【イシュティ公爵記番外編】


【護衛メイド、リリアとアスミラの冒険譚】【1-2】



【ミハエルの旅】

あむ、、、ちゅーちゅちゅちゅ。

ミハエルはついたばかりのグーデの宿の自分の部屋でのたうっていた。

マットの上下に椅子に座ったリリアとアスミラが見下ろす。

二人はガーターベルトで吊った黒いくつしたを脱いで素足をさらしていた。

「・・・・・・足を舐めていいわ。」

めったに口を開かないアスミラが声を掛けるとやわらかい真っ白な足差し出すとミハエルはうれしそうにアスミラの足の親指をしゃぶった。

飴玉のように甘かった。

やわらかい子供の右足をしゃぶらせて左足の腹がミハエルのほほをなでる。

ふっくらとした白い足のうらがいいこいいこと言うようだ。



上を見上げてリリアはふふっと笑う。

彼女の両足は、日々勃起を大ききさせるペニスをもてあそんだ。

足でいじられる感覚にいつもミハエルは恥かしい吹き上げをさらす。ちゃんと精子受けの布をかぶされているが乗り越えんばかりの射精感だ。

リリアの活性化でミハエルのちんぽはアンバランスな大きさまで勃起するようになった。

今日は最後の仕上げだ。明日はヴァンマエイド王宮での晩餐会と舞踏会に出席することになっていた。

「ミハエルさま、恥ずかしいですわ。」

「い、いやん。」

ミハエルは恥ずかしいペニスを持った女の子・・・という暗示のまま旅を続けてきた。もちろん外面は男の子のフリを続けさせていた。外交面で遭遇する胆力は魔法で見につくものではないので旅の途中ずっと鍛えていたのだ。

公子についてきた5人の従者にもスカーフェルド邸でのもてなしの夜に尻小玉をスカーフェルドの手の者に埋め込まれていたから旅の途中での警備の連携は完璧だった。

そう、アスミラが派遣された理由は一行を完全な制御下におくことも理由の一つだった。

「もう一度確認するわよ。明日国王にあったら要求することはなぁに?」

「ぼっぼくはイシュティ公爵がイシュティ領から連れ去ったど、、どれいを買い取ることを申し出ます・・・・。」

「そう、いいわねぇ。最初は内々でうまいこと提案するのよ。」

「わ、、、、わ、、か、、り、、、ま、、し、、た、、、、ううううう。」

ビシャっとばかりに射精するミハエル。

和平条約の時に勝者敗者をはっきりさせるために賠償金が設定されたがヴァンマエイドからしたらイシュティを取られた上に賠償金だったのだから不満鬱積だ。事実上は終戦時にはイシュティはヒサイエ軍が占領しており国内がどう反発しようが領土は取られていたのだが為政者以外の人間には時間と共にその事実を忘れるものであり相手も何とかしたいはずだった。

ただ、挨拶に行くより要求をぶつけてやるほうが良い。奴隷を買い取ることはシェイドアルカンとヴァンマエイドの賠償問題に関係はないが戦奴隷として連れ去ったり手持ちの奴隷が即金で売れるとなればすこしは考えるだろう。戦争が終わって必要なのは金のほうだ。奴隷市場は買い手市場になっているはずだ。



ミハエルがイキまくって気を失ってしまうと。リリアはアスミラに近寄った。

「アスミラぁー。興奮して体が動かないでしょう。いつもみたいに慰めてあげる。ふふふ。」

膝に手を置くとアスミラがびくびくっと体を震わす。

「だ、、、め、、、、、、。」

「もう、いつも最初は口だけはそうなんだから。だんなさまが近くにいないんだから。」

膝を超えて内股に手を進ませる。ゆっくりとさすりあげるとアスミラは口をぱくぱくさせて何か叫ぼうとしていた。しかし15歳とはいえ9歳児の体に出せる声量はとっくに限界を超えさせていた。

「太股はまんこの延長よぅ・・・。」

じゅじゅじゅ・・・・。

耳元で囁かれるとアスミラのスカートがあっという間に漏らし始めた。ずっとミハエルに足の親指をしゃぶられてホントはすこし漏らしていたのだ。

ばっとリリアは服を脱ぐ。椅子に内股を抑えたアスミラの手をどかして膝の間に腰を立て持ってくる。

「ふふ」

アスミラの膝を割ってお尻をひきつける。ズズっとリリアの腰にアスミラの白くてかわいい足と膝小僧が裂かれてひくつく。

最後までぴたっとくっつくと。びくびくと陸に上がった金魚のようにイッテしまう。行く筋もの淫水がスカートの中からあふれる。

「お母様もよくここまで仕込んだわぁ。ふふ、ミハエルにもうちょっとむらっけがあって膝から上に手を伸ばしたらすぐにやられてしまうわね。誰でも股をぬらして受け入れちゃうかも、かわいいアスミラ。ちゅ!」



その夜もリリアとアスミラの雌ネコの交わりは続くのだった。





【王宮晩餐会】

王宮晩餐会は盛況だった。各国の有力諸侯やヴァンマエイドの将軍達が立食で盛んに外交を行なっていた。

エリスリエイド使節、剣聖フェルナンをはじめ各国の代表や海千山千の周辺ギルド長達は目を油断なく物色させていた。

大会で大判振るわせはあるのか?

