【イシュティ公爵記】
【第2編、シェイドアルカンの星追い狼編】【第1章】
【わたくしの日常】
周りの物事がよく分かる。一番分かるのはだんなさまのこと。
脂が額に浮き出て気持ち悪そうだとか、耳の後ろをもっと洗おう。とか指がさびしそう。と感じると洗ってさしあげたり、近くへよって指を絡めたり望むところへ導いたりしてあげた。
だんなさまの感情や存在、体調までがよく分かる。それだけじゃない。意識が広がったというけれど部屋ではどこになにがあるかとか、見えないここが汚れているとか。部屋の向こうにどんな人間がいるかまで分かる。だんなさまに言わせるとある分野で達人になると皆そうなるとか。よく聞くのは武道の達人の例だけど、集中力が増すとそうなるとのこと。
何が基準かわかるような気がする。わたくしのまんことだんなさまのちんこが何か見えないあったかいひもでつながっていて腰がすぐに近づいてしまう。さっき指がさびしそうと書いたけどやっぱり違う。わたくしが触って欲しくて気配で誘ってしまうのだ。
確かに今、だんなさまの体と精神をコントロールしている感覚があった。なるべく健全になるように気を付けているけど。朝、起こして剣の稽古。食事して散歩。木陰で膝枕しながらだんなさまに教えを乞いに来た学生との話をいっしょに聞いたり、昼を取る。午後は書き物や昼ね、学生や商人とあったり野山に散歩に出かけた。雑談と称して教えてくれる内容は教養に富み深かった。もっとも興味をひいたのは歌だったけど。
膝枕してつぶやくように歌ってあげると気持ち良さそうだった。こんなの、、、いいなぁー。という生活は続いた。
宿の下は食堂になっている。他の方の視線を浴びるのは結構つらいけど。だんなさまにコツを教えてもらう。顔を向けてにこっと微笑してみろ、俺の耳に口を寄せながらちらっと微笑んでみろ、俺に教えてニヤっとさせろ。と・・・・。
宿屋の女の子や支配人、コックさんに微笑、すごく効果があった。洗濯とか部屋に来てくれる女の子達が争って来てくれるようになったり、言葉を掛けてくれる。
だんなさまがニヤっと笑い掛ける相手は遠慮が無くてしつこい視線の場合だ。わたくしたちは話題になっているようだ。
【国王の招聘】
ヒサイエはたびたびシュエイドアルカン国王に呼び出されていた。魔法のこと、軍隊のこと富国強兵の指南だ。大抵が博士と貴族が同席になっていたのでその間はお付のハーシェは別室で待つことになった。登城の度にその美しさは余人に知られるところとなった。
ハーシェはイシュティの王族だったが外交の席に出席したことはまだなかったので外国の貴族に知り合いはいなかった。立場上成人でも色恋には早い、親からしたらさせたくない歳でもあった。
ヒサイエが謁見して何回目かの席でシェイドアルカン国王はヒサイエを自国に召喚するため必死になった。博士達が言いよどむ魔法について講義し、旅で得た地理を語り、数々の決戦を口述する。関ヶ原、項羽と劉邦、四面楚歌、川中島、三国志、雑学を語っただけだったが石版に色々書き込みながら語る口にかなうはずも無かった。何せ、遥か東の海の向こうのジパングでは・・・・・と語りだせば検証のしようがなかった。シマズ流はとんぼからの一撃で巌も砕く。と言えば信じられ博識をたたえられた。
王国に招きたい必死の国王の懇願をかわすため、ヒサイエは条件を出した。わたしが満足する女性がシェイドアルカンにいれば腰をすえるでしょう。
イシュティの娼妃に勝るものはいないと思いますが。
と付け加えた。
