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−以下の記事のレス−



■(no subject)

 みぞれ  

はじめまして。
私も7巻に怒りをおぼえた1人です。

幼い頃……小学校1年生頃でしょうか。
姉のを借りて、「ハリー・ポッター」を読み始めました。
壮大なるファンタジー。
ひきこまれそうな魔法の魅力。
こんな作品を書けるなんて
作者さんはすごいんだなあと
純粋に感動し、それ以来映画も見に行き、本も購入しだしました。

ハリーポッターは……
生まれて初めて、私が夢中になって読んだ本なのです。
そしてあのユニークな双子、フレッドとジョージは……
私が生まれて初めて、大好きになったキャラなのです。

楽しみにしていた7巻。
前々からしっかり予約し、発売日にもらいに行き、
それこそ寝る間もおしんで読みふけりました。
ジョージが耳を失ったところは
胸が痛くなり
けれどもなんとか続きを読みました。

ですが
フレッドが命を落としたシーンを読み
私の腕は止まりました。
死とはなんだろうかと
何ヶ月間も
知人の死によって考えさせられていた私にとって
これほど
ダメージが大きかったものはないでしょう。

命ってなんですか?
JKR,あなたにとってなんですか? 死とは命とは。
どうして
JKRは…
最終章で「すべてが平和だった」とかなんとか言えるんですか?
私は…
知人の死によって…心が痛みました。
何週間も泣き
そして
死や命について…
何ヶ月間も
今日まで考えてきたのです。
知人の死…それだけで私は壊れそうになったのに
あれだけ親しかったフレッドを失った
そんなジョージの気持ち
想像もつかないほどでしょう?
どうして
どうして
そういう
愛する者を失った人達の気持ち
書いていないんですか?
怒りと
憎しみと
どうしようもない悲しみと
途方もない喪失感で
私の心はいっぱいです。

かつて私をあれだけ魅了させた
大好きな「ハリーポッター」シリーズ。
この本が
これだけ多くのダメージを私に与えるなんて…
作者に失望したと言いたいのですが
JKRがいなければ
双子に出会えなかったし
JKRがいなければ
私は小説家という道を目指そうとしなかったでしょう。
そういう事もあって
今はどうしていいかわからず
怒りを自分の中に押し留めておくばかりです…。

未熟者で
こんな乱文で
読みにくいでしょう、ごめんなさい;
でも必死に私の思いを伝えました…

長文失礼しました。


[No.110] 2008年08月17日(日) 23:13:48

 


    ■みぞれさん、こんにちは。
     鵜飼舟  
    メッセージをありがとうございます。
    読んでいるうちに、この方は文章を書ける方じゃないかなと感じ始めたところ、小説家を目指していらっしゃるとのこと。
    ああ、やっぱり、とちょっと嬉しくなりました。ただの自己満ですが(笑)。

    きっとまだとてもお若い方なのでしょうね。
    なのにお知り合いの方の死に直面されたのですね。
    それが架空の世界の人物でもこんなに悲しいのですから
    リアルにお知り合いを亡くされた衝撃はいかばかりかとお察しします。
    命とは、死とは、という問いの答えはきっと普遍的に「これ」というものは出せないのではないでしょうか。
    だから人は自分が死ぬそのときまで考え続けなければいけない命題なのかもしれません。

    時間と共に少しずつ痛みは薄れても、その人の死によって開いた穴は決して埋まらない。
    私にとっては死とはそういうものです。
    何をどうやっても決して取り返しのつかない悔しさ。虚しさ。喪失感。
    絶対的に非可逆であるもの。
    お話の中では死者と話したり、ゴーストもいますが、現実にはそうはいかないし
    ハリポタの中でも、それでも決して死者が生き返るわけではないのですよね。

    フレッドとジョージはみぞれさんにとっていわば初恋の人(たち)だったんですね。
    その2人が……つらいですね……。
    比較的早くに母親を亡くし、3児の母でもあるJKRが人の生死を軽く見ているはずがありません。
    ただ、フレッドを死なせておいてジョージのことを何も書いてないのは、それまでの双子を見てきた者にとっては不自然にすら思えます。
    ジョージが耳を失ったところも、私もかなりの衝撃でした。
    それでもジョージは強かったし、
    何より、ああ、フレッドがいれば、この2人が一緒なら何があっても大丈夫だ。
    決して笑いを忘れない人たちなのだ。
    そう思えたから、感動すらしたのに……。

    JKRから与えられた感動と失望。
    それは両方持っていてよいのではないかと思います。
    確かに非凡な作家ですね。
    でも考えようによってはハリポタが彼女の「デビュー作」なのです。
    完璧はありえないでしょう。
    今まで作品を愛していたからこそ、期待が大きかったからこその失望とも言えると思いますし。
    一つの作品がこれほど人をわくわくさせ、失望もさせる。
    それをしっかり胸にとどめて、みぞれさんがこれから自分の作品を書く糧にされれば良いのではないかな、
    などと身勝手な一読者は思っております。

    長々書いてきましたが、みぞれさんの疑問の答えにはならないかもしれません。
    そんなことを言ってほしいんじゃない、とかえってお怒りになられるかもしれません。
    気に障ったらごめんなさいね。
    率直で瑞々しい思いを書いてくださって、本当にありがとうございました。

    2008年08月18日(月) 12:53:55




     



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