マチェーテ、メール、シナイYo




「Machete(マチェーテ)」見てきた。

人は惨殺されまくるわ、女体全裸パラダイスだわで
めでたく18禁な映画なんだけど、
監督ロバート・ ロドリゲスの作るいかにも
メリケン/キシカンな質感がたまらなく好き。

同監督の「Sin City」はもう何度見たかわからないくらい好き。
道徳的にはアレな映画だけど兎に角スタイリッシュ。
かっこいい。やっぱ映画は大きな意味でファンタジーがないと。
ジャンルは地球を挟んで反対くらい違うけど、
ジブリ作品並にホクホクした気持ちになりました。

18禁だから上映する映画館も少ないんだけど、
日曜のレイトショーで公開1週間なのにガラガラってのも
いいロケーションでした。


まぁ、自分も端くれながら劇伴を作らせてもらったりもするので
劇中の音楽はやっぱ気になりますな。

と、言ってもどちらかというと
"音楽が気になってストーリーに集中できない"的な
尊敬に値する要素はあまり持ってなくて、
切り離して素直に楽しめるタイプなんで
気になったり、耳につく音楽ってのは
劇中の"場面"とのマッチングでハッとさせられる時。

ヱヴァンゲリヲンの戦闘時にクラシックとか、
開いた口が塞がらない弦アレンジの「翼をください」がかかり
一見"場面"と音楽がミスマッチと思いきや
そのギャップが独特の世界観になってるのがいい感じで、

Macheteも似た感じで"忍び寄る殺し屋たち"みたいな時に
陽気なメキシカンミュージックが流れたりしてます。

凄く印象的。
分析しちゃうとアレだけど、
こーゆーのが映画の質感になってくるんだなぁと。。

実際曲が付く前の映画とかドラマって
見ると不思議な感覚なんだよなぁ。
そこに音楽がのると世界観とか
質感が決定づけられる。


『"音楽"が主役になる作品もいいけど
 脇役としての音楽も偉大な働きをするなぁ。』

なんて感心している間にスクリーンではざっと20人は
お亡くなりになってましたが。。


それもいいけど映画の後に食した
ラーメン&ビールのベストマッチっぷりも
いいもんだ。

2010年11月14日(日) No.458 (日記)