「あのさ〜…最近、タレントの美咲涼子って見ないよなぁ。結構可愛くて、国内外の際物を体当たりでリポートするから好きだったんだけど…」
ある若い編集員が不意に思い出したかのように同僚に話し掛ける。
「んん?ああ…涼子ちゃんね。なんか子供が出来たらしくて辞めたみたいだよ」
事情通の同僚は仕事を続けながら答えた。
「え〜っ、辞めたの?まぢ〜〜〜っ!?」
若い編集員はその同僚のあっさりした言葉にも大変なショックを受けたようだ。
密かにファンであったらしく、頭を抱え、ガックリ机に突っ伏す。
「まあ、それには訳があってな。実は…」
落ち込む編集員に事情通の同僚は仕事の手を休めて向き直り、話し始めた…
『突撃りぽ〜と』
南国ムードたっぷりな樹木に囲われた一角。足を伸ばせばすぐ其処に白い砂浜が広がり、抜けるような青い青い海が広がる場所。
蔓で吊るされた木製のブランコに生まれたままの姿の美女が揺られている。
「今日は此処、国内南端の“雲婆島(うんばばじま)”から番組をお送り致します」
男性スタッフの前で惜しげもなく裸身を晒し、マイクを片手にカメラに向かってニッコリ微笑んでいる彼女…美咲涼子は体験リポーターとして最近、一寸名前の知れてきた遅咲きのタレントである。
年は二十代後半…しかし、目尻や首筋などに老けた印象はなく、肌の艶は、まるで十代のようで木目が細かい。
ストレートの艶やかな黒髪を肩まで伸ばし、成熟した面…濡れ光る唇など十代では発することの出来ない濃厚な色気を纏っている。しかし、色気のある表情とは裏腹にその瞳の奥では天真爛漫な童女のような悪戯っぽい光があり、彼女独特の魅力を醸し出していた。
そして、彼女の肉体は豊満だ。その紡錘形のたっぷりと重みを感じさせる豊かな乳房はグラビア・アイドルであった頃から崩れる事の無い張りを保ち、薄桃色の乳輪は綺麗な円を描く。
ウエストは若干腹筋が目立つものの、スマートで括れの部分でキュッと引き締まり、肉付きが良いヒップラインも力強く上向きに引き締まって、だらしなく垂れる事は無い。
カモシカのような足はスラリと長く、地面まで脂肪の厚みを感じさせる事の一切ない流麗なラインが降りている。
其処にはデビューした頃には無い、彼女の新たな魅力が年を経て名前の如く美しく咲き誇っていた。
「この島ではある時期豊穣を祈る祭りとして男女を問わず一切の衣服を着る事を禁じられます。今回、恥ずかしながら私…美咲涼子も一肌脱ぎまして、皆様にこの南国の開放感をリポートしたいと思います。では…」
リポートを終え、ブランコから降りた涼子は、そのままカメラに背中を向け、上向きのヒップをプリプリと揺らして白浜に向かって歩き、固定された画面からフレーム・アウトする。
しかし…
スタスタスタ…ぱさぱっさ、ばっさ、ばっさ!…ずんずんずんずん…
止まらない。
流麗な足取りは段々乱暴な物に変わり、怒りと憎しみを踏み込めたような深い足跡を砂に残して砂塵を巻き上げる。
「如何したの〜、リョーコちゃん?」
慌てて追い掛けるスタッフ一同に涼子はグルッ!と向き直り、溜まりに溜まった鬱憤をぶちまけた。
「こ〜んな、放送出来ない突撃体験リポートやって何の意味があるって言うのよぉっ!?」
ばすんっ!
引き締まった腹部を思いっきり捻り、たわわな乳房を揺らして砂浜にマイクを叩き付ける涼子。
最近人気が落ちてきたと言われ、起死回生の企画に乗ってみたらオール・ヌードでのリポートだった。
先程、口でああは言ったが、自分の裸身には自信があったし、美大に居た頃にはヌード・モデルをした経験もある。
こんな馬鹿丸出しの企画にアッサリ乗ってしまったのも、裸になるのにあまり抵抗がなかった所為かもしれない。
だが、後で考えてみたら(考えなくても分かる事だが…)素っ裸でお茶の間のテレビ放映など出来る筈も無いではないか?
前回のリポートをクソミソに罵られ、人気が落ちたと言われた事に余程動揺していたらしい。
彼女はもう一つの夢を挫折した経験からもうこれしかないと自分を追い詰めている節があった。
一見、美人でクールに見えて元気一杯、考えなしに猪突猛進でおっちょこちょい。
それがある意味彼女の最大の魅力であるとはいえ、今回ばかりは一寸“うっかり”だ。
マイクにぶつけた怒りは自分自身の馬鹿さ加減を呪い、憤ったものだった。
「ま〜ま〜、涼子ちゃん。番組では編集して大事なところは見えないようにするし、後々イメージ・ビデオにも編集できるからさぁ。売れなくなった時の保険だと思って真剣にやってよぉ」
プロデューサーZは人を宥めるにしてはひどく小馬鹿にした口調で慇懃に彼女へ向かって言った。
「う、売れなくなった時…?」
涼子は『売れなくなる』という単語に反応し、シュンと萎んで溜息を吐く。
「ハァ…」
(売れなくなったら脱いで関心を引くしかないのかなぁ…)
砂浜に埋もれたマイクを取り上げ、憂鬱な気分を晴らすように砂を払う。
涼子には(AVの話はあったらしいけど…)イメージ・ビデオなどデビューしたての頃、ごく少部数発行した一本だけしかない。
ビデオを出してくれるだけでもありがたいのかもしれないが、ひどく情けない気持ちになった。
「ハァ〜…頑張ろ」
涼子は気を取り直し、何度も溜息を吐きながらも項垂れる事無く、零れ落ちそうになる涙を堪えて次の仕事に向かう。
(へへ…単純なもんだ)
健気な彼女の影でプロデューサーZは、怪しくほくそ笑んでいた。
実を言えば、涼子の人気は衰えなど微塵も見せておらず、むしろ高まっているのだ。
その彼女のヌード・グラビアを撮影し、そして…
夜の事を思うとプロデューサーZは涎の出る思いだった。
今回の企画は全て先見の目の無い事務所の社長とこのプロデューサーZの個人的趣味兼実益を兼ねた邪な策略による物である。
その事実に彼女はこの時、毛ほども気付いていなかった…
次は島民の意見を聞くリポートだ。
しかし、老齢化・過疎化の進むこの島の住民の方言は標準語から懸け離れ、既に外国語と言って良いほどであった。それは挨拶からして…
「おはようございます!」
「うきてぃ〜」
…というような感じである。
先方が言葉を理解しても此方が理解出来ないというのが何人も続いた。
それでも涼子の裸体を嘗め回すように見て卑猥な事を言われているらしいことは感じ取れる。しかし、涼子は怯む事無く話し掛け、漸くスタッフの一人が捕まえた本土の大学へ越境入学し、休みで島に帰省している大学生をインタビューすることに成功した。
「けっこ〜筋肉質でイケメンの彼。大学生だそうです!君は、この御祭りをどう思うかなぁ〜?」
精悍で恐い印象を受けるが、青年の容姿はかなり良かった。
身長が高く、隆々と見事に筋肉の盛り上がった肉体は何か格闘技でもやっているかのだろうか…固く引き締まっている。しかし、その険のある表情の割りに青年の瞳は子犬のように弱々しく、涼子の裸身をチロチロ盗み見ては目を逸らすことを繰り返して視線を彷徨わせている。
褐色の肌で目立たないが、かなり頬が紅潮しているようだ。
「う…あ…あの、お、俺…」
軽快に問い掛ける涼子に対し、青年は全裸の美女に近寄られただけで固まってしまっていた。
マイクを向けられても緊張して何も喋れない状態で、何か既にインタビューが不調に終わった感じだ。
(何か喋って…お願いぃっ!)
