【イシュティ公爵記】


【第1編、イシュティの娼妃】【第2章】


ハーシュが熱を出したのは、国境を越えて2日目のこと。難民を見て心痛めたのは知っていたが、国境を越えるとき難民を救済するようシェイドアルカン国王に親書を出したので今頃は何らかの救援が行なわれているころだろう。

そういって慰めたが、王女として育って旅もしたことがないのに身分もすっかり変わって心と体に負担があったのだろう。風邪のようだった。


ここ、宿場町タイスに宿を取った。タイスの踊り子と言われるように交易点の一つで芸能で有名な街だった。夕方にもなればあちこちの酒場から音楽やハヤシ手拍子が聞こえて来るだろう。


「もうしわけ、ございません。」

鼻声が苦しくかわいそうだった。


「赤ん坊が鼻水をたらすと母親はどうするか知っているか?」

存じません。とハーシェは言った。ヒサイエは水でぬらした額布をこまめに換えてやりながら、口で息をするんだよ。驚くなよ。そう言ってハーシェの鼻を口に含んで、ちゅちゅっちゅ、と吸ってやった。

ヒサイエが鼻汁を、ゴックと飲み込んで、ホントは何かに出したほうがいいんだがめんどくさいから飲み込んだ。と言うと、唖然としたハーシェは真っ赤になって布団を被った。


この方には、ほんと、困っちゃう。


ハーシェの恩人なのは分かる。国境で心が痛んだときも見捨てることなく手を打ってくれた。立派な方、でもほんと、困っちゃう。


薬を飲んで安静にする事になったがベットの横にイスを持ってきてハーシェが寝るまで額の湿らせ布を換えて愛しげに鼻を吸った。


ほんと・・・・・、こまっちゃ・・う。


ハーシェをジーンとした何かがつつみ。外野の喧騒がウソのように遠く感じられて、鼻も呼吸も楽なまま、ハーシェは安心して眠りに入った。



ヒサイエは中年特有のあつかましい言動を余すところなく発揮してハーシェをかわいく困らせることを面白がっていた。現代人女性に同じことをしても素直にかわいいそぶりを返してくるかは怪しいところだ。耳としまになるような情報からは完全に隔離された王女の反応を思う存分楽しんでいた。

イシュティの農家でセックスしてからまんこに挿入はしていなかった。指と手と想像力で簡単にイクように訓練するために就寝時には必ず指を這わせた。就寝チェックというやつで歯を磨かせキャミソール風の下着で床に軽く膝を開いて膝立ちになり両手を後ろの腰の上で組ませる。顔を上げ、胸を張り、お尻を引っ込める。この姿勢でヒサイエの指を待つのだ。

ヒサイエは口を近づけ香りを嗅ぎ舌を差し入れて歯と口内の感触を確認して両手を顔から体側にそってさするように下げ、膝まできたら内太ももをなぞり上げて胸、お腹、まんこを手でつつんで様子を毎日確かめるのだ。大抵はそのまま愛撫に移行しハーシェはさんざんにねちっこい愛撫でイカされてしまうのだが・・。

さすがに風邪の時は例外だった。




ヒサイエが楽しんだおかげか朝、ハーシェは小鳥の鳴き声で目が覚めると風邪は引いたようだった。となりのイスにはヒサイエが座ったまま眠っていたがその姿を見てハーシェは素直に感謝した。伸びをしてベッドを降りる。服を着て窓を空けると外からは朝駆けの商人達が荷をまとめている光景が見えた。


しばらくそうしているとハーシェに気が付いた者達がハーシェを指差して何か話をしだしたのであわてて窓を薄日がさす程度に閉めた。


部屋の空気が動くのを感じたのかヒサイエが目を覚ます。不自然な寝方をしたので体が痛かった。


「風呂と飯にするか?」

ヒサイエは額の熱を手で計りながら言った。旅の途中、体は水で拭いてきたがお湯の風呂は使ってなかった。風呂は金持ちの習慣だ。都市部に行けば共同浴場もある、交易点タイスにもあったがヒサイエは宿で全部すますほうを選んだ。金持ち商人用の部屋を取ったので風呂も使えるはずだ。