後から王の腰ぎんちゃく達は女の好みを探ろうと一生懸命だった。高慢な思い違いのバカは嫌いだ。いるでしょう?身分でちやほやされてるだけなのに気が付かない人が。年齢は問わない。皆が嫁にしたいと思う女が正解じゃないですか?嫁はいらないか、はは。
と適当なことをヒサイエは語った。大して期待していなかったのだ。
シェイドの歓楽街。宿に泊まる商人やデブのイカにも助平な貴族から話を聞いた評判のいい娼館に輿に乗せて向かっていた。
「そろそろ、女を知らなきゃな。」
ヒサイエはハーシェとレズ経験を持たせようと思ったのだ。イシュティの娼妃はだんなさまに捧げられる前に年かさの女に閨を教えてもらうことになっているのだ。お前が選んでいいからやってみろとヒサイエは言った。ハーシェがどの程度になってるか見たかったのだ。
その娼館、『雌猫館』に到着した。ホールに入ると所属の女より多いんじゃないかという女達が出向かえた。予約する時に。出した女全員に二夜分の領金を約束し選んだ女達には四夜分の領金を約束したのだ。成人も怪しい子も含まれていた。顔見世だけで稼げるのだから、かなり水増しするつもりだったのだろう。年齢制限の上限は伝えたが下はなにもいってなかったのだ。
支配人がもみ手でやってくる。
「ヒサイエさま、当店でサービス可能な猫達をお望みどおり集めました。」
「中々、壮観だな・・・。金魚鉢もカクやというところだ。」
輿からハーシェが降りると女達と支配人は息を呑んだ。
「伝えておいた話の通りだ。」
ちょっと臆したようなハーシェを呼び寄せ腰を抱きながら。
「この娘の相手だ。」
目の前の女達がかすんで見えた。支配人に金貨の袋を渡しながらハーシェに選ばせた。こんなのを選ぶ経験なんてハーシェにはなかったが皆様こんばんは、と声を掛け優雅に会釈しながら見回した。支配人があの方はどんな方なのです?と好奇心が抑えられなくてヒサイエに聞く。伝説のイシュティの娼妃だ。業界でも知ってる人間はほとんどおらんだろう。などと答えてやる。雌猫館の人間が目をサラにしながら見つめていた。
一人、段の後ろの目立たない位置に顔をそっぽむかせていた女の子がいた。青黒い髪を肩の上でばっさり切っており。伸ばした髪の女の中では浮いていた。不服があるのだろう、顔が不機嫌だ。
ハーシェがヒサイエに近寄ってあの方がいいです。と伝えたのはまさにその女の子だった。
「・・・・・・・チカと申します・・・・・。」
女の子を選んで部屋に通された。改めてみると腰は細くスレンダーな体型でハーシェと歳は同じ位に見える。ハーシェがろうたけて落ち着いて見えるのでちゃんと割り引いている。印象だけで言えばチカの方が幼く見える。
チカはあまりなれていないようだ。チカを選んだとき支配人はあせったようにヒサイエに言い訳をした。チカは経験が足りずあまりお勧めの娼婦ではございません婦人のお相手は初めてでございまして・・・・。そのように聞いていた。
ハーシェの耳元で、お前がリードしてやれ、初めて俺がしてやった時を思い出して。
ハーシェはちょっととがめるような視線を投げる。ヒサイエは無視して、きっとあの娘も教えてもらってないぞ。かわいそうじゃないか。ちゅっとキスしてやる。ハーシェの考えがちょっと変わったようだ。
その様子を見て女の子は驚いたようだ。
「よろしくお願いしますね。チカさま。わたくしはハーシェと申します。」
そうだった。ハーシェは自分が奴隷だと思っているので誰に対しても、さま、付きになっている。
「お風呂は使えますか?」
ハーシェはチカに聞いた。風呂とお湯もリクエストしてあったのだ。
「え、あ、うん。こっち。」
ハーシェの聞いたこともない上品な言葉にびっくりしたようだ。チカはちらちらヒサイエを見た。きっと二人がかりって言われているんだろう。