涼子は心の中で青年を拝み倒した。
また標準語を話せる人を探すだけでも一苦労だ。
いや、そんな人間はもう居ないのではないかという絶望的な思いがあった。
諦め掛けたその時…
「今回はスッゲーいい祭りだと思いまッス!」
顔のいい青年の背後から圧し掛かるように同年位の軽薄そうな青年が割り込んで来た。
「元気いいねぇ〜っ!君も大学生?」
この際、誰でもいい。軽薄だろうと不細工だろうと、とっととインタビュー終わらせて帰りたい…そんな一心で涼子は調子を引き戻す。
「は〜い。大学生でッス!いつもは若い女の子は恥しがって島を離れちゃうからつまんないケド〜、今年はお姉さんみたいな美人が脱いでくれてるからスゲーッ嬉しい!」
「ハハハ…」
涼子は乾いた笑いをしながら、軽薄な青年の無遠慮な視線から思わず胸元と股間に手を添えて隠した。
「君はどう思う?」
涼子はもう一度最初の青年に辛抱強く問い掛ける。
お茶の間で放映(されないだろうけど…)された時、声を聞きたいと思うのは容姿の良い彼の方だろうと思ったからだ。しかし、そんな涼子の思惑などそっちのけで軽薄な方の青年がまたまた割り込んでくる。
「駄目駄目っ!コイツはドーテーだから女の裸見るだけでも固まっちゃうんだからサァ!お姉さんみたいな美人だともう全身カチコチで話なんか出来っこないって!こ〜んなとこまで固くしてるし…」
涼子が軽薄な青年が指差す部分に視線を落とすと其処には、美形の青年の股間から“大蛇”が鎌首を擡げていた。
「ヒィッ…」
涼子は酷く驚いた様子で目を見開き、その凶悪な大蛇に視線を逸らせず、息を詰まらせたままの表情で固まってしまった。
大蛇…青年のペニスは勃起して膨張し、天に向かって昇り竜。
エラを大きく広げて彼女を激しく威嚇する。
成人男性の手首ほどもある極太な威容を晒し、亀頭部はアーチを描いて臍を打ち、勇壮にそそり立つ。
天は彼に二物を与えた。
そう…まるでそれは現代に蘇った“歌麿”!
圧倒的な破壊力を持つ、“でんじゃらす☆もんすた〜”だぁっ!?
「………」
「あの〜?お姉さん?お姉さん?お〜い?」
軽薄そうな青年が涼子の目の前で手を振り、呼び掛ける。しかし、彼女は全く無反応だ。
「………」
「お〜い?」
涼子は…失神していた。
「キャ〜ッ!何、アレ!信じらんない!何であんなトコ膨らましてんのさ?…なしてあんなに大きいのよぉっ!?」
涼子は程無く蘇生した…が、錯乱状態でとても撮影出来る心理状態ではなかった。
男性器を初めて見た訳ではない。
美大では良く見掛けたモノであるし、下ネタ芸人などは平気で全裸になる。
彼女自身男性経験が豊富とは言えないまでも一応(無いに等しいのだが…)ある。
事実、美形の方の青年…金城太助に聞く前、股間おっぴろげでブラブラさせた男性達の前でも怯む事が無かった。
その彼女が見ただけで卒倒したのだから、それだけ太助青年のペニスは視覚的にも破壊的な攻撃力を有していたと言える。
「ご、御免なさい!」
その太助青年はヒステリックに泣き喚く涼子を甲斐甲斐しく介抱していた。
既に太助青年の股間は熱情から醒め、でろりと力無く垂れ下がっているものの、その威容は健在であった。
この時期、衣服を着る事が許されていない為、極力股間の物を見せないように気を使い、飲み物や果物等々を彼女に勧めていく。
「フーッ!フーッ!フヌ−ッ…」
文句を言うだけ言ってネタが尽きた頃、荒い鼻息を吐きながらも涼子の精神は漸く落ち着きを取り戻してきた。
青年は固まった一方の要因(女性の裸とカメラが両方あると駄目らしい)であるカメラを外されると途端に緊張を解き、直ぐ気を失った涼子の体を抱えて、知己の海小屋に運んで休ませたという。
失神した彼女を水難者と見立てることにより緊急時のライフ・セーバー気質が動いたらしい。
「本当に済みませんでした!」
タオルケットを掛けて肌を隠すと太助青年は緊張で体を固くしていた時とはまるで別人のようにどもる事無く話す。
イントネーションに若干違和感があるものの、耳障りではない。
(最初からこうやって話してくれれば、手間が掛からなかったのに…)
「ハァ…」
涼子は太助青年を暫し恨めしげな目で見詰めると一つ溜息を吐いた。
「もう…いいわ。挑発する気は無かったけどあんな恥知らずな格好でリポートした私もいけなかったし、男の子があんなに興奮してくれたって言う事はまだまだ私も棄てたものじゃないってことだから…喜ぶべき事なのかな?」
諦めに似た寂し気な表情に青年の心はきゅっと締め付けられる。
「あの…なんで美咲さんは、そんな仕事しているんですか?」
太助は僅かばかり逡巡しながら涼子に聞いた。
「ん〜?なんか最近上手くいかなくてね…今はこんな仕事しかないのよ」
「だ、だって美咲さん…美人だし、脱いだりしなくても十分…」
「そうも…いかなくて…ね」
裸になる事への羞恥は無論…ある。
出来ればこんな仕事はしたくない。しかし、本当に仕事が無いのだ。
マネージャーが持ってくる仕事はセコイ物ばかりで、この仕事も自ら営業まがいの売り込みをして取ってきた全国区の大物だった。
以前はコミカルが主体の番組だったのだが、彼女を大抜擢してくれたプロデューサーから現在のZ氏に変わってからというもの色艶・下ネタ物が増え、巷でも番組が下品になったと言われる。
それでもこの番組で知名度を上げた彼女はたとえヌードになっても降板することなど考えられなかった。
「大人には色々事情があるのよ…」
「美咲さん…」
他にも何か言いた気な青年であったが、彼女の気持ちを慮ったのかそこで口を閉ざす。
「こんな時間じゃ今日は撮影も無いでしょ。ホテルに帰って休むわ」
「それじゃあ、俺送って行きま…」
太助青年が立ち上がった瞬間、涼子を覆っていたタオルケットがはらりと落ちた。
露わになった乳房が再び彼の目の前に晒される。
「あっ…」
「………」
涼子がそれに気付いた時にはもう遅かった。
ぶうううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!