ここか。ヒサイエは1階に下りて行くと風呂と飯を頼んだ。剣と貴重品は持ったままだ。飯が先とのことで食堂の卓につくとそれを見ていた踊り子らしき若い女が刷り寄ってくる。


「剣士さま、わたしを買わない?」


どうやら羽振りが良さそうな客を相手に商売しているらしい。20歳くらいの官能的な体と服装だ。朝から客を探したところを見ると昨日は客を取れなかったのか。ヒサイエがすまん、間に合ってるんだ。というとやっぱりね。という顔をして残念がった。


「じゃあ、さ。お風呂頼んでいたでしょ?残り湯でいいから使わせてくれないかなぁ?」

玉蜀黍色の髪、多分イシュティの血が入っているのだろう、ナージャと名乗った踊り子はヒサイエとハーシェが風呂を頼むところを聞いて上客と判断したらしかった。ナージャいわく

「自分と従者を身奇麗に扱う商人は上客。」

ということらしかった。ものすごい上玉を連れていても声を掛けてみる価値があるとのことだった。ヒサイエは残り湯と言わず。お湯を3人分に増やしてくれるよう店に頼み。食事も追加した。代わりに夜の踊り場で何か踊って見せて欲しいというと。ナージャはうれしそうにした。ヒサイエとハーシェがタイスのことをあまり知らないことを聞くとにぎやかにしゃべりだした。タイスの踊り子がパトロンを決めてもらって芸事を習うことや毎年街一番の踊り子と歌姫、吟遊詩人を選ぶ選考会があることなどをしゃべった。選考会は街の有力者で構成されていて自分の手持ちの踊り子を競わせているなど選考会の状況を語った。


ヒサイエは芸者制度はどこにもあるんだなぁ、そういやイシュティの娼妃もモデルはそれで「だんなさま」もそこから言わせたんだっけか。13歳、14歳で旦那が決まって水揚げでだったから・・・・。それ以下は稚児遊びといったか8歳くらいから14歳ぐらいまでで男女関係無くされてしまうんだっけか、日本人はエッチだよなぁ。

歴史上の事実を思い出しながらヒサイエが寝不足頭でボーとしているとナージャはハーシェに矛先を変えたようだった。


「あなた、すごくいい声をしていたから歌い手かしら?」


えっ!と驚きながら助けを求めるようにヒサイエにすがり目をしてくる。


「水揚げしてからまだ数日だ。まだほとんど教えて無いよ。」

ヒサイエはニヤっと笑った。ハーシェの声は確かにすばらしかった。毎夜聞いたえっちなあえぎ声だけで魅了の魔法に掛かるかもしれなかった。ハマサキ、ウタダ、エブリリトルシングなどを気晴らしで歌ってやると覚えて歌った曲もあったようだ。



部屋に戻るとお湯は3人分だが大きめのバスタブは一つ。どうやら交替で入れということらしかった。ナージャは最後でいいといったのでまずハーシェを風呂に入れてヒサイエも入る。ヒサイエはゆっくりハーシェを洗いはじめた。ヒサイエもナージャもそれが当然といわんばかりだったのでおとなしいハーシェは黙っていたが顔も体も真っ赤になった。


いやぁ。声がでちゃう。


すでに、はあぁ、はあぁ。はぁーん。と短く声がでていたのだが必死にガマンを続けたつもりだった。髪をザンブッとゆすいでハーシェの体中をマッサージ、湯船の中でお尻の穴とまんこの穴はを指で徹底的になぶられた。


「旅の途中は水ぶきだけだったからな。」

まんこの穴のチーズ臭はきつくは無かったがちゅぽっ、ちゅほっ、と指を前後に軽く出し入れするとお湯も動いて波を作った。体を抱き寄せ後ろの尻の穴に指をそろえて指腹でひだを広げるように揉み洗いしたあと尻たぼを広げながら穴の中を洗う。


