続けちゃいました……ごめんなさい

しかも美汐がだんだん最初の設定からかけ離れて動く為ギャグになってしまっています(汗)




美汐Days2

夏だ!海だ!太陽だ!(古っ!)

……どこかで、まだ春も来てないぞという声が聞こえますが無視です(このSSは2月上旬にかかれた物です)

と、いうわけで祐一さんと海にきました

まぁ、付属品も少々ついてるようですが……(名雪・秋子・栞・香里・舞・佐祐理・真琴・あゆ……というかほぼ全員)

回りに私の祐一さんを我が物にしようとする輩(やから)が多いですから油断できませんしね


「美汐〜、はやく着替えようよ〜」


ああ、真琴は違いますよ。帰ってきた時に私が誠心誠意をもって説得しましたから


「ほら、早く着替えないと。はい、これ」


そうでした。水着は真琴が用意してくれてたんでしたね







「…………に行かないか?」

「行きます」


はっ! 祐一さんのお誘いでしたので何も確認せずに条件反射で答えてしまいました

あんまりお天気がよくて、ぼ〜っとしてました。行き先を聞き取れてません

前回の失敗がありますからね。今回はきちんと聞きます


「すみません……行き先を聞き取れてませんでした。もう一度言って頂けませんか?」

「おいおい、行き先が聞き取れてなかったのに行くって言ったのかよ」


あ、祐一さんが苦笑いしてます

こういう顔もかっこいいですね


「…………なんだけど、OKか?」


はうっ! また聞いてませんでした!







家を探した所どうやら水着を持っていなかったようなので、駅前のデパートまで買いにきました


「あ、美汐〜」


この能天気そうな声は真琴ですね


「美汐も水着買いに来たの?」

「ええ。と、いう事は真琴もですか?」

「うん。真琴が海に行きたいって言ったら連れてってくれるって」


嫌な予感がします


「真琴、それは祐一さんも一緒ですか?」

「うん。みんな」


……二人きりではなかったんですか


「美汐、どうしたの?」

「い、いえ。何でもないです」

「ふーん……あ、そういえば美汐は水着もう決めたの?」

「いいえ。私はまだですけど、真琴は決めたのですか?」

「うん。もう『せくしーだいなまいつ』なやつ」


水着がいくらセクシーダイナマイツでも素体がそうじゃなかったら意味がないと思うんですけど

……でも、私は真琴に負けてるんですよね。胸で(美汐80<真琴81)

しかし、この水着選びは大切ですね

祐一さんの知り合いのみなさんが来られるのでしたら、似合わない水着なんか着ていったら見劣りしてしまいます

なぜか祐一さんの回りには美人やかわいい子ばかり集まってきますからね


「……だけど、いい?」

「はい?」

「うん、頑張ってくるね」


……えーっと、何なのでしょうか

何か私の疑問系『はい?』が、真琴には肯定の『はい』として伝わったような気がします

その後の真琴の台詞から推測するにその通りなのでしょう

このごろ人の話が聞こえない癖が出てきましたね……困りました


「あの、何を頑張るのでしょうか」

「え、美汐の水着だけど」


なるほど、さっきのは私の水着の決定権の話だったのですね

……なぜ人に譲渡しなければならないのですか?


「やっぱりいいです。自分で決めます」

「でも美汐おばさんくさいし」


ぐさっ

真琴にまで思われてるんですか……


「大丈夫だよ。祐一ってそんなにダサくないし」


なぜここで祐一さんの名前が出てくるのでしょう?


「きっと祐一なら美汐の似合うの選んでくれるって」


えーっと……

水着の選択権は真琴ではなく祐一さんに譲渡しろと言ってるのでしょうか


「香里のハイレグとか舞のTバックに対抗するなら本人に聞いたほうがいいでしょ?」


……はい? いま聞きなれない単語がいくつかあったようですけど

聞いたものが正しいとしたら、みなさんずいぶん大胆ですね。はっきり言って負けそうです

そうですね。自分で決めて駄目と言われるより、祐一さんの感性で決めてもらった方がいいですね


「じゃあ、お願しますね」

「うん。まかせといて」


真琴の笑いに背筋に冷たいものが流れたのですけど、何でしょうか






と、いうわけで更衣室(女)の前です

出発時から真琴にどんなのを選んだかと聞いてるのですが答えてくれませんでした


「あ」

「どうしました真琴」

「美汐、ちょっと来てくれない? みんなは先に着替えてていいよ」

「??」


真琴は私を引っ張って更衣室から少し離れた所にある自動販売機の前まできました


「何ですか?」


真琴はそういう私を無視してジュースを買ってます


「はい」


私の分も買ってくれたようです。玉露を

ありがたく受け取って、プルタブを開けて飲みます

ふ〜、やっぱり日本人はお茶ですよね

誰ですか、おばさんくさいと考えてる人は


「美汐、おばさんくさい」


ぐさっ

痛いです、真琴。すっごく


「……で、何の用なんですか?」

「え、美汐とジュース飲みたかっただけだけど」


……………………


「いたいいたいいたいいたい」


はぁ……そんなの着替えてからでいいじゃないですか

祐一さんと遊ぶ時間が減ってしまいました


「行きましょう、真琴」


更衣室に入って辺りを見回しましたが、みなさんの姿はもうなくがらんとしていました

真琴は……あれ?