誰に金を掛けるか?

何よりもあの国はこれをどう受けるのか?

誰もが興味津々で様子を探っていた。

「シェイドアルカン使節、ダイソン公爵公子ミハエルさま!お着きでございます!!」

触れ係りが大声で声を張り上げる。



来た!きやがった!!



ヴァンマエイド貴族や騎士達はコブシに怒りを震わせるものも多かった。何と言っても最初に出陣していったズリデリン大公率いる貴族連合軍が壊滅的な損害を受けたのだ。

そして国際的には最初に国境を突破したのはシェイドアルカン軍の方で誰もがヴァンマエイド側が確実に侵攻の意図があることは知ってはいたが微妙な外交状況であることは確かだった。何よりも屈辱を感じているのはズリデリン大公だった。ふとったラードのような体を震わせて各国の嘲笑に耐えているのだ。

大国同士の外交が周辺諸侯国に少なからず影響を与えるのだからどの諸国もこの舞台に注目していた。



大広間の扉が大きく開かれる。



おおっ!!

触れ声の後の静寂で視線が扉に集まっていた。

先頭のミハエルは線は細いが大貴族の子弟の品の良さを発露していたし何よりもいやみなくらい堂々としていた。上品が堂々としているとここまで頼もしく見えるのかと言うくらいだった。

その後ろに明るい紺色の召使服、同色の上着に銀糸の紋章。黒いつり型ロングソックス。両手を前で合わせて目を節目がちな二人のメイド。

一人は発育が良くて15歳。実年齢はもっと幼いはずだった。子娘の範疇のはずが侮っていい話しはまったく聞かない。今日は帯剣はしていないようだった。

もう一人は9歳程度に見える。表情が乏しい青黒髪広がる、色白ろりろり美少女だ。見た通りの歳ではない。首に光る青い魔法結晶は恐ろしい力を持った魔女の証だ。

晩餐会、それにつづく舞踏会には主だった神殿の神官達も招かれていた。戦場以外での攻撃魔法を監視するためでもあり外交の場は殺し合いの場ではないことを印象付けるためで各国の代表にも神官を伴うものも多かった。

だが、強力な魔法使いの暴発を完全に止められる神聖魔法の使い手であるか否かは予想がつくはずがなく外交の因習を尊重することを期待するしかなかった。



ゆっくりとミハエルは歩を進ませる。左右に並ぶ見物人たちににこやかに会釈する余裕もあった。無論歩を進める先は招いた国王の玉座の元である。

しずしずと付き添う美しい少女達も目地に微笑みを浮かべてあるいた。

ゆっくりな前進。アスミラの歩幅を考えてのことがいつの間にか憎らしい余裕に見えていた。3人ともあの戦場にいたのだ。ヴァンマエイド騎士達の歯軋りが聞こえてきそうだった。



「よく来た。因習を忘れ今宵は飲もう!だが歳若いようだ。貴殿は酒など飲めんだろう。」

「国王陛下、お招きありがとうございます。お気使い感謝いたします。左様!果汁の方が好きです。」

お互い存在を突っぱねたと思われるような会話だった。国王に最も近い席にいたズリデリン大公がもうガマンならんとばかりに飛び出してくる。お付の騎士達がうろたえたように後を付いてくる。

「お、、このやろう(女郎?)。きさま、よくもここに顔を出せたもんだな。生きて帰れると思うなよ。」

指差さされたのはリリアだ。横から言われても微小したまま王座の方に礼をしている。

ズルデリンが捕虜になっている時、リリアがちょっとからかったのだ。

謁見の途中なので黙って無視する。

リリアの微小などは冷笑の感さえあったので大声で威嚇したのだが3人が3人とも微動もしなかったのでますます頭に血を上らせた。

「叔父上、その程度で・・・。」

国王がお付にズリデリン大公を抑えるように身振りで命令すると大公は両腕を引きずられるように去っていった。



「宴を楽しむように期待する!」

「はい、楽しませていただきます。」

ミハエルはにこっと笑うととりあえずその場を辞した。

シェイドアルカンに立食の機会を与えないようにすぐに着席形の饗宴にうつる。

広間には晩餐が用意してあり肉や料理がずらっとならんでいる。料理テーブルから自分達が指定されたテーブルに着くと給仕が料理を持ってやってくる。客は好きなものをテーブルに残すように言えばよいのだ。酒や飲み物はそのつど誰かが持って歩いていた。

シェイドアルカンのテーブルは一番隅っこのギルド長より身分が低い連中が座るところにあった。そう、ヴァンマエイドの騎士階級の席だ。客の配置を考えた人間はシェイドアルカンとの再戦争を望んでいる。と各国は見て取った。