「キャァァァァァァッ!ちょっ…ちょっと太助君。大丈夫?ねぇっ!大丈夫!?」
「きゅうっ…」
露わになった涼子の裸身に太助青年は盛大に鼻血を噴出し、そのまま棒のように後ろに倒れ込んで昏倒した…
「何だったの…“アレ”は?」
あの後、結局太助は目覚めなかった。
涼子は仕方なく彼の友人(絶対、悪友だと思う…)を自称するあの軽薄な方の青年…勘助に介抱を頼みそのまま一人、宿泊するホテルまで帰って来たのである。
もう太助青年と会うことは無いだろう。
涼子の好みにバッチリ適合していたが、流石に十も年が離れていると芸能界で薄れがちな世間体なんかも頭を擡げてきて逆ナンパする気(元からそんな勇気も無いが…)も失せる。
涼子はホテルに入ってからも衣服を着ける事を許されなかった。
ホテルも村や観光協会に協賛している為、、明後日の日が昇るまで全裸でいるよう強制されたのだ。
食事も一階のレストランで摂るように言われ、得意の早食いで急ぎ掻き込んだものの、大食いの彼女にはやはり足りない。
空腹感に耐えかねてルーム・サービスでも頼もうかと受話器を取ったその時、唐突に部屋の呼鈴が鳴った。
ビーッ!
「リョーコチャぁン、ちょっとい〜いぃ?」
プロデューサーのZだ。
(何で?)
翌日の打ち合わせはもう終わっている。
今日は夜も遅いし、スタッフが来る必要などもう無い筈だ。
こんな時間…しかも、同室のマネージャーも不在の時に全裸で男を迎え入れるほど涼子は“うっかり”ではなかった。
「あの…御用でしたらマネージャーを通して頂けませんか?」
マネージャーは四十代の中年女性で全裸になるのも躊躇しない女傑だ。
以前はグラビア雑誌の紙面を何度も飾った美人タレントだったそうで、顔立ちは整っていて時折濡れ光るような熟れた色気を見せるが、年には勝てないらしい。今は豊満な…というより恰幅の良い女性で歳月を経てスタイルは崩れ、腹部の括れが微妙になってきている。
そういえば、風呂に行くと言ってもう小1時間経つ。
実は涼子と彼女は以前とある出来事があってからというもの余り仲が良ろしくない。
(まさか…あの時と同じことを…)
疑問が頭を過ったその時、信じられない事が起こった。
かっちゃん!
施錠してあった鍵があっさり回り、扉が開いたのだ。
「おっじゃまっしま〜す」
扉の影から現れたのは今にも涎を垂らしそうなプロデュ-サーZの好色な顔だった…
涼子が若い頃から現在まで売れなかったのには理由がある。
有名プロデューサーと一夜を共にすれば、宣伝から一切合財万事面倒を見てくれる手筈になっていたのだ。
そうすれば、一躍脚光を浴び、今のような閑職に就くことは無かっただろう。だが、彼女はベッド・イン直前で嫌悪感からプロデューサーの顎を蹴り倒し、そのまま逃げ帰ってしまったのだ。
当たり所が良かったのか悪かったのか…多分、悪かったのだろう。
顎の骨はその一撃で粉砕、歯も全壊し、総入れ歯。
一生物が美味しく食べられない体にされたプロデューサーの怒りは当然のことながら凄まじく、涼子は事務所の有望な新人から厄介者へ転落し、清純派から露出系への転換を余儀なくされた。
最近口コミで漸く知名度が出て来て、這い上がってきた所だった。
なのに…
「イヤァァァッ、ヤメテェェェッ!?」
涼子がいかに人並み以上のキック力を有していたとしても所詮は多勢に無勢だ。
八人の男たち…スタッフのほぼ全員が彼女の肉体を穢そうと群り、抵抗する事も適わず集団でベッドに押さえ付けられてしまう。
「そんな格好してヤメテも何もねぇだろうに…」
「へへへ、素っ裸だもんなぁ?」
「こんな仕事あっさり受けるんだもん…リョーコちゃんもみんなにこうやって犯られる事を期待してたんじゃないの〜?」
「うひゃひゃひゃっ!」
干されているとはいえ、涼子は人気も無いのに知名度だけで番組レギュラーで居座る出演過多なオバハン女優や天然系アイドルらとは比べものにならない美貌と抜群のスタイルを持っていた。
加え妙な推薦・選抜試験抜き、直球ど真ん中一発合格した数々の有名大学を蹴った上で最難関と言われる超有名美大へ入学し、しっかり卒業した才媛である。一芸で不正入学した上、ろくに授業も受けずに中退した大根女優とは訳が違う。
そんな才色兼備な涼子である。
プロデューサーが替わってもスタッフの中には以前から友人として付き合いのある人間もいたが、オナペットどころかいつかレイプしてでも本懐を遂げようと考えていた邪な輩ばかりで今回のプロデューサーZの謀は渡りに船だったのだ。
「悪いわね。涼子…」
「マネージャーっ!?」
口元に微笑を浮かべながら捕らわれの涼子を覗き見るのはオバチャン・マネージャーだった。やはり彼女が彼等を手引きしたのだ。
「マネージャー!貴女、また…」
恨まれているとは知っていたが、犯罪にまで手に貸すほど落ちぶれるとは…
涼子は怒りと共に寂しさを感じていた。
「悪いのはアンタよ。あの時、しっかりお勤めしておけばこんな羽目にはならなかったのにねぇ?アンタも…アタシも…」
オバチャンは自らをも嘲笑うかのように笑みを絶やさず、涼子に対して溜まり溜まった恨み辛みを吐露した。
「蹴り倒したアンタは自業自得よ…でもね?あの事件の所為でアタシのマネージャーとしてのキャリアはズタボロよ!売れる見込みのあるタレントからは総スカン喰わされてアンタみたいなうだつの上がらない馬鹿女の世話をずっとさせられるアタシの気持ちがわかるって言うのっ?」
普通ならば、涼子のような事務所のお荷物状態のタレントにマネージャーが付くことは無い。これはタレントの売り込みと管理に失敗した彼女に対する社の懲罰であり、自主退職させてリストラの悪いイメージを隠蔽する為の虐めであった。気の毒ではあるが、それで涼子が納得出来る筈も無い。
「た、確かに悪かった…かもしれないさ。したって、何っ?あんただってなんも仕事してねべさ!最初からあだすのアピールなんて全然しねで有力者に媚びば売ってさ!媚びるモンが無くなったら自分のタレント使て売春てが?そったらことやっとってえんばるなって!」
「涼子…訛ってる。最近、漸く襤褸が出なくなってきたと思っていたのに…この田舎者っ!?」
パシンッ!
