曲を書くということ




ここのところ制作が落ち着いたので
一気に曲を書き溜めて求められようがまいが
バンバン投げているわけだけども、

結構『ペースめっちゃ早いけど湯水のようにあふれる感じなの?』と
世間話の中で言ってもらえることが多い。

そう思ってもらえるならシメシメで嬉しいのだけど
実際は結構辛いんだなこれが。産みの苦しみ。
決して『もう辞めたい!』とかの感じでは無くて
サウナで我慢してる苦しみにちかく
自ら進んでやってるんでしょう?の方が近いのだけど。

そこには生活があって曲が人生を左右することもある。
100曲書いて1曲も決まりませんでしたじゃ
済まされない年頃ですから。。

だから悩む。
このメロでいいのか、
このコード進行でいいのか、
このテンポでいいのか、
このキーでいいのか、
この編成でいいのか、
このイントロでいいのか、
この仮歌詞でいいのか、
この温度感でいいのか、
この竿でいいのか、
このアンプでいいのか、
このラフミックスでいいのか、

数えだしたらきりがない。
全部同時進行。

だから苦しいの。

でもノリノリで『これかっけー!!』とか自画自賛で
夢中で苦しんでるもんだけらたちが悪いとこもあるけど。

だいたい曲のかけらが急にふっと湧いて
そのまま鍵盤(ギター)に向かってワンコーラスを
だいたい10〜30分くらいで作って譜面に起こすか
ボイスメモに録音する。

そこからプロツールスを立ち上げて作っていくけど
ここからさっき作ったメロがバンバン変わっていく。
思いの外音域が広かったりしても修正するし、
何百曲も作ってるとセルフパクリもチョチョイ起こるのでそれも直す。
そして上記の葛藤へ何度も迷い込む。

絵に描いたよう陶芸家のように作ったものが
気に入らなかったらゆかにガシャーン!みたくはしないので
納得するまでとことんやるから出来上がった時は
どこ出しても恥ずかしくないと思ってるし
脳使いすぎて放心。

だからこそ歌ってくれるアーティストがいて
聞いて良い曲って言ってもらえる事はホント嬉しいです。

ま、産みの苦しみとか何やら言いましたが
そんな事はまったく伝わらないでいい情報ですな。
話の流れでそんなこと思いましア。

音楽は楽しくてハッピーなもの。
喜怒哀楽全部ひっくるめて素敵なもの。
それだけで良いのです。

2016年03月25日(金) No.720 (日記)