「客がそろった。宴を始めよ!」

食事と酒が一斉に始まる。食事の形式は手づかみが主流だ。洗いボウルで指を洗いながら肉を掴みゴブレットで酒を飲む。

リリアは席に座らずミハエルの背後にメイドらしく立った。ひゅっとテーブルに何か投げられるとお盆で打ち返した。

ここは平然とすることが仕事なのだ。

アスミラはテーブルの料理でどれが安全かミハエルに教えてやる。下剤ぐらいは入っている様子だった。



「そこの召使!酒を持っこい!!」

「わたしでしょうか?かしこまりました。」

とうとうガマンできなくなった騎士の一人が客のリリアに向かって言い出す。

無論、メイド服はリリアの誇りだ。ワインの小分けビンを手にとってわめいた騎士に近づくと。

「あ、手がすべりましたわ。」

といってビンで頭をたたき割った。

ガラスが頭に刺さって血だらけになる。

自分達が挑発しておいて真っ青になる騎士達。

テーブルでアスミラの手のひらに青白い稲妻がぱしぱしと見え隠れしていた。

戦場で対魔法装備のよろいもなく、今は帯剣一つでかわさなければならない。

そんなことは不可能であることにようやく気が付いたのだ。

ましてやヴァンマエイドは常備軍制度をまだ成り立たせる最中だった。これを口実に戦争が始まれば先じて常備軍を保有するシェイドアルカン軍の方が集結と進軍は遥かに早い。いますぐ行動できるシェイドアルカン軍に対し召集に半月かかるヴァンマエイド軍。初戦の敗北は明らかで、だからこそ捲土重来を期して屈辱の和平を取ったのだ。

それが、無に、なる・・・。



「ばか者!!何をしとるかぁ!!」

「ミハエルさま、チェグウイデン将軍ですよ。」

アスミラがミハエルに言った。ミハエルもうなずく。貴公子然に立ち上がり、うろたえるヴァンマエイド騎士達に替わり口を開く。

「チェグウイデン将軍。当方の召使がその騎士殿に頼まれた酒瓶を手が滑って頭に落としてしまったのです。まことに申し訳ない。」

それを聞きギロっと騎士達に目を向ける。

「客に・・・給仕をやらせたというのか・・貴様ら!!」

「いえ、誤解があったようです。場所が悪かったかなぁ。ははは。お気使いなく。」

苦りきった顔の初老のチェグウィデンはわびようとする。

ミハエルはそれを受け内々のお話しが・・と進めると。

「ふむ、わたしのテーブルにいかがですかな?」

「それはありがたい。」

「そちらは戦場以外で合えるとは思わなかったぞ。」

何せ最強の部下がやられたのだ。さすがに名将は怒りをあらわにする馬鹿さ加減を知っていた。

「光栄ですわ。」

リリアは笑った。

改めてテーブルのセッティングが変えられた。何名か席を変えられたようだがチェグウイデンは貴族席だ。チェグウイデンのテーブルは各国と貴族の視線を集めることになった。使節を身分で比べても公爵公子と叙勲騎士(慣例では子爵級の扱い)、アスミラに至っては伯爵令嬢だ。最初のテーブル配置が間違っている。

チェグウイデンは他にテーブルに付いた人間を紹介する。部下の2人の他は。

「クラウゼル・フォン・チェグウイデンです。」

栗色の髪、16歳くらい。どうやら娘か孫らしかった。

テーブルが狭めになる。チェグウイデンの両隣がクラウゼルとミハエルという配置になった。

「ワインはいかがか?」

「頂きます。」

アスミラが大丈夫という合図を送ったのでやっと食事になりそうだ。

チェグウィデン側の客達は緊張していた。

「皆様、とって食べるようなことはいたしませんわ。お食事しませんこと?」

リリアが促す。

「皆、喉が通らんよ。」

「お爺さま!」

ほっほっほとチェグウィデンが笑う。どうやら外交官の質もあるらしい。

「内々の話しとはここでできる話しかね?」

「ええ、結構ですよ。実は話しはイシュティ公爵からです。」

ミハエルはイシュティ公爵が自領の領民を買い戻したがっていることを伝え、値段の交渉権も預かっていることを伝えた。

人数によっては和平の賠償金と相殺することも可能な話しでしかも即金とのことだった。

「この調子でいきますとシェイドアルカンの各地から移住者を募りますがそうなったらいらない話しです。我々使節がここにいる間、集められる元住民で結構ですよ。」

「ほう。」

チェグウイデンは考えた。戦争奴隷で徴収した人間で処分していないのがいたか・・。常備軍制度では無用の人間達だ。ふん。。

「ギルドに話を通せるかね?」

「彼らも奴隷はさばけなくて困っているんじゃないですかね。飛びつきますよ。」

「・・・・・・・。」

この青年、公爵公子といったか・・。こんな人材もシェイドアルカンにいたか・・。いや、元々こっちが本性の国家だったはずだ。

「よかろう。国王陛下に話しは通してやる。払い下げはギルドに任せて手形を発行すればいいんだな?」

「ご助力感謝いたします。」

クラウゼルと騎士二人はその話しを驚きで聞いていた。敵愾心を持つべき相手ではないのか?と。

「クラウゼル嬢、騎士殿、これが外交というものです。」

貴公子はニヤっと笑った。




(1-3へ続く)

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