読 書 日 記 2006〜 v(^0_0^)v (自分用の覚書です。) 

                  
ISBN タイトル 作者定価 発行所レーベル発行年
4163234403 魔術師 ONLY ONE ジェフリー・ディーヴァー¥2200文藝春秋(イリュージョニスト)2004/10
内容
ジェフリー・ディーヴァーの作品は、四肢麻痺の科学捜査官「リンカーン・ライム」シリーズだけでなく、単独の『The Blue Nowhere』(邦題『青い虚空』)などでも、ストーリー展開のうまさが光る。まさにプロットの魔術師と呼ぶにふさわしいディーヴァーが、今回ライムのシリーズで、敵役に配したのは、プロのマジシャン。ライムと、彼の助手であり恋人でもある警官のアメリア・サックスも、マジシャンに協力を頼む。

物語はマンハッタンのアッパーウェストサイドにある音楽学校で、女子学生が殺されたことから始まる。現場を目撃された犯人は、密室からこつぜんと姿を消すが、科学捜査と目撃者からの情報で、マジックの心得がある者に容疑者が絞られる。サックスはマジックに詳しい協力者を探し、カラという芸名の若手マジシャンに協力を依頼する。

じきに、敵の正体は一流マジシャン「マレリック」と判明。ところが、殺人鬼はさらに凶行を繰り返し、ライムも襲撃されてしまう。敵の目的は究極の復讐らしい。一方で、マンハッタン地方検事の暗殺未遂事件が起こる。検事は容疑者の白人至上主義者を起訴したために、マレリックの企みに巻き込まれ…。

たゆみなき緊張感と二転三転するプロットは、まさしく名人技。また、巡査部長昇進を目指すサックスの奮闘ぶりや、カラと母親のきずなに触れるくだりなどは、首から下は指1本しか動かないライムの人物描写といっしょに、ストーリーを引き締める隠し味となっている。どんでん返しとマジックが満載。本書はディーヴァーの最高傑作だ。
Copyright 2003 Reed Business Information, Inc.
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163234403
   
お好み度一言?感想
☆☆☆犯行の複雑さ 犯人の魔術師としてのこだわりか。
逆転に次ぐ逆転なのだがついて行くのがやっと。

[ひとつ前に戻る]   [▲読書日記2006]


私本管理Plus GOOUT : EKAKIN'S SCRIBBLE PAGE