はあぁぁぁぁぁぁぁん。

すでにハーシェは絶叫していたがその声は空気に溶けるように建物に反響せず不思議なあえぎを続けていた。くたっとした体を離し頭を浴槽の向こうに仰向けに寝かせると腰を持ち上げた。股の間に顔をすすませ「潜望鏡」をする。顔の前にハーシェのまんこが全開で広がるがもうハーシェの脳みそを完全に焼切るべく唇と舌でまんこを洗う。クリトリスの皮をむいてはむ。ビラビラを舐めあげる。秘穴に舌を挿入して出し入れする。ぷしゅっ・・・軽く潮吹き。ハーシェはきっと自分の状態をわかっていないだろう。

前のオーラルが終わるとゆっくり体を反対にする浴槽の縁に首がかまないように肩まで浴槽に乗り上げさせるとお尻を浮上させる。ちゃぷちゃぷとお湯をはじきながら尻の穴に舌を挿入し出し入れを始めた。同時に指で前の穴をなぶりクリトリスを刺激した。



AVもエッチ情報もないこの世界ではフェラチオでさえ究極の必殺技である。娼婦でさえプライドが許さない技がフェラチオだ。一説にはクレオパトラがローマの支配者達をめろめろにしたのがこの技だといわれている。ただ日本には「くちふくみ」の必殺技が存在したという。やっぱりエッチだ。


散々マッサージした後、石鹸で一通りまた洗うとハーシェが沈まないように体をのばさせ自分の体を洗いだす。

「す、すごかったわねぇ。きっと宿の外まで男は股間を押さえてるわよ。洗うの手伝ってあげる。」

もじもじとナージャが入ってくるが浴場の入り口でへたり込んでいたのを知っていた。ナージャが背中を流そうとするがどうにも手に力が入らないようだ。


「ナージャ、入れよ。お前、そのままじゃ帰れないだろう?前言撤回でお前を買わせて貰いたい。」


ひゃい、、。へたっと座りこむ。とそのままじわーと失禁してしまった。

ヒサイエが湯船からでてハーシェを湯船からだし、素っ裸にしたナージャを放り込むとしばらく温まらせた。ハーシェを低目の机のような湯台に寝かせ体を良く拭き髪も良く拭く。風邪の後なので厳重だ。


んじゃ、いくか。ヒサイエはハーシェにやったのと同じパターンでナージャの体をもてあそんだ。20歳のよく動かされた体からは悲鳴ようなあえぎと吐息のオンパレードで肉が付いた腕や腿が跳ね上がる。20歳なので遠慮なく胸を揉み上げる。ハーシェはまださする程度の刺激で止めている。白色系の体は柔らかく軽かった。最後にはハーシェと同じに、くたっとなって一方的にヒサイエの愛撫を受けるにまかせた。口があわあわと動き目が白目を向く寸前までやったから体はぐったりだ。浴槽の栓を抜き軽く流した。



部屋に浴槽が付いてる部屋を頼んで正解だな。ハーシェとナージャをベッドに運ぶ二人部屋なのでベットは二つだ。ハーシェをきゅうぅ、、と抱いて体温を確かめる。ローブを下着に代えてしっかり毛布をかける。呼吸を聞けば睡眠に入ったのが分かる。こっちはしょうがないとして・・。

下に下りて行きナージャの服を含め洗濯女に洗物を頼む。すげえ声でしたぜ。天使の吐息だ。宿の主人はニヤっと笑ったのでヒサイエもニヤッと笑った。ナージャは置屋に所属か?そうですぜ。悪いが昼夜めんどう見る事になった。置屋への届けはこれで足りるか?おっと十分ですぜ。こっちはアンタに。いやっはあ、すいやせん。


お互いニヤっと分かれる。


さあ、どうするかな。二つのベッドを二人に占領されてヒサイエはちょっと考えたがハーシェのベッドにもぐりこんで初の風呂後の卵肌の感触を楽しんでから昼寝にはいった。

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