【イシュティ公爵記番外編】


【護衛メイド、リリアとアスミラの冒険譚】【1-4】


グーデの盗賊ギルドはイシュティ出身の奴隷達をかなり多く集めていた。手持ちの奴隷を替わりに所有者に押し付けてイシュティ出身者を回収したのだ。

そのため若年者ばかりでなく成年者も数が入る事になった。

奴隷市場から指し回しの荷馬車が次々とイシュティに向かう。

数百人の男性が故郷の地を踏むことになった。

成人男子は故郷にもどって仕事をし。若年者も家族が生存しているものは故郷に帰った。

それ以外は・・・・・・。


イシュティ『雄猫館』、妊娠したい女達が相手を探すに恰好の場所が提供された。

青年に成りかけまでの自分達と同じイシュティ正統の血統、統一帝国時代の支配者達の特徴、を持った少年と青年の男娼がいる館。

全員とても優しく。料金は無料に近かった。父親を探す女達にとっては、一人の男を何度も父親に選んでもよいし相手が納得するなら結婚を申し込んでもよかった。

とにかくお客となった女性がどんな女性でも抱き占めていとおしく何度も射精を繰り返した。


若年で家族が居ないものはスカーフェルド女伯爵に尻小玉を入れられ雄猫館の所属となった。もちろん尻小玉は秘密アイテムなので雄猫館を出ることになったら暗示を解いて出すことになる。イシュティの城メイドと同じだ。



リリアとアスミラは国境を越えてミハエルとイシュティ人の最後を国境警備隊に保護されたのを確認すると一斉に馬を城に走らせた。

「アスミラぁー。アンタちょっと遅れなさいよ!」

「・・・・・。」

二人は一気に道のりを走破してくる。城の門は二人がかならずそのように飛び込んでくると分かっているように開いて迎えた。誰何も止めるものも誰もいない。城兵も城メイドも完全に了解だ。


あ、、あ、、あ、、あ、、あーーーー。

ヒサイエの寝室に飛び込む前から大きな喘ぎ声が聞こえる。

ず、ずるい!

チカがヒサイエに組み伏せられていた。チカの右手を全裸のレッグフォレスト女男爵がベッドに上がって舐めていた。ズシ、、ズシとヒサイエの重々しい打ち込みが聞こえてきそうだ。

「だ、だんなさま。チカのまんこも、せいじゅく、したでしょう?

おね、えさ、まにチカもおんなのこを産んで差し上げたいの。」

イシュティ法では近親相姦の罰則が「無い」ことが「明記」されていた。父親が同じでも息子娘は性交可能、結婚可能だ。イシュティ公爵領の現状を考えた法律が制定されていた。

チカは娘を産めばハーシェの子供が息子でも娘でも潰しが利くと考えたようだ。


ボーゼンと見る二人にお帰りなさいと声を掛けるものがいた。

ハーシェだ。

「二人とも今回はありがとう。とっても感謝しているのよ。」

「あ、ハーシェさまぁ。」

二人は猫のように擦り寄って体をこすり付ける。

「お風呂で洗って差し上げます。だんなさまはまだちょっと空かないから。ごめんなさいね。」

「あーん。いきますぅ!」

二人は体をくねらせてハーシェに奉仕することを考えていた。



ミハエルは強行に尻小玉を抜かれることを拒んだ。最後は泣き出して懇願したのでヒサイエはしょうがなくミハエルを続けて尻小玉の奴隷にすることにした。興味が湧いたのでミハエルの尻を犯す。

まるでちんぽのアタッチメントのように尻を犯し、ミハエルの16歳の若竹のちんこをさすった。妊娠希望の城メイドとサラをつながったちんこで射精させた。

ミハエルとサラ以外の従者は尻小玉を抜いて暗示を抜いた。

従者達の目には日に日にたくましく旅行をし、ヴァンマエイドや各国を出し抜くような鮮やかな外交を行なった若君という評価を持たせた。

サラは土産のようなモノと理解させた。


ダイソン公爵は得意満面だった。

あのイシュティ公爵が王宮の他の面々の前でヒザをおり、ダイソン公爵に感謝の意を伝えたからだ。

イシュティ公爵領の住人を何百人も帰還させた手腕はさすが。とか。おだてられまくったのもうれしかったが、なおも有頂天にさせたのは各国の反応だ。跡継ぎの公子の外交手腕について褒めちぎりうらやましがられ、あんな外交官がウチにも欲しいとまで言われたのだ。

いま、背後におべんちゃらをいう貴族達がいた。使節出発の際に逃げ回っていた古参貴族達だ。ダイソン公爵はこんな連中と沈む船に乗る必要がないことをはっきり感じ取っていた。



「ハーシェ。」

「だんなさま、感謝してます。」

ハーシェとヒサイエは寄り添って公爵城から夜空を見上げた。

ハーシェは常にイシュティ住民に対する愛情を持っていたが連れ去られてしまった住人に責任を感じていた。

死んでしまった人間は供養するしかないが、生きている人間は救いたい。

「継続してグーデのギルドには申し付けてある。沈み込んでばかりいるなよ。子供がいっぱい生まれるぞ。城の東丸は全部そのためにそのまま開放するから責任者はお前だぞ!」

「はい!」

ハーシェとヒサイエはこれからのことに思いを馳せて、うれしそうに笑いあった。


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