【イシュティ公爵記】


第2編、シェイドアルカンの星追い狼編】【第8章】


【女学校と王立士官学校】

「・・・・・・以上3名を騎士に叙する。」

国王の前に騎士に叙勲されたものが3名いた。リリア、アニス、チカである。

魔法刀剣大会で圧倒的強さを見せた。護衛メイドと呼ばれる召使、チカの叙勲はおまけだがヒサイエ将軍が自分のエンブレムを許す11名とレッグフォレスト男爵夫人を宮廷魔法官とし、中でも剣を振るう3名を騎士に叙したのだ。

女魔法騎士、通常は魔法の部分が神聖魔法ではないのだが、ヒサイエが12人もの神聖魔法使いを得た理由をまさか、なりゆきで行なったセックス洗脳ですとはいえず。

「彼女達を一つの騎士団のようにお考えください。

騎士団には強固な集合意思により神の加護が降ります。これは神官抜きの神聖魔法なのです。」

「では、彼女達の信仰か、信条が強固なために神聖魔法が使えるというのか?」

「さようです。神聖魔法の使い手は使い手どうしが集まっている場合がほとんどです。例えば神殿です。神官は1人が使えても回りが発現しませんが3人4人と集まると他の者が使えるようになる傾向があります。同じではないかと思われます。」

「彼女らの信条はなにか?」

「愛です。相手を思う無上の愛が魔法になるのです。」

と超適当を言ったのだがそれを聞いた王妃などは感動してしまったようだ。あの看護活動の手際はそのような理由だったのかと。レッグフォレスト男爵夫人もそこで子供を生んだ結果、愛に目覚めて使い手になったと思われてしまったようだった。


12名の叙勲と任命が終わると後宮に王妃と王女を表敬訪問し、お茶の時間を過ごすことになった。土産はビンツ郡のお茶と本にした。

お茶はヒサイエのたっての頼みで王立大学校農学院が発見し一部はビンツ村で栽培が開始されていた。少ない葉っぱを慎重に積んだので王宮にもまだ入っていないだろう。紅茶と緑茶だ。砂糖はまだないので蜂蜜にした。

それからヒサイエと女官達に書かせた料理本。紙職工ギルドが「料理大全集」として発売まじかの本でおそらくまだ後宮に本などないだろう。マヨネーズとかがどうしても食べたかったし、料理法で「蒸す」「タタキ」「ダシ」「ハンバーグ」などを紹介していた。絵師が挿絵を書いて材料や出来上がりをうまそうに書いて文字だけの本では無かった。食事方法で「ハシ」や「ナイフ、フォーク」。チーズやヨーグルト(ある木の枝を試してギ酸が発見された。)の作り方。味噌や納豆の作り方まで余談で書いてやった。

とにかく騎馬民族がやってこないとハンバーグは無いしマヨネーズは卵の取り扱いが恒常化しなければ発見されないのだ。食べたいものを書いていったらこんな本になってしまった。トマトやジャガイモは発見されていない。

5歳児の王女には「カリオストロの城」だ。やはり挿絵付で以前チカに語ったこの世界に置き換えたもので難しいが女官に読んでもらえばよかろうと思った。物語の本が売れるかは分からなかったが付加価値を図る意味で何冊か作らせていたのだ。

後宮は男子禁制なのでヒサイエは遠慮したが王妃はハーシェを始めすべての召使が非常に高度な教育を受けていることに感銘を受けたようだ。

フロストブンカー兵への講義をお付として横で聞いているだけでも知識はかなり広かる。横で書き取りをしてもらって本や教本になりそうなことはあとでまとめるようにしていたのでヒサイエが表した知識はほとんど共有していたのだ。

その上、救急に関する知識や人体に関する造詣は実践救急を刀剣大会で経験したこともあり知識が経験に結びついていた。


魔法刀剣大会があってから、女官について「嫁にくれ」と求婚が殺到し、館に勤めたい希望者も殺到した。フロストブンカーの中にも色目使うものがでてきて館へ侵入騒ぎまであった。実家があるものからもそっちに求婚が殺到したというから彼女達はかなり人気が高いと思われた。

