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No.15 「アルテミス」 |
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■メモリーカードデータ:[LZH] [ZIP] ■設計図:Open |
【備考】 いわおとし用(シューターあり) |
拙作「エクスカリバー」の後継機で、元々考えていた記録を伸ばすための具体的な方策を形にしたモデルです。 シューターありいわおとしでは、出来るだけ岩にレーザーを同時着弾させないことが肝心です。 その理由は2つあります。 一つ目は実験をして確認した所、岩にレーザーが同時着弾すると、岩があと一発で破壊できる状態にあったとしても、同時着弾した複数のレーザーが同時に消滅してしまうために、同時着弾させるのは効率が悪いということです。 ちなみにいわおとしの岩はレーザー17発で破壊できます。 ここで、3本のレーザーをぴったり重ねた状態で6回発射すると岩を破壊できるわけですが、3×6=18ということで、1本余りが出ますが、この余った1本が爆発中の岩を通り過ぎて、向こう側へと飛んでいく様子は見ることが出来ませんでした。 また、どこまでが同時着弾と見なされるのかを調べるために、シューターの一つを前後に1パネ分ずらしてみましたが結果は同じで、同時着弾と見なされているようです。 前後に2パネずらすと、余った1本が向こう側の岩に着弾する様子が確認できたので、同時着弾を回避するためには、2パネ分ずらす必要があるということになります。 二つ目は、ちょっと複雑ですが、レーザー(シューターLV4)は、発射間隔が一番長くなることは周知のことと思いますが、自モデルに近い位置の岩に全弾集中をかけていると、レーザーを発射した瞬間に岩に着弾し消滅、次に発射できるようになるまで何も出来ない時間帯ができてしまいます。 また、一番遠い所にある岩までレーザーが届くには、レーザーの発射間隔より少しだけ長く時間がかかります(レーザーは弾速が遅いのがネック)。 こうなると、近場の岩を破壊するときは発射間隔の時間制限によって時間的効率が低下し、遠くの岩を破壊するときは着弾まで時間が掛かることによって効率が低下します。 こうした効率低下を競技全体として抑えるために、近場と遠くの岩を並行して破壊していくという方法があります。 つまり、どれかの岩にレーザーが着弾する状態を途絶えさせないようにすることで、全体の効率があがるという寸法です。 「そんなことをしても計算上は変わりがないのでは?」とも思えるかもしれませんが、これが計算上、確かに早くなるのです。 (ややこしいので説明は省略させてください(^^;) まあ、いずれにしろ、本モデルで実現しようとしたことは、攻撃を時間的・空間的に分散させるということです。 そのために、双胴型のフレーム構造とし、左右それぞれのベース部分に8門ずつシューターを配備しました。 単に双胴型にするだけで、左右のレーザーの弾道が平行になっていると、個々の岩を破壊するタイミングによっては、競技が進行していくにつれて、弾道上からターゲット(岩)が無くなってしまい、完全に遊んでしまうシューターが出来てきてしまうので、一番遠い所にある岩の位置で弾道が交差するように、少しだけ先すぼみの形にしました。 ご存知の通り、パネキットでは15度ピッチでしか折り曲げ角度の調整ができませんが、複数のパネルを合成したり、ジョイントを用いたりすることで、15度未満の曲げ角を作り出すことができます。 本モデルでは電力的な余裕が全くない(シューター5W×16=80W必要。シューター16+タイヤ3+コア1で20パーツ使うため、パネルは丁度80枚までしか付けられません)ので、パネルの折り合成で実現しました。 更に、本モデルを用いて出した最高記録3''933クラスの記録を出すためには、モデルの配置も重要です。 前後位置は競技が開始できるぎりぎりの位置まで前進します。 左右位置と左右角度(向き)は、左のレーザーの弾道が遠い方から2個目と3個目の岩の左端をかすめるようにして、2個目・3個目の岩に着弾したりしなかったりするようであれば、BESTな配置だと思います。 また、当然のことですが、競技開始前に全弾発射しておき、タイミングを合わせて競技開始します。 競技開始のタイミングは、左右のレーザーが交差した直後位で、全弾の2/3が一番遠い岩、残り1/3が2番目に遠い岩に命中するくらいが、BESTなようです。 タイミングが遅れると、命中せずに通り過ぎてしまうレーザーが出てきてしまうのでNGですが、タイミングが早過ぎるとレーザー発射間隔制限の所為で、競技開始直後の初弾発射のタイミングが遅れます。 早過ぎず遅過ぎずが肝心です。 |
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