あっ、あーーーー。」
マリアスはうっとりしながらチカの刺激に簡単に反応してしまう。
チカはその答えに満足したのかヒサイエをむいてどうだとばかりにうれしそうだ。
ヒサイエは頭を抱えたくなっていた。
「だんなさまの立場をお守りするには最後までいく必要を感じたのです。」
ハーシェがすまなそうに弁解する。
事の発端は一ヶ月ほど前。王妃が嬢子学校を訪れレッグフォレスト男爵夫人からハーシェとチカのマッサージの話しを聞いたところから始まる。
18歳で黒姫を産んですでに5年。世継ぎの不安から周囲からは太子の誕生を期待する声は高く王妃はプレッシャーを感じていたのだ。
嬢子学校は後宮以外で王妃直轄の唯一の機関であり、家臣の家を訪問するには当たらないとの詭弁と。
形式上は譜代貴族の家系のレッグフォレスト男爵夫人が取り仕切るという説明になっていた。実際、王国の夜月に映える三麗人と評され交友のあった夫人を訪れるに監視役の御つきを従えてくるにも別段気にする必要もなかったのだ。
王妃はまさかマッサージで魂が飛ばされるようになるとは思っていなかったに違いない。
御付の侍女達とお目付け女を客間のすぐ外に待たせ、呼べばすぐに声が聞こえる扉の外に待たせたあと。レッグフォレスト男爵夫人はハーシェとチカに例のマッサージをやってくれるように頼んだのだ。
ハーシェとチカは理由を聞いてうなずきあい。外に音が漏れないように神聖魔法を掛けてかつて夫人に施したマッサージを開始したのだ。
だが、すぐにマッサージは妖しい事態となった。
ハーシェとチカは女の器官のすべてを磨き上げ、王妃の体をすばらしい連携で指圧することに夢中になる。もともと性的興奮と一体のマッサージであったがハーシェたちの能力が格段に上がっていることも影響してか王妃はあっという間にまんこをやわらかくぬらして魂を飛ばしてしまった。
王妃の自意識が残っていて活をいれればなんとか取り繕える状態はとっくに通り過ぎ。男爵夫人とハーシェとチカは真っ青になった。
すぐにチカが窓から飛び出してヒサイエに注進に走ったがヒサイエにしてもどうする考えが出ようはずもなくヒサイエの女官同様に最後までやって洗脳まがいのとりこにするぐらいしか思いつかなかった。
窓から侵入したヒサイエは王妃の肢体にのどをならす。
清浄な環境で育った良家の人妻は男のがまんを簡単にふきとばす芳香を肌から漂わせヒサイエを誘った。
男爵夫人とハーシェはすこし躊躇したが自分達がやったことがヒサイエの立場を危うくすることを考えるとこのまま王宮に帰すことは考えられなかった。
そう長くはお付の王妃付女官達を部屋の外に外しておけるはずもないのいで早急かつ徹底的にやることになったのだ。
王妃は今、円卓の騎士ランスロットに恋するギネビア妃のごとき心境かもしれなかった。
ランスロットというにはヒサイエはハンサムの度合いが不足しているが・・・・。
「国王陛下と神様の前で愛を誓ったのではないのですか?」
チカが意地悪く国王を思い出させると、王妃はぷいっと横を向いて涙を流す。
「国王陛下とのことは『間違い』です。今だってヒサイエさまのためでなければこの立場に留まっておりません。」
王妃は唇をかみ締め小さな声でチカに返事をする。
チカはその言葉に満足したのか王妃の顔を覗き込みながら右手で王妃マリアスのまんこに指を差し入れ指まんを再開する。ぐちょぐちょといやらしい音が部屋中にひろがり、あわて淑女のあえぎが満たす。ちいさくあけられた口の中にマリアスのぴんくの舌がとがりを見せベットにすばらしい景色を出現させていた。
「今の話しをだんなさまがお聞きになってましたよ。マリアスさま。」
チカがおしえてやるとマリアスは驚きに敏感な体を震わせた。扉のほうに見開いた目のなかにハーシェがヒサイエのちんこを服からとりだして濡れてぬぐいと口で清めているところだった。
さ、すぐにだんなさまのちんこを頂けるように完全にほぐしておくことがマリアスさまの義務ですよ。チカがお手伝いさせていただきます。
つぶやいたが早いかチカが指の動きを早める。
(あ、あはぁ、、もうだめぇ、、、。ヒサイエさま、、はやく、、はやく、、来てください。)
王妃は絶頂をヒサイエに見せて早く止めをさしてもらうべく無意識の媚態を見せ付けていた。ヒサイエの女たちは誰しもこのような心の動きから女として心と体を磨くことに努力を惜しまず仕えることになるのだが。マリアスはその最初の段階にいるようだった。
ヒサイエはベッドに上がるとチカを退け、すぐにマリアスの熱くぬれたまんこにちんこを突き刺した。常のヒサイエなら一日のうちのほとんどを誰かの体にちんこを埋めて湧き上がる精力を発散させているのだが、今日は演習の時間はそんなことはできなかったのでその腰の動きは強引なものになった。
ズシズシズシ、ズンズンンズン。
いや、ヒサイエは腰をほとんど動かしてはいない。受け入れたマリアスのまんこと子宮に強烈な存在感を示して最低限の動作を行なっているだけだ。男がSEXを極めるとポリネシアンセックスになるのだろうか。
中年男の体がねちっこくするタイプのセックスを求めるのは分からないが、女の体を支配する当然の支配者の風格になるのだった。
(あっ、あっ、あっ、わたくしの体の支配者はヒサイエさま。
わたくしの魂の持ち主はヒサイエさま。
わたくしの何もかもをお使いください。
うれしゅうございます。