「もう、着替えたのですか?」

「うん。下に着込んでたもん」


小学生ではないんですからそんな事止めましょうよ


「じゃあ、先に行ってるから着替えたら早く来てね」


真琴はそう言ってさっさと出て行きました

自分からジュース誘ったくせにずいぶんな物言いですね

まぁ、祐一さんに水着選びを頼んでくれた恩がありますからこのくらいはいいですけど

さて、私も着替える事にしましょう

ごそごそ……

……………………………………はい?

えーっと、何かの冗談でしょうか

確かに水着ですね。私も着た事があります

………………学校で

ご丁寧に胸の白い部分にマジックで『天野』と手書きで書かれてます

一般的に言うスクール水着というやつですね

……………………………………

失敗でした。このくらいのオチを想像しておくべきでした

完璧に真琴まかせだったので自分ではなにも持って来ていません

仕方ないですね。水着を着ないで行っても祐一さんが香里さんや舞さんを見て鼻を伸ばすだけですし

なにより祐一さんがこれを選んだんですから。恥ずかしがる必要はありませんね

…………祐一さん、こんな趣味持ってたのですか?







着ました。ええ、着ましたとも

すこしヤケです。バスタオルで隠しておこう思ったのですが、真琴が入れてなかったらしいです

……そのくらいは自分で用意しておくべきでした

しかたありません。女は度胸です

がちゃ

えっと、みなさんはと……

あ、いました。祐一さんは……いないようですね

あれ?

舞さんが見えますけど……その、真琴の言ってたのとは違うのですが

それどころか香里さんも……


「あ、美汐〜」


真琴! こんな状況で呼ばないで下さい!


「ほらね、やっぱり着てきたでしょ?」

「ふぅ……天野さんは着ないと思ってたんだけどねぇ」


真琴と香里さんは何を話してるんですか?


「結局、真琴の一人勝ちだよ〜」

「うぐぅ……タイヤキ食べたかったのに……」

「ふふ〜。肉まんいっぱい食べれる〜」


はぁ、つまりはこうですか?

私が海に来てスクール水着しか持ってない状況で、それを着るのか着ないのかを賭けてたと

と、いうことは祐一さんが選んだと言うのも嘘ですね

冷静に考えればそうですよね。いくら祐一さんでもこんなにずれた感覚はしてませんよね

はぁ、怒りを通り過ぎて泣きたくなってきました

そうです! 祐一さん!

せっかく海に来たというのに、こんな姿は見せられません。いそいで逃げ……


「美汐……」


……あぅ……

ほんとに泣きたいです……


「かわいいぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」


……………………はい?


「そうか、着てくれたんだな。うんうん」


待って下さい。理解を超越しています


「祐一がスクール水着なんて言うから、美汐をその気にするの大変だったんだから」

「今度肉まん奢ってやるからな」

「わーい、また増えた〜」


整理しましょう

祐一さんに海に行こうと言われて水着を買いに行きました

デパートで偶然真琴に会って、みなさんの水着の話を聞いて……

この時点で真琴は嘘を言ってますよね

と、言う事は……


「相沢さん……最初から仕組んでましたね」

「おう!」


…………泣きたいです。いろんな意味で



fin




あとがき

そら:(きょろきょろ……だっ!)
美汐:逃がしませんよ……
そら:や、やぁ。美汐さん
美汐:これは何ですか
そら:いや……なんというか、ねぇ
2号:俺に同意を求めるなよ
美汐:で、なにゆえこのような物が出来たのですか?
そら:なんとなく
美汐:………………
そら:まて。私が悪かったからそのフライパンをしまってくれ
美汐:反省の色が見えません
そら:まぁまぁ。最初の設定はもっと酷かったんだから
2号:どんなのだ?
そら:舞がTバック、香里がハイレグ、あゆがスクール水着と知った美汐と真琴は
2号:ん? なんか違ってるな
そら:負けない為に、それらを合体させた物を着……

がん!

美汐:抹殺完了です
2号:おーい、生きてるかー

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