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No.11 「タイヤードMkV」 |
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■メモリーカードデータ:[LZH] [ZIP] ■設計図:Open |
【備考】 ドラッグレース用(無操作タイヤ駆動) |
eighさん提案のタイヤ駆動車(ジェット、モータ使用不可)による無操作ドラッグレースに挑むべく製作を始めたシリーズの第5弾です。 未掲載のMkIVも含めて、続編製作のきっかけはeighさんの叩き出した5''645に挑むためです。 ちなみにMkIV(メモリーカードデータに収録)の記録は5''643となっています。 一応、独力で記録越えを狙っていたので、eighさん作「つつがた改」(仮)の設計図は見ないでMkIVの製作を行いましたが、一応2/1000秒の短縮が図れたので、参考として「つつがた改」を作ってみました。 やはり他人のモデルというのは試してみるもんです(笑) モデル作りのヒントを得ることができました。 MkVの製作時には、このヒントとMkIV製作時に気が付いたことの2点を盛り込んだ設計を行いました。 まず、「気が付いたヒント」というのは、「車高を高くする」ということです。 無操作ドラッグでは、振動加速を利用するということが、一部では常識(?)になりつつありますが、どうやって振動を誘発させるかがポイントになります。 振動誘発の最も簡単な方法は、左右非対称形モデルとすることですが、元々のスタビリティの高いモデルの場合は、かなり極端に非対称形にしないと振動が誘発できなかったり、長続きしません。 また左右非対称形が災いして、レース中に左右どちらかに傾いて走行してしまい、最悪ゴールできないこともあります。 振動を誘発し易く、且つ長続きさせるには、重心位置を高くしてやることで、モデルの安定性を低下させてやれば良いということです。 もう一つの設計ポイントはモデルのフレーム構造に逆三角形構造を取り入れるということです。(「つつがた改」も偶然同種の構造でした。) 拙作タイヤードシリーズでは、初号機〜MkIIが縦板構造(|)、MkIII〜MkIVで三角形構造(△)となっていますが、上記の振動誘発&継続の観点からすると今回の逆三角形構造(▽)が最適と思われます。 タイヤードでは前傾姿勢を取ることで、モデル全体にダウンフォースを生じるようになっていますが、当然逆三角形を形成する各パネルにもダウンフォースが生じることになります。 ここで、モデルが左右ロール振動によって右に傾いたとします。 このとき逆三角形の右側斜めパネルは水平に近づき、左側斜めパネルは垂直に近づきます。 そうするとモデルの左右で発生する力にアンバランスが生じ、右側の方に強いダウンフォースが働くようになり、より一層右ロールをさせようと作用します。 つまり自己再生的にアンバランスさが加速されることになります。 これが飛行モデルで空中に浮いているなら、そのまま裏返しになってしまうのですが、タイヤが接地することでこの傾きに抵抗し、タイヤが地面に押し付けられることで今度は反動が生じ、左ロールへと転じます。 以下、右ロール時と同様の現象が生じて、結果、振動が加速・継続するという寸法です。 まあ、理屈を付ければこういう見解になるということで、果たしてどこまで逆三角形構造がモデルの振動加速に関与しているのかは、実際の所、定かではありませんが(^^; 本モデルは、高車高と逆三角形構造の両方を意識してMkIVをベースに作り直したものです。 高車高と逆三角形構造は、組み上げる上での相性が良いので、形状的には割とシンプルな造りになっていると思います。 ちなみに、設計図において左上と右上に3つずつ付いている白パネルは、コア直下の白パネルへ接続しても同じ形にすることが出来ますが、その場合の最高記録は5''630でした。 当然、最初は製作上において簡単なこの方法を採っていたのですが、フロントの青パネルからの接続方法を思いついて実行したとたんに5''625、次の改造で5''620と一気にタイムが短縮して、正直自分の目を疑ってしまいました。 |
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