「え?え?…痛っ!」
一瞬呆気に取られたオバチャンだったが、今度は失笑を洩らし、涼子の言葉訛りを笑い飛ばした。次いで彼女にデコピンも喰らわせる。
デビューしたての時、感情が昂ぶると御国訛りが出てしまう涼子の癖を必死で直した頃の記憶が蘇ったのかもしれない。
二人で夢に燃えていたあの頃…
「フフ…もうアンタには愛想が尽きたわ。いいわよ…みんな、犯っちゃって!!」
「へへへ…いっただきま〜す!」
オバチャンマネージャーが寂しそうにそう言った途端、スタッフの男たちが再び毒牙(ペニス)を剥いて襲い掛かった。
「離してよ!この痴漢っ!変態ぃっ!強姦魔ぁっ!?」
「チッ、暴れんな!…痛っ。このジャジャ馬ぁっ…おいっ!ロープと猿轡になるような布持って来い!」
諦めるということを嫌う涼子は大の男たちに押さえ付けられながらも噛み付き、手足を振り回し、抵抗を止めない。
無遠慮に彼女の乳房を嬲り、股間を弄り回すスタッフの面々も彼女の必死、且つ豪快な暴れっ振りに辟易し、物理的に彼女の自由を奪おうとする。
「まーっ、ま〜っ!乱暴しちゃいけないなぁ〜っ!?」
何処までも虫唾が走るような猫撫で声で制止の声を上げたのはプロデューサーZだ。
「りょーこちゃんにはさぁ〜あ。もっと自分から素直になってもらおうよぉう…このお薬でさぁ〜っ?」
その手には怪しげなアンプルと注射器があった。
「ヒッ…」
麻薬…それを察知した涼子は身を竦ませて顔を蒼褪め、ガチガチと恐怖で歯を鳴らした。
恐怖で竦み、抵抗の力も失せていく。
Zはガクガクと震え、鳥肌の立つ彼女の腕を取ると注射器を静脈に向けて突き立てる。
「イヤァッ!イヤァァァッ!」
涼子の悲痛な叫びは周囲に響き渡るものの、ホテルの従業員は既に買収済みで階下に騒ぎ立てる者は居ない。
…筈だった。
だが、その光景をしっかり見ている者が居た。
涼子の危機を一早く察知したのは意外にも『不細工な方の青年』こと勘助であった。
「うわぁっ!ヤバイっ!ヤバイっすよ、涼子ちゃん!?」
何とこの男、向かいのホテルの屋上で涼子の部屋を覗き見していたのである。
祭りの期間中は着衣を許されない事を知っていた彼はちゃっかり特等席を確保していたのだ。
涼子の裸身を魚に夜行オナニーと洒落込んでいたのだが、何やら物騒な状況になってしまったという次第…
「どどど、どーすべ…」
悩んでる暇は無いのだが、勘助青年はちと災害時の行動力に難がある。だが、その時、運命は更に涼子に味方した。
「くぉらっ、勘助ぇっ!何、覗き見してるさぁっ!」
災害時の行動力の塊とも言うべき青年…太助が現れたのだ。
この幼馴染の二人にはトラブル・メイカー(勘助)とお目付け役(太助)という間柄が暗黙の内に出来ていて、勘助が犯罪に手を染める一歩手前で太助が止めに入る摩訶不思議なシステムまで構築されていたのである。
覗きをしていた事など無かったかのように勘助はすぐさま太助に泣き付き、涼子の危機を伝えた。
「太助っ!美咲さんが危ないっ!」
「むーっ!?どういうことさ!?」
詰め寄る太助を前に急ぎジーンズへと股間のモノを仕舞い込み、チャックを上げる勘助。しかし…
ジィー…プッ!