「俺は、後でいいからまずは二人でよろしくやってくれ。」
ヒサイエは言うと部屋の真ん中のイスに座り備え付けの酒を杯に注いだ。
チカはハーシェをバスタブに連れて行く。おきお湯と水が多めにあり、バスタブには湯が張られていた。何種類かの石鹸があり選べるようになっていた。
ハーシェは、失礼します。といってチカのドレスを脱がそうとした。
「お、俺、できるよ!」
男言葉でチカは驚いて飛び退った。ハーシェはにっこり笑うとじゃあ、脱ぎましょうねと言って自分のドレスを脱ぎだした。ハーシェが選んだとき、この娘本当はとても元気で好ましい性格であることを見抜いたのだ。それでいて深刻な影があり抱きしめて上げたいと思ったのだ。知覚が広がったせいか王女時代より人を見る目が多角化されたような気がしていた。
二人は風呂に入っていた。終始ハーシェがリードしていた。ヒサイエを風呂に入れるときのように泡立てた匂い石鹸でゆっくり頭を洗ってやる。ハーシェの髪は濡れないように布でまとめてアップにしてある。おざなりに洗ってきたであろうチカの髪が輝くように磨かれる。お湯をかけながら頭の裏、耳の裏、肩、背中に入ったときは、うひゃあ、とチカは飛び上がった。
ふふ、っとハーシェはほほえんだ。自分も敏感だと思ったがチカもかなり敏感だ。
はい、こっち向いてください。
ハーシェは再び両手で顔をマッサージするように撫ぜ、石鹸を付けた布で控えめだが女の証である乳房を避け脇をなぞり、またチカをうひゃぁと言わせた。
何度もチカをくすぐって足の先まで磨き上げる。チカはぐったりとなっていた。
ハーシェは力の抜けたチカの足の間に背中から入り片足ずつ脹脛を掴んで向こうへやるようなマッサージを施す。
かわいい足、、だんなさまもわたしとするときこんな感じなのだろうか。とハーシェは思った。足をマッサージし終わるとチカは意識が無いような感じになっていた。
ヒサイエがちらっと中を覗く。
ベットに運んでやろうか?
・ ・・・・お願いします。
ハーシェは仕方なくヒサイエに頼む。ヒサイエは靴を脱ぎ、腕まくりしてチカを揚げた。置き湯を掛け体をすすぐ。
「今日は俺はいいから、お前もそのまま上がれ。」
ヒサイエはハーシェに言うと、彼女も、はい、と返事し自分を軽く洗ってバスローブを羽織った。バスローブと言ってもタオル地なんかじゃないから何回も乾いたローブを体に羽織って体を拭くタイプだ。ヒサイエもチカを自分が座っていた背もたれ付の麻組みのイスに座らせ。乾いたローブでつつみ拭いてやった。
ハーシェが替わりザンバラになった髪に櫛を入れる。整わない髪がどんどんすかれ、手で髪に空気を入れて乾かす。ヒサイエは替わりに風呂に入った。ハーシェはだんなさまを一人にして申し訳ない気がしたが今は目の前の娘のお世話がすることだ。
ふふっ。
他の娘のお世話が何だか楽しかった。
ハーシェはチカは体が軽かったのでそのまま肩を担ぎすぐ近くのベットに上げてあげた。
チカは上客用のシーツにうつぶせになった。
「チカさま、かわいい。」
ハーシェがちゅうぅ、と横から口を吸う。チカの口は完全に力がぬけハーシェが口を離すと開いた小さな口から遊ばれた舌が覗いたままになってよだれがたれた。
時間がたったのだろう。チカの薄目が開いた。しばらくその先に見えた光景が理解できなかった。
体を伸ばしてうつぶせになったヒサイエの背中にぴったりとハーシェもうつぶせになって背中の肌を楽しんでいる。男の堅いお尻の上に女の腰が覆いかぶさっている。ハーシェの腰が細かく動いていて内腿奥から淫水があふれ男の尻と太股をビショビショに濡らしていた。