これらを背景に王妃はヒサイエに女学校を作ることを願ってきたのだった。ヒサイエはこれ妥協して後宮の教育出先機関として受け錬兵場と兵舎を街の郊外に移し王立士官学校も敷地を郊外に作ることとして城館を増築して後宮女学館を作ることとなった。対象は貴族、騎士階級、富裕層の息女ということになった。

そして正規に開始されるまで後宮で女官相手に講義する講師を派遣することになってしまったのだった。特にチカは王女黒姫のお気に入りでどうしても離さないくらいになついてしまった。もちろんハーシェや他もお気に入りで大好きらしい、事情を聞くとカリオストロを劇でやったらしい。以前、フロストブンカー兵の子供達を楽しませるためにやったヤツでルパンの薫陶を受けた「快盗チカ」が快盗ギルドの首領の「ディー男爵夫人」の依頼で難攻不落のカリオストロへ潜入するというものハーシェの歌ありナージャの舞踏ありの上、アニスの悪人役がハマリにはまって効果音も手打ちの鉄琴とか作っていたから子供にはすごいインパクトだったらしい。チカがそこで調子にのって連続バック転はまだしもスカートをはいたまま壁を駆け優雅なムーンサルトを決めてしまったのでアトラクションなど見た事も無い子供は、いや子供だけじゃなく王妃や女官は全員大喜びしてしまったのだ。



「このやろう!疲れたふりするんじゃねぇ!」

情けも容赦もない鉄拳が今日も候補生達を襲う。選抜された候補生も最初の3ヶ月はフロストブンカーの新兵訓練と同じメニューとなった。13歳から25歳まで郊外に作った兵舎で徹底的に体力をつける。

「戦略、作戦、戦術の違いを分類せよ!この時点のヴァンマエイドやシェイドアルカンの推定兵力は・・・。」

将兵盤でコマを動かしながら考えさせる。コマどうりか実践させる。

知識を詰め込んだあと自分達が考えたとうりか実際に行動させる。

アラモ演習というのも行なわれた。砦を候補生に与え1週間砦の食料庫を守らせる。しかしい緊張を強いられた結果、いつのまにか「食料を焼かれた」と印がつけられ砦が焼かれたことになってしまう。

この演習は成功しない演習と呼ばれるようになった。

促成で行なう必要があったため士官学校は6ヶ月で1クールとなった。仕官、下士官、兵の訓練が終わると1000人規模で地方に郷土部隊を作り兵の訓練は各地の部隊でできるようにした。仕官は士官学校で、下士官は各地の部隊から推薦された兵がフロストブンカーで再度教育を受けるよう制度に整備されていった。

現代徴兵制で郷土師団制度があったがこのタネとなる制度だ。この部隊を望む地域に即時集結させるために馬車規格を考えた街道の整備を行なう。

王立大学校の拡充、王立士官学校の創設、狼煙台や駅馬車伝令制度も含めた街道の整備、

を常設軍隊の拡充とともに行なうのだが時間があればこれらは目的どうりの姿になるメドとなった。


行儀見習いの教育期の13歳から15歳まであずかり16歳で嫁に行く。優秀なら繰上げ卒業で後宮に派遣し女官とする。このような流れの学校になる事が決まっていた。後宮の行儀見習い機能をもっと専門的にやるという性格のはずだが、入学希望の女児達はかなり高位の貴族の息女が含まれていた。普通は行儀見習いで他家へ入る事が無い伯爵令嬢とかが召使こみで入学しようとしていた。30名ほどを考えていたが200名が殺到した。いや、これ以外に神殿や宮廷魔術師からの推薦とか地方村から金は無いけど娘を出したいとの嘆願が殺到しておりヒサイエは頭を抱えた。

紙職工ギルドが発刊している本は非常に美しく内容も高度だ。「既知の植物図鑑」や売り出された「料理大全集」はギルドが品薄を理由に価格をかなり高くしても売れた。支配層、富裕層は大きく刺激を受けておりその子女も関心があったところへ魔法刀剣大会の護衛メイドや看護隊の活躍。そして叙勲と魔法官の任命である。大貴族が博士や家庭教師をまねいて娘を教育させようと考えてもヒサイエ将軍の召使の足元に及ばない。刀剣大会で看護隊をじかに見た騎士や貴族は自分の身内をああさせたい、と思っていたのだ。