「…あがっ!?」
突然の悲劇が勘助を襲った。
「どうしたぁ…勘助?」
「は、はさんだ…」
「クッ…」
状況は言わずとも双眼鏡や望遠レンズを付けたカメラが転がっている事から察せられる。
太助は男にしか分からない痛苦に見舞われて苦悶する友人を置き去りにして階下へと走り出した。
その頃には涼子は前後不覚に陥り、動けない状態にされていた。
「あ…あ…」
「だ〜いぶ大人しくなったねぇ、リョーコチャぁン?」
肌が鳥肌立っていた。
脳内神経伝達物質ドーパミンの濃度が通常より高まることで神経細胞の働きが活発になり、それにともない性感も過敏になっている。
加え涼子は普段から風邪薬を飲んで昏倒したことがあるくらい薬物に弱いのだ。
幸い彼女は健康体であまり体調を崩す事はないし、風邪を引くのは何故か横浜ベイス○ーズの優勝と同期していて薬に頼る事は滅多にない(失礼)。
そんな彼女だから今回打たれた覚醒剤には参った。
意識は混濁し、視界はぐるぐる回る。感覚は鋭敏なのに何処か寒い。体の血流が何か肌の奥へ深く潜ってしまったようだ。
蹴りどころか、言葉を発することすら出来ない。
明らかに正常ではなかった。そして、スタッフの全員にも薬が回り始め、正気の者は居無くなり、場はドラック・パーティの様相を呈していた。
「なぁ…普通この位の年になるとセックスっていくら無理矢理でも割り切れるもんだろ?さっきの暴れっぷりを見てるともしかして…リョーコちゃん、処女なんじゃない?」
「うそぉっ、処女ぉっ!?」
「膜はぁ?」
「何かま○こが二重に見えてわっかんねぇ…マネージャーさん、どうよぉ?」
「さぁね?」
麻薬の粉末をストローを使って鼻で吸引し合いながら口々に好き勝手なことを言い合うスタッフたち一同に冷ややかな視線を向けながら答えるオバチャン・マネージャー。
薬でハイ・テンションになったスタッフの一人が弛緩した涼子の体を悪戯するだけでは飽き足らずペニスを扱いて、行為に及ぼうとする。
「では、さっそく…たしかめましょお!? うひゃひゃ」
「オイッ!なんでお前が一番なんだ?俺が先だ!」
「何言ってやがる!俺だぁっ!」
「俺が先っ!」
「俺だ!俺ぇっ!」
“処女”かもしれないと分かった途端、スタッフたちは現金にも皆我先にとベッドに乗り出し始める。
既に倫理観・罪悪感を失い、理性すらも薬で失った彼らに辛抱など出来よう筈もない。
すぐに殴り合い、くんずほぐれつの諍いが始まった。混沌状態かと思われた場であるが、やはり普段からの序列がモノをいう場合もある。
「うわぁっ、もう我慢できねぇッス!」
一番下っ端で、諍いに参加することすら出来ずに弾かれた年若い十代のスタッフがぷっつん切れた。
彼は茶髪に染めた髪を掻き毟って叫びを上げる。
「ま、マネージャーさん、犯らしてくれよぉっ!」
「な、何すんのよ!アンタぁッ!?」
何と彼は男たちの諍いの外でメンソールを吹かしていたオバチャン・マネージャーに襲い掛かったのだ。
「ちょ、ちょっとやめてよ、ねぇっ!やめてぇぇぇっ!」
裸になることは気にしなくとも、望まぬ性交ではさすがの女傑も悲鳴を上げて抵抗した。だが、痛覚の鈍った若きジャンキー暴徒には殴ろうが蹴ろうが効きはしない。力ずくで股を大きく割り開かれて圧し掛かられると、濡れても居ないヴァギナにいきり立つペニスを突き込まれた。
ずぶぅっ!
「ああっ、イヤァッ!」
「ううっ…すごくあったかい」
こういうのも『ミイラ取りがミイラ』と言うのだろうか?暴漢たちを手引きした筈のオバチャン・マネージャーは涼子より先に十歳どころか親子ほど年齢の離れた若者にレイプされることとなった。彼は童貞で彼女は不本意にも筆おろしの相手を務めてしまう。
「ヒッ、ヒ…ぐしゅ…」
だが、レイプされ、涙に暮れながらも彼女は若いスタッフの背に手を回し、しがみ付くように彼の体を迎え入れていく。それは開発された女の悲しい性だったのかもしれない。
「うわ〜っ、あんなオバちゃん相手によくやるぜ…」
顔を顰める中堅のスタッフ。彼もまた炙れた一人だが、覚醒剤を常用しているだけに効きが弱いようだ。
涼子をレイプする一番手争奪戦は沈静化して来た。今は三竦み状態から脱し、蛙と蛞蝓が蛇を駆逐したところだ。
ジャンケンに敗れた蛇顔のスタッフが残念そうに顔を歪めながら中堅スタッフの傍らを横切って別のベッドで奮戦中の若いスタッフと歯を食いしばって暴行に耐えているオバチャン・マネージャーの方に歩み寄る。
「しかたねぇから俺もオバチャンに舐めても〜らお〜っと…」
「物好きだねぇ…」
蛇顔のスタッフに中堅スタッフは呆れたような表情を見せるが、順番をただ待つのもつまらないと考えたのか腰を上げ、彼の後に続く。
「けど、よく見るとけっこーいけてんじゃん。オバちゃんも…」
若い頃に開発され尽くした淫らな肉体が疼き出すのを必死で堪えるオバチャン・マネージャーの媚態が男たちの劣情を誘うのか。すぐ犯れない若い涼子よりすぐ犯れる目の前の熟女にスタッフたちの興味は移っていった。
「オバちゃん、若いもんの相手ばかりしてないで俺のも舐めてよ!」
レイプされているにも拘らず甘い声を上げそうになるオバチャン・マネージャーは布団を噛み締めていたが、蛇顔のスタッフはその彼女の鼻を塞ぎ、露出した自分のペニスを口元に宛がう。
若い肉棒にいいように突き捲くられ、荒く乱れた呼吸は口腔の隙間から取り込む空気だけでは足らなかった。
「ひっ、はーっ…むぐぅっ!?」
すぐに噛み締めていたシーツから口を離し空気を求める。大きく口が開いた瞬間を見計らい蛇顔のスタッフがペニスを突き入れた。
「ん…んふぅ…ん…ちゅ、ちゅぷ…チュプ…」
突き込まれるとオバチャン・マネージャーの口中にオスの性臭が充満する。その忘れられぬ強烈な臭いに彼女の体は弛緩していく。