ヒサイエは男の体を使ったオナニーを覚えさせようとしていた。しかし、すぐに誘われてしまった。尻に腰全体で圧迫をかけてくる。男のモノが立ち上がりギンギンになってどこかへの侵入を求めていた。腰が浮いていた。
ハーシェがチカの覚醒に気が付いた。ヒサイエに耳元に何かつぶやくとヒサイエは体をよけてベットの端に体を動かした。
ヒサイエから降りたハーシェがチカににじり寄り耳元で囁きだす。
チカさまはそのまま力を抜いていていてくださいね。
ヒサイエが近寄っていてチカの体を仰向けにする。ハーシェはチカの顔の周りをゆっくり舌でチロチロ舐めだす。
はぃ、きすしますようぅ、、、ちゅうぅぅぅぅぅ、、、、、、、、、
舌がはいりますよぅ、、、、、、、、、あーん、、、ぁむぅ。
気持ちがおちつきますよぅ、、、呼吸が楽になりますよぅ、、、、わたくしの呼吸が聞こえますかぁ、、、、、、、はーい、きいてぇ、、、、、、すってぇ、、、、はいてぇ、、、、ゆっくり、、、、
ハーシェは気持ちを落ち着かせる。とディープキスをしながら体をさまぐる。と息が、はーん、あん、あはぁぁぁぁ。と色っぽい。
完全にチカの性欲に火をつけるとクンニに入る。自分にいつもヒサイエがやるこを全部やるつもりだった。
太股に舌が這い。足の指までしゃぶられた。その間クリトリスはいじられまんこの入り口に軽く指を出入りさせていた。ハーシェは自分がやっているにもかかわらず。愛撫しているまんこが自分のもののような錯覚をおこしチカのあえぎと自分のあえぎが同調していった。ずり上がり乳房と乳房、まんことまんこを刷りつけはじめる。
今や呼吸が完全に同調しハーシェとチカは同時にいってしまった。
先に気が付いたのはハーシェだ。離れてみていた。ヒサイエの男がむらむらして限界の気配があった。チカを軽くたたいてヒサイエの方に顔を向かせる。
ほっぺたにちゅっとして耳をはみながらつぶやく。
だんなさまがもう限界なの。チカさまはお受けすることできますか?
ハーシェは指を二本チカのまんこに差し入れる。じゅぶじゅぶと簡単に許した。
チカがあ、、あ、、、あはぁ、、、、と首を立てに振る。
ハーシェはそれを見て、では、だんなさまをはじめてお迎えする作法ですよ。といって両手をばんざいさせ両脇を全開にして布帯で目隠し、腕の拘束をした。
そしてハーシェはヒサイエを誘う。今日はお任せくださいね。
ヒサイエはチカをゆっくり貫いてゆく。チカはまんこに力が入らない様子でするりと受け入れた。熟しがたりないまんこの奥にすぐたどりつく。
そのままスレンダーな体をゆっくり抱き占めた。控えめに生えはじめた腋毛をもてあそび思いっきり顔を押し当て匂いを嗅ぐ。健康な青草の匂いをかぎあて鼻を押しあてる。指で耳を愛撫する。両手で控えめな乳房を揉みあげさきっちょの野苺を刺激する。背中から腰を手のひらがゆっくり這う。
刺激に段々意識が戻ってくる。あちこちを触る。体がびくびく反応し、その度に、まんこがきゅ、きゅっと忘れかけた絞りを思い出す。今や、穏やかに抱き占めているだけでチカのまんこはきゅっきゅっきゅっきゅぅ、と小刻みにちんこを絞った。
ハーシェが横から言葉を始める
ゆっくりして、、、、ちからをぬいてぇ、、、、だんなさまのちんこの形を覚えてください、、、
まんこは手のようにうごきますよ、、、、、、さわってぇ、、、、、はなしてぇ、、、、
まんこでなでてさしあげらるますよぅ、、、、
なでて、、、、、、。
内ふとももはまんこの延長ですよぅ、、、、。
感じますようぅ、、、、だんなさまの腰、、、、、。