うれしゅう、あ、、あ、、あ、、あ、、ございます。)
最早、真っ白になった頭に繰り返される支配者を受け入れる喜びの思考が繰り返され。
まんこを、胸を、舌を、ヒサイエに使われる喜びでマリアスは短時間で何度も絶頂を味わい。射精をされたらまんこの奥の子宮の中に絶対呼び込むんだとばかりにちんこを搾ってお情けを待った。
チカからヒサイエは気持ちが乗らないとお情けを頂けない日もあるんですよ。と耳打ちされていたからマリアスは必死になっていた。
毎日使っていただけるチカたちと違い。王妃は頻繁に王宮を出られないのだ。ヒサイエの立場を守るべく涙を呑んで現状を甘んじているというのに。ヒサイエに自分を満足してもらえなかったらきっと数日は打ちのめされたようになってしまうだろう。
もっともマリアスの心配は今日のヒサイエには無用なものだった。王妃に手を出してしまった後悔からすぐに開き直ると。美しいく貞淑な高貴のきわみの人妻に徹底的に精を放つことに決めていたのだ。人妻の肌を盗む『肌盗人』として短時間に王妃の肌を堪能したヒサイエはこらえることなく簡単に最初の精液を射精した。
まちかまえていたマリアスは一掃肌から芳香を放ちぷるぷると体を震わせると愛しくまんこの奥にちんこをお迎えして気を失ってしまったのだった。
数日間は自分のご主人さまを満足させた感触できっと幸せな気持ちになるだろう。
カチャっとドアが開く音がした。
「ごめんあそばせ。」
メイド服でない貴族の衣服を着た一人の婦人が入ってきた。今はレッグフォレスト男爵夫人のほかに貴族の貴婦人がもう一人城館に住まっているのだ。
名をローザ・フォン・スカーフェルド女伯爵。嬢子学校の魔法学の教官にしてシェイドアルカン社交界の三麗人の一人。お腹が大きいところから妊婦だ。
ヒサイエと組み敷かれた王妃マリアスを見てうっとりするような表情をしながらその首の下には青い魔法結晶の首輪がきらめいていた。
「王妃さまのお付の方々の処置は終わりましたわ。王妃さまのほうを確かめてもよろしゅうございますか?」
ヒサイエは、お、応とうなずくとベッドを譲った。
ローザはすぐにマリアスの投げ出された両足の間に顔を寄せると何やらつぶやくと気をやったマリアスのクリトリスが再び勃起を見せる。
まあ、ちゃんとお情けを頂いたのね。
ローザはそのままマリアスのまんこの中に舌を差し入れ抜き差しし、同時に両手で肛門を広げる。しばらく暖めるようなマッサージを施したあと、つぷっっと肛門に指を差し入れた。
マリアスの体がびくんびくんと跳ね上がる。
肛門の中に深く指を差し入れ何かを何度もつんつんと確かめるとそのたびにクリトリスが電気ショックを受けたように跳ね上がる。
「マリアスさま。起きる時間ですよ。」
ローザの首の青い魔法結晶がきらきらと光るとマリアスが目を開ける。
「お暇の時間です。ご主人さまのちんこをきれいにしてから次の機会をお待ちください。メス犬らしくお預けをきちんと守るようにご自分を躾けるのですよ。
お付の女官の方々には密かにマリアスさまがヒサイエさまのメス犬になれるように協力をしてくれるようにしつけて差し上げました。」
立ち上がるのもようやっとの状態のマリアスが城館を出たのは夕方前だった。
ローザが確かめたのは自らが熱狂的に傾倒して作った魔法具。青く濡れた飴玉と表現され。対象者の尻から入れられて尾てい骨に包まれる位置に魔法的に固定される。排泄物の邪魔にはならないようになっている。
設置された人間の体調を良好に保つ能力、本人の意思によらない魔法干渉や、環境耐久力を上げる。通常は魔法指輪で行なうが体内に入れて親和性を高める。
青いサファイヤの首輪の下位機種。精神暗示用具。
というものだ。一ヶ月で王妃マリアスが陥落してしまったのはローザの手腕が大きかった。
ヒサイエはローザへの褒美に首の魔法結晶を指でもてあそんでやる。
青い魔法結晶はローザにとって魂のクリトリスだ。
魔法結晶を見せていることは本人にとって全裸で興奮した性器をさらして歩いているのと同義語である。それはヒサイエが取り付けてやってそのように設定したのだがローザを妊娠させ精神崩壊させた悪漢から救ってやるのに必要な措置であった。その結果、ヒサイエはローザに対し悪漢よりも強烈な服従を強制する必要を迫られたのだ。
悪漢は自分に対しローザの絶対服従、メス奴隷の烙印を押したが。
ヒサイエはそれを上塗りするためにローザの家系(ローザの腹から生まれたものと子孫)は永久にヒサイエの服従物になるという『制約』を青い魔法結晶で行なったのだ。
ローザとその娘のアスミラは制約を承諾しヒサイエに仕えるのだが、ローザは高貴な者、美しい者、優秀な者をヒサイエがより多く『支配』するのが非常に興奮するらしくそれを望んだし。
ハーシェ達神聖魔法派(というかハーシェは)だんなさまは囲い女が多いほうが徳が高く。やはり心身が美しい者たちに仕えられて幸福なのがよい。というタイスのナージャからの『だんなさま論』を間に受けていたからローザがヒサイエに仕えることに否やはなかった。
ヒサイエはローザの妊婦の体が首の魔法結晶をいじっただけでイク瞬間に達してしまったのを見ると、へたるローザを抱き上げてご苦労だったねとねぎらって彼女達を手に入れた事件を思い出していた。
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