熟女は若い男のペニスの味に酔った。
熱く甘い息を鼻から噴出し、彼女はねっとりと若いオスの器官に唾液をたっぷり含んだ舌を自ら絡ませ、時にはチロチロと焦らし、時にチューチューと激しく吸い立てる。
「す、スゲッ…オバちゃん…フェラ上手いぜ。くおぉっ…」
蛇顔のスタッフはその円熟したフェラ・テクに興奮を露にして、彼女の頭を抱え込むと腰をグラインドさせながら喉元まで入れるように突き込んだ。
「ん、んぶぅ…げほっ…んぅっ…はひっ…んふぅ〜」
彼の激しい突き込みに仰け反り、思わずペニスを吐き出すマネージャーはそれでも裏筋や陰嚢を嘗め回す。
「オバちゃん…胸で頼むよ」
中堅のスタッフが仰向けで寝るオバチャン・マネージャーの体に馬乗りになる。
「あはぁ…ン。い、いいわよ…」
すると彼女は若干垂れ気味の豊乳を自ら両手で寄せていきり立つペニスを挟み込むと、イマラチオを一旦中断して上体を持ち上げ、唾液を垂らしながらぐちゅぐちゅと攪拌し、自ら進んでパイズリを始めた。そして、数瞬も待てないといった風に再び蛇顔のスタッフのペニスにむしゃぶりつく。
彼女は久しぶりの男に我を忘れ、セックスの快楽地獄に堕ちてしまっていた。
「んっ、んぶぁっ…はぁ、ジュプジュプ…」
男日照りだった所為かオバチャン・マネージャーは蛇顔のスタッフのペニスをしゃぶる内にその強い性臭に中てられて女陰を潤ませ、その汁気の多く含んだ膣は柔らかな肉厚で若い男のペニスを知らず知らずの内、むさぼるように食い締める。
何時しかマネージャーは熱い喘ぎ声を上げていた。
「あっ、あっ、あっ、あはぁん、あぁん…」
「うっ、マネージャーさん!マネージャーさぁん!?お、俺…で、出る」
オバチャン・マネージャーのたっぷりした媚肉に包まれ、若いスタッフが限界を伝える。童貞を捨てた彼は雄の本能に従って母親に近い年齢の女性を相手に種付けを行おうと激しく腰を動かし、自分の子孫を残す為にラスト・スパートを掛けていた。
膣内射精をしようとしているのを感じ取ったオバチャン・マネージャは快楽に酔った思考を揺り戻すと咥えたペニスを慌てて吐き出し、制止の声を上げる。
「プハァツ…だ、駄目よ、君!駄目っ!今日は危ない日なの!あ、赤ちゃん出来ちゃうわ!」
「マネージャーさん…俺、我慢できないッス!せ、責任取りますからこのまま出させて!俺の子供妊娠してください!」
年相応に堪え性の無い若いスタッフは彼女の悲痛な制止の声など聞く耳を持たず、ただ自分の快楽を昇華することだけを考えさらに腰を速く律動させる。
「嫌よっ!子供なんか欲しくないわ!赤ちゃんなんて産みたくない!やめてっ!やめてぇぇぇっ!」
「出るっ、でるっ…」
「ヤッ!イヤァッ!妊娠、いやぁぁぁぁっ!」
「おいっ、オバちゃん?口がお留守だぜ」
「んむぅっ!んむぅぅぅっ!」
妊娠に怯えて悲鳴を上げる彼女の口を塞ぐように蛇顔のスタッフがペニスを再び口腔に突き入れる。
「責任取ってくれるって言ってるんだぜ?生んでやれよ。こいつの赤ちゃんをよぉっ!」
「そうそう…オバちゃんの年じゃあ、これが妊娠最後のチャンスだよ〜、うひゃひゃひゃぁっ!」
口々に嘲笑を浴びせかけるスタッフたちに声を封じられた彼女には最早イヤイヤをするように涙を浮かべて首を横に振ることしか出来ない。そして、彼女の膣内でじんわりと生暖かい感触が広がった。
とくん、とくん…
「んひぃぃぃぃぃぃっ!?」
(いやぁぁぁぁぁぁっ!? )
「ううっ、ううぅっ!」
若いスタッフが遂に膣内射精してしまったのだ。膣奥に突き込んだ状態で硬直した若いスタッフは二度三度と痙攣しながら女を確実に孕ませる射精を繰り返す。しかし、彼女が悲嘆に暮れる時間はない。
「うおっ、ぉぉぉ…」
次いで蛇顔のスタッフが口内で射精する。
「んぶぅお…うっ、ゴキュ、ゴキュッ、ゴキュン!」
射精の瞬間、頭を固定された彼女は絶え間なく噴出す大量の雄汁を息苦しさから飲み下すしかなかった。
「お、俺も…イクぜ。ううっ、イクッ…」
ビュッ、ビュビュッ…
「んぅぅぅっ…」
(何で…?)
中堅のスタッフから放たれた白濁汁は彼女の胸から顔に降り注ぐ。嫌悪感から顔を背けようとしても固定されているから適わない。
彼女はただ瞼を閉じる。
その目尻からは涼子を男たちに襲わせた筈の自分がなぜ襲われる立場になったのかという疑問とその理不尽さから来る無念の涙が浮かんで一筋頬を伝う。
(何で…アタシが…こんな目に…)
オバチャン・マネージャーの流した一条の涙はスタッフたちの噴き溢したスペルマに交じり合い純白のシーツにシミを作った。
「オラァッ!一回目でバテてんじゃねぇぞ、オバちゃん!」
「後ろの穴、犯るから騎乗位にしろや。ひゃは…若いの、もっといっぱい中出しして孕ませろ!しっかり妊娠させろぉっ!」
「は、はいぃ…スゴッ…気持ちいい。何度でも出せそうだ…うう」
「オバちゃん、もっと力(リキ)入れてしゃぶれよぉ!」
「んうっ…んんん…んぶっ!んぶぅぅぅっ!?」
フェラチオをさせているスタッフはペニスをオバチャン・マネージャーの喉奥までペニスを突き込み、彼女の頭を両手で抱え激しく揺さぶって更なる快楽を得ようとする。まるで彼は彼女を人間ではなくまるで性の玩具のように扱っていた。
「尻の穴、もらうぜ!」
「んひぃっ!むひぃぃぃっ!」
さすがにアナル・セックスの経験は無かったのか、彼女は尻穴にペニスが宛がわれると首を激しく振って拒否の声を上げる。だが、口を犯されたままではくぐもった声にしかならない。スタッフはそんな彼女を嘲り、彼女の声を無視して蔑みの声を掛ける。
「そんなに嫌がんなよ、オバちゃん…アンタみたいな年増、みんなで犯してもらえるだけでもありがたいと思いな!」
ずぶぅっ!