チカの立てられた両ひざが切なげにひくつく。。
だんなさまのちんぽ、、、、愛しいです。
だんなさまのちんぽ、、、、形が完全に頭に浮かびますよぅ、、、、。まんこを絞って形をたしかめますよぅ、、、、。きゅっと動かしてぇ、、、、、そう、いいですよぅ。
そのまま、まんこでちんこにすがりつきますよぅ、、、、、周りが見えてきますよぅ。、、、、、ベッドがみえますよぅ、、、、だんなさまの体がみえますよぅ、、、、自分の体がみえますようぅ、、、、、。意識が広がりますよぅ。はぁい、、そのままぁ。
チカはヒサイエのちんこが確かなものに感じられたが近くにいるハーシェに方により支配されることを求めた。かけてくる言葉がそれほど安らいで身近に感じられる人は初めてだった。
いつの間にか後ろに回ったハーシェがヒサイエの腰をつつんで圧迫する。ヒサイエの尻が押された。チカのまんこがしゃぶるような激しい動きを見せた。
ドピューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
くひっ
ヒサイエの口から思わず言葉が出てチカを抱き占める腕に力が入る。精道をものすごいきおいで精子が射精される。10代にも無かった長い射精感。そして2つの睾丸の後ろで射精する以上にぶあぶあーっとダブルサイクロンのように膨らむ感じで射精される以上の精子が製造されるのが分かった。射精する前よりもむらむら感が広がりちんこをさらに奥ににじりいれようとする。ヒサイエはこれまでに無い男の優越感をもった。ちんこの根元に欲望が溜まり太くなってゆく。そんなことが何度も続いた。
チカは最初の一撃で完全に支配された。すぐにまんこのすべてが精液で満たされた。突き入れられ射精の振動の度にちんぽとまんこの壁をあふれる精液が逆流してゆくのが感じられた。チカは体中のすべての筋肉の力を失った。失禁しながら奥にものすごい勢いでかけられる。射精とまんこの壁を流れる精液に畏敬の念を持った。女に生まれていいことは無いと思っていたが、こんなの感じるなら女がいい。女がいいよぅ。
チカはヒサイエの射精の度にちんこの向こうにハーシェのまんこを感じていた。抱き占めて射精しているのはヒサイエだが、抱き占める腕はハーシェの腕、摺りつく胸の感触はハーシェの胸。突き入れるのはハーシェの腰、まんこに突き刺さるのはハーシェのちんこ、射精される精液はハーシェの精液だった。男の感触にもかかわらず。
チカはヒサイエのちんこでハーシェに心から隷属した。
激しく事が終わって、こころが落ち着いても後戯は続いた。チカだけは何度もイッテは何かの刺激で戻ってくるのを繰り返していた。
ハーシェはチカの口に舌を差し入れキスをするとその場所をヒサイエに譲った。ハーシェは先ほどのようにヒサイエの腰に密着し背中に自分の乳房を押し当てた。
ヒサイエの胸がチカの胸を押しつぶしヒサイエの顔はチカの首に押し付けられた。ヒサイエに尾てい骨の上が淫蕩に熱くなる。
チカのまんこはちょっとした動きにもっ再びっっっっきゅきゅと締めつける。ハーシェがチカを教育し続ける。だんなさまを一人にしてはいけません。イッテしまってもだんなさまを満足させることだけは考えられるようにしてください。
目と腕の拘束は外されていたがその間ヒサイエのちんこは埋まったままあった。ハーシェもチカもそれが根元から太く育ってゆくことを感じていた。いつの間にか美少女二人はヒサイエの事そのことだけに夢中なった・・・・・・。
夜がふけ朝が明ける頃までそれは続いた。