後宮の出先機関と言う事にしてヒサイエが何時でも逃げられるようにしたのであるが王妃は30名というところを13歳から17歳まで82名も押し付けてきた。騎士や身分の低い貴族なら断りは簡単なのだが断りきれない人数がこれだけと言うことらしかった。王妃は女神殿で教育を受けたとかで神殿の推薦も断れなかったらしい。

通いと寮の生徒が半々で身分の高い生徒はシェイドの屋敷から馬車で通うこととなった。

うるさくない服ということでハーシェ達と同じ服を着ることになり、エンブレムは困ったがフロストブンカー兵にもつけさせているので在学中はつけさせることにした。

刀剣大会の時のように「看護召集」の可能性もあったからエンブレムもムダではないだろう。寮に寮母や下働きを入れて食事や家事をさせるようにした。昼は学生が交替で作るようにしたが・・・。


「ハーシェ、始めてくれ。」

「はい!」

生徒たちをヒサイエと男爵夫人と教官達が口頭試問を行なう。今日は試験の日だ。

城の後宮女官養成のはずが求められるのはもっと高度な学問になってしまった。

また女騎士にあこがれる宝塚な生徒は馬術や剣術まで習うことになった。

音楽が聞こえる。ナージャが教えているんだろう。

ポーラ達もヒサイエのわがままで料理大全集をマスターしていて教師をしている。

集団訓練や社会見学まで行なう。植物写生やビンツ郡への修学旅行も計画してみた。


いずれ、有用な人材が出現するかもしれなかったが恐ろしくカンの鋭い教師達を前に学生達は充実した生活を送り始めたようだった。


この「後宮女学校」が後にどのような効果を及ぼすか。ヒサイエはこの時点ではあまり考えてはいなかった。


【女教師達】

年齢がほとんど替わらない生徒達を教育する教師。

ヒサイエのベッドではハーシェが組み敷かれていた。幾たびの逢瀬を重ねた女。一日だって抱かなかった日はなかった。

「チカさまに聞きました。わたくしのまんこはちゃんと育ちましたか?」

ハーシェの体は本当にすばらしくなった。

17歳の完全に男に慣れた体は何をしても柔らかく受け止め。空気のように軽くヒサイエを楽にさせた。それでいてまんこはあったかくすべり、ヒサイエを夢中にさせた。

ちゅくちゅくとまんこの音をさせる。

上品なまんこはこんなにおいしい。

「おおぉぉ、最高だ!」

ヒサイエは打ち込み始める。

ぬる、、ぬる、、。っとちんぽはすべりあたたかさをヒサイエに与える。

気を入れて抜き指し始めたためハーシェのまんこは汁を熱くぬめつかせる。


あ、、あ、、、あーーーーーん。

部屋に反響しない空気にようなあえぎ声!

ハーシェを可愛がったあとは他の女が腰をもじもじさせて次ぎのお誘いをして待っている。

敏感に物事を察知する彼女らはハーシェのよく通る喉からでるあえぎに欲情を刺激されてしまうのだ。

やわらかく育ったオッパイの感触がすばらしく最高のバランスになりつつあった。

耳をはみながらささやく。

「ハーシェ!愛しているぞ!」

「わたくしも、、わ・たくし・・も・・。あっあー。」


ドピューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。

あいかわらずの長い射精感。いつもならハーシェは他の女官に奉仕を譲るのだが今日はちょっとちがった。

顔を赤くしてそのまま

「皆さん、最近、だんなさまを誘いすぎのような気がしてずるいです。

今日はわたくしだって、もっとご奉仕したいです。」

「お、、おう、、いいぞ、、。」

「ほんとですか!!では・・。」

ハーシェは突き入れたままのヒサイエの腰を体全体できゅっと抱き占める。

腰の中にものすごいむらむら間がわきおりちんぽが破れるんじゃないかと勃起を固める。


ハ、ハーシェ、、お前凄すぎ、、。

ヒサイエはそのまま動くことなく、長い射精を行なった。




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