「んひぃぃぃぃぃぃぃっ!?」
スタッフは彼女の豊かな尻肉を割り開き、有無を言わせず彼女の菊座を穢したのだった…
一度の射精で劣情を増したスタッフたちは飽くことなくオバチャン・マネージャーを集団でレイプし続ける。
若いスタッフが出し終えてへたり込むと他のスタッフが彼女のヴァギナに挿入し、受胎に繋がる危険な膣内射精を躊躇いも無く繰り返した。
更に炙れた別のスタッフも加わりモミクチャにされ、ペニス越しに哀れな悲鳴を上げ続けた。
オバチャン・マネージャーは元々その美貌を買われてグラビアを飾った女性である。
年を取り、体の線が崩れようとも見た目は悪くないし、その色白で熟れた餅肌の豊かな肉の感触は乳臭い女子△・□校生しかレイプしたことのない彼らにはひどく新鮮だったのだ。また、やはりすぐ犯れるというお手軽感のが良かったのか、当初標的だった涼子を他所に人気を集め始めていた。
何人もの男たちに口淫し、パイズリし、両手で手扱き、女陰を穢され、菊座を掘られる。体中がスタッフたちの精液でドロドロだ。
ズチャッ、ズチャッ、ズッ、ブチュッ、ブチュッ…
「マネージャーさん…俺…俺、また…出る!出るぅっ!」
「んっ、んっ、んっ、んふぅん、んふ〜ん!」
どぷ、どぷん…ごぽ、ごぽごぽ…
再び挑み掛かった若いスタッフはテクニック無しで若さに任せて激しく腰を突き上げ、熟女を狂わせて甘い嬌声を上げさせるに至る。
彼女の股間には若いスタッフばかりではない他のスタッフたちが何度も代わる代わる膣内射精で吐き出した大量の精液が溢れ出していた。
数え切れないほどの精子が彼女の子宮に群がり、妊娠を嫌がる彼女をあっさり受胎させていた。
後にオバチャン・マネージャーはこの集団レイプで望まぬ出産をすることなる。
本当の父親を判別できない状態に堕ろそうとしたのだが、若いスタッフに求婚され、そのまま産むことになったのだ。
しかし、若いスタッフと結婚した彼女は彼と望まずとも生まれた子供たち(三つ子だった…で、DNA鑑定が子供のうち誰一人として若いスタッフの物と一致しなかったという事実は秘密だ)と共に暮らし、超年上女房として夫の尻を叩きながらそれなりに幸せな生活を手に入れたという…
「あっちの方、盛り上がってるなぁ…」
涼子の争奪戦を演じて残っていた蛙顔と蛞蝓顔の二人が羨ましそうにその光景を見詰めていた。あれから不毛な殴り合いからジャンケンに移行したのだが、“あいこ”ばかりで中々決着が付かない。そう、それはまるで涼子を襲わせないように、守るかのように神が調整しているかのようだった。
「なぁ…俺、後ろでいいからとっとと犯っちまわねぇか?」
「いいの?じゃあ、俺…今度メシ奢るよ」
「吉牛以外な…」
「うん…」
何やら話が纏まったらしい二人が涼子へ手を伸ばそうとしたその時…
「お前ら、なぁ〜に勝手に決めてんのよぉ〜?一番手はボクだってぇ〜」
プロデューサーZが猫撫で声を出して近寄ってきた。
「え?いや…だって…なぁ?」
「うん…」
頃合を見計らったように…いや、多分決まるのを待っていたのだろう。プロデューサーZが歩み寄ってくる。
諍いを勝ち抜き、今襲い掛かろうという相手から極上の獲物を掻っ攫う。どこまでも厭らしい男だった。
スタッフの二人は殺気の篭った目をZに向けるが、彼は太って膨らんだ頬を歪めて言った。
「この場をセッティングするのに金を払ったのはボクだよぉ〜。それにそんなこわい目で見ないでよぉ。ボクは君たちをクビにして干すくらいわけないんだからねぇ〜」
二人のスタッフがその言葉に蒼白になる。また、彼らを更に青くさせたのはぷらぷらと見せ付けるようにZが弄んでいる鈍い光を帯びた拳銃だ。
「チッ!」
撃たれては敵わないと舌打ちし、渋々ながらその場を引く蛞蝓顔と蛙顔のスタッフたち。
「Zさん、終わったら言って下さいよ」
「おーけー、おーけー。ボクが犯し巻くった残りモンで良ければねぇ。でへへへ」
プロデューサーZは豚と蝦蟇蛙を足して二で割ったような虫唾の走る笑みを浮かべて涼子の横たわるベッドににじり寄った。
「リョーコちゃぁん…や〜っとボクのものになったねぇ〜…」
プロデューサーZは気色の悪いことに涼子の足に頬擦りすると足指の間に舌を入れ、ぴちゃぴちゃと舐め啜り始めた。
彼は変態的な足フェチなのだ。その彼にとって涼子の足先までしなやかで長く細い足はまさに女神の足。
胸など男の目を集める女性的な部分はそっちのけで貪るように足先を頬張った。唾液に塗れる涼子の爪先…
(ありゃあ、後でリョーコチャン風呂入れてやんねぇと気持ち悪くて犯れねぇなぁ…)
その様子を見ていた中堅のスタッフはオバチャン・マネージャーの輪姦に加わりながら嫌悪感で顔を顰めた。
「へーっ、フへーっ、エヘヘヘぇ…」
Zは一頻り涼子の足を嘗め回して味わうと口元から溢れ出した涎を手の甲で拭って、今度は剥き出しにした皮余り短小ペニスを彼女の足の裏で擦り立て始める。
「えへへへ…へへへぇ…」
涼子が正気であれば、その気色悪さから二千連弾くらい蹴りを放ち、そのことごとくを死に至る急所へと無意識の内に命中させていたことだろう。だが、Zの都合の良いことに彼女は過度の薬物中毒で半ば気を失っている。今の彼女は彼の求める物言わぬ、思い通りに動かせる理想的なお人形さんだった。
「へッ、ヘッ、エヘッ、ヘッ、ヘッ、ヘッ…」
Zは気持ち良さそうに間抜け面晒し、鼻腔を大きく膨らます。
射精へのスパートを掛けて涼子の足の裏に先走り滴るペニスを強くぐにゅぐにゅと擦り付け、激しく腰を動かした。
射精までの高ぶりが異常に早い…明らかに早漏だ。短小・包茎・早漏、三重苦の豚野郎は涼子の肉体をその小汚い精液で汚そうとしているのだ。
「でへへへぇぇぇ…」
プロデューサーZが射精に至ろうとしたまさにその時…
ビーッ!
『ルーム・サービスです』
…部屋のベルが鳴り、無機質な声が戸口から聞こえた。
「ああっ?頼んだか?そんなの…」
「涼子ちゃんが頼んだんじゃない?細っこいくせに無っ茶苦茶喰うからなぁ、この子ぉ…」
以前、涼子に昼飯を奢ったことのある蛇顔のスタッフが給料日の財布をスッカラカンにされたことを思い出し、顔を顰めて言う。
「しゃぁねえなぁ…はいはい。今、開けるよぉ〜!」
中堅のスタッフが扉のノブを引いた瞬間…
ドゴンッ!
「ギャンッ!」
中堅のスタッフはドアごと蹴り飛ばされ、倒れざま床に後頭部を打ち、あっさり昏倒した。
開け放たれたドアの向こうには暗い殺気を纏った太助青年…それは顔(ガン)くれると言う甘いものではない。明確に殺意を持った人間凶器が其処に居た。
Zがホテルの従業員をも買収していたらしく、入り口ですったもんだの末に警備員数人蹴り倒して無理やり押し入ったり、エレベーターが止められていて階段を登ったりした為に大分時間が掛かってしまったが、涼子の救いの神が漸く到着したのであった。
「何だぁっ、オメェッ!…ぐげぇっ!?」
メキッ!