夜のとばりは明け。朝になった。雌猫館の猫達の中で昨夜もっともメスの鳴き声をあげたのはチカだっただろう。足腰が立たなかった。ハーシェも意識をなくしていた。むらっけを向ければ気を失っても体がにじり寄ってくるだろうが・・・。
薄目を明けるチカにヒサイエは、もう一晩泊まりにするから寝てろ、それからお前を買い上げてやる。いいな?と聞いた。
チカは力の入らない頭で一生懸命立てに首を振った。ぁぅんん、、、言葉がでず、薄目から涙がぽろぽろあふれ出ていた。
いいから。寝てろ!ヒサイエは綺麗に櫛梳かれた頭をくしゃっとやってやると。やっと安心して意識を手放した。
ヒサイエは部屋をでて支配人の所まで降りていった。支配人は大喜びだった。ただしギルドの関係もあってお安くないですが・・。と言ってきたので黒瑪瑙で手を打ったからだ。支配人はうわずった声で一切の後顧がないことを請合ってヒサイエが言うままに証文まで書いた。
黒瑪瑙一個でヒサイエとハーシェで使え切れていない金貨と小さな宝石に交換されたのだ。価値を知っていれば当然だった。ブランチを頼みヒサイエは部屋に戻った。
眠り姫達の汚れたシーツを換えてやり、上布団をかけてやると、ヒサイエはその日の昼間をうつらうつら過ごした。
「お、おれ・・・。」
「おれ、はいけません。わたし、かわたくし、と言ってください。女の子が口にしてもかわいくありませんよ。」
「は、はい。わ、わたしは・・・・。」チカはハーシェに言われると一生懸命だ。はたから見ていると聖女をあがめるように崇拝している。
てろてろの昼間を過ごしチカの好きなようにさせてやろうと考えを聞くとハーシェの召使になりたいと言ってきた。チカはハーシェがヒサイエの愛人ではあるが身分卑しからぬ人だと思ったのだ。店に来るエセ貴族と明らかに違うオーラを持っていたからだ。ある意味正しかったが王女だったというわけにはいけない。イシュティの娼妃、という特殊な存在という説明をしてやると大納得していた。チカを満足させてやるため序列をつけてやることにする。一の奴隷、二の奴隷と言うヒサイエがつけた序列をつけハーシェの下にチカをおいたのだ。はじめは戸惑ったハーシェだったが新任の女官にを仕事につけるように面倒を見はじめたようだ。
二夜目の準備にチカが部屋を出て雌猫館の階段を下りて行くと支配人や他の娼婦はその雰囲気の変わりように声を失う。女の力が抜けているべき所が完全に抜け、物憂げでアンニュイな空気をまとわりつかせてこれ以上にない無防備で魅力的な女の子になっていたからだ。チカの体の全体が敏感になっていて内股に力が入らないのだ。チカ自身もかなり恥ずかしかったが口を開く。
「わ、わたしの部屋の・・・」
「わっっ、わたしぃー?」
支配人は驚く。男言葉で反抗的で客を取らせるときには高い薬でレイプショーまでやらせたチカがしおらしくかわいい。一言一言につばを飲み込んで凝視してしまった。
チカの方は、自分が口にするのは可笑しい言葉だがハーシェのいい付けは守らねばと思っていたのでつっかえながらも風呂湯やシーツの換え、食事などを確認する。
支配人は、心を飛ばし、他の娼婦もほーっとしてそれを見る。ザンバラの髪だったのをちゃんと梳いてヒサイエが簡単なボブカット気味にそろえてやると青黒い髪が艶やかに輝く美少女に姿を変え、態度もそれなりに改まると人を魅了してやまない人間ができあがっていた。
居心地悪そうに、伝える事が終わると「お願いいたします」と極力ハーシェを真似た礼をする。
チカがヒサイエの部屋に消えると雌猫館の住人は誰彼もなく悲鳴を上げた。
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