薬でラリった蛇顔のスタッフが覚束無い足取りで近寄り、間合いに入った瞬間、太助青年は問答無用でそのスタッフの腹を蹴り込んだ。
消化し切れていない夕食を吐瀉しながら腹を押さえる蛇顔のスタッフ。膝を折り、前屈みに床へ崩れ落ちるところを青年は更にその顎を蹴り上げた。
ゴキンッ!
「ゲッ…」
骨が軋みを上げる嫌な音が室内に響く。
「野郎っ!」
アシスタント・ディレクターの各々がいつかディレクターを殺そうと常備していたナイフを取り出し、鉄パイプを振り上げる。
その中で蛞蝓顔の一人が太助にナイフを突き出すが、青年は冷静にスウェーで交わす。なおも追い討ちを掛けようと迫る蛞蝓顔が力強く踏み込んだ場所には先程倒された蛇顔のスタッフの体があった。
「うわっ!」
躓き、蹈鞴を踏んで床に倒れ込む蛞蝓顔のスタッフ。
ズッ!
「ぎゃぁあっ!」
彼は倒れた拍子に自らの鎖骨と腕の付け根の間にナイフを突き刺し、のたうち回る。
「痛ぇっ、痛ぇよおーっ!」
太助は蛇顔のスタッフが横たわっている場所に彼を誘導したのだ。
蛞蝓顔のナイフを避けた太助に鉄パイプが振り下される。合気を利用して掌でパイプを受け流し、相手の体勢を崩したところで踏み込み、鳩尾に膝蹴りを食らわせる。
更に息の詰まった鉄パイプ男の体を後ろに押し出すと背後にはナイフを構えた別のスタッフが居た。
ズンッ!
「ギャァァァッ!」
「わっ、わっ…ヒッ!」
ゴスンッ!
仲間を刺して慌てるナイフ男を太助は容赦なくハイ・キックで側頭部を薙ぎ倒す。切り返しざま別のスタッフをもう一人蹴ると倒れ込もうとする男の腕を掴み、すぐさまその体を引き寄せた。
パンッ!
「!」
一瞬で6人を倒した太助の頬を何かが通り過ぎていく。背後の壁には小さな穴が空いていた。
硝煙の匂いが立ち込める中、青年はスタッフの体を楯に銃を持ったプロデューサーZに向け躊躇なく突っ込んで行く。
パンッ!パンッ!
「ギャッ、ゲッ!」
近付く間にプロデューサーZは二発発砲したが、それらは楯にされた哀れなスタッフの肩と太股に吸い込まれた。
スタッフの体を押し付けるようにプロデューサーZに密着すると太助はスタッフの頭の影からZに向け鉄拳を振り抜く。
ゴキンッ!
「ブヒィッ!」
太助の拳はZの鼻骨を叩き割り、Zはその肥満した巨体を仰け反らせて豚のような悲鳴を上げながら倒れた。太助はそれだけでは許さない。床に倒れこんだZの体に馬乗りになり、その顔にもう一発叩き込んで歯を砕き、一生物がまともに食べられない体にしてしまう。
「ヒッ、ヒャァァァッ…」
その凄惨な太助の姿に恐れを抱いた蛙顔のスタッフが鉄パイプを投げ捨てて逃亡を図るが、部屋を出た先にはもう一人の男が待ち構えていた。
「勘助ぇっ!」
「おうっ!」
太助の呼び掛けに応え、部屋の前で控えていた勘助が飛び出てきた蛙顔のスタッフを背負い投げる。
逃亡を図った蛙顔のスタッフは背中から床に叩き付けられ、息を詰まらせて動きを止めた。
意外や意外、勘助青年も実は中々強かったのである。
「こ、こわがった〜っ!」
臆病者だが…
「ヒッ…ヒッ…」
残ったのはオバチャンマネージャーを犯していた若いスタッフだ。
オバチャンマネージャーは集団暴行により精液の泡を噴き、白目を剥いて既に意識を失っている。
彼は部屋の隅に隠れるようにへたり込み、恐怖でガクガクと痙攣するように震えていた。
抵抗する意思がないことは明らかだった。しかし、太助青年はその彼も許さない。直接手を貸した訳ででなくとも計画に加担し、犯罪を知っていながら見過ごした共犯者だからだ。
太助は無言で彼の剥き出しの股間へ向け踵を蹴り下す。
「………」
グヂュッ!
若いスタッフの“玉”は一つになった。
太助の強さは常軌を逸したものだった。一瞬後にはズタボロになった強姦未遂の犯罪者の山が一つ出来上がっていたのである。殴る!蹴る!多勢に無勢と思いきや不意を突いたとはいえ逆にスタッフ一同ボッコボコであった。
「美咲さん!」
「太助…くん、な、なんれ?」
酩酊状態の涼子の裸身に布団を掛けると、太助は助けた彼女に向かって深く頭を下げた。
「すみません!勘助が…部屋、覗いていたんです…オラッ!勘助ぇ、オメェも謝れ!」
抜き足差し足…既にその場から逃げに入っていた勘助は振り返るとへこへこと涼子に向かって頭を下げた。
「す、すみませ〜ん」
「それと…盗撮したフィルム出せ!」
「うっ…はい」
勘助は素直に腰に取り付けたポーチからごそっと大量のフィルムを出す。網膜に焼き付けた光景だけでは後で致す時に心もとないから一杯撮ったのだが、太助には恐いと言うよりもちょっと恩義を感じているので逆らえないのだ。
「そこのカメラから抜き取ったテープも…」
「ううっ…はい」
何時の間に取り出したのか部屋に据え付けられたビデオ・カメラのテープ二本を両ポケットから出した。だが、室内には四台のカメラが有る。太助は勘助の尻の膨らみを見逃さなかった。
「尻のポケットのも…」
更に一本。
「ぐしゅ…俺、下の公衆電話で警察に連絡入れてくるよ」
「携帯がある。勘助…“パンツ”の中に隠したのも出せ!」
『もういいかなぁ〜』と後退りする勘助に太助は自分の携帯電話を示し、なおも姑息に隠そうとする彼の四角く膨らんだ股間を指し示す。
「ぐしゅ、ぐしゅ…鬼だ、お前は…」
涙を滲ませる勘助はジーンズの中にごそごそ手を入れて漸く最後のテープを差し出した。それにハンカチを巻いて受け取る太助青年はなおも打ちのめされた彼に止めを差す。
「後で屋上の機材も調べるからな?」
「うわ〜ん!」
勘助は終いに泣き出した…
<続